愛犬の健康のために!ダイエットに良い低脂肪ドッグフード!選ぶ基準、ポイントをご紹介!

低脂肪のドッグフードを探している飼い主さんは、いろいろな悩みや目的があって食事環境を見直した方が良いのかと思っていると思います。

市販されているドッグフードの脂質量は低い物だと5%〜高い物は35%以上と様々です!

では、低脂肪ドッグフードの選び方を、ポイントと一緒に詳しく見ていきましょう。

犬にとって「脂肪」の役割とは?

犬にとって脂肪は炭水化物やタンパク質よりもより効率よくエネルギーに変換される栄養素であり、逆にドッグフードに十分な量のタンパク質と炭水化物とが含まれていれば、脂肪というエネルギー源ははいらないとまで言われているくらいです。

すべての食物に含まれる脂肪には、以下のような役割があります。

  • 脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
  • 動物の食事に対する嗜好性を高める。
  • 必須脂肪酸の供給源。

「脂肪は太る」「脂肪は悪だ」などと言われやすくはありますが、実際は適度な脂肪の接種は犬の体にも良い影響を与えてくれるのです。

ですが、逆に脂肪を過剰に摂取すると肥満・膵臓疾患・肝臓疾患などの病気になってしまう可能性もあるので、その辺りも注意が必要です。

注目してもらいたいのは、脂質のカロリーです。

炭水化物 1グラム:3.5カロリー

タンパク質 1グラム:3.5カロリー

脂質 1グラム:8.5カロリー

炭水化物とタンパク質が『1グラム = 3.5カロリー』なのに対し、なんと脂質は『1グラム = 8.5Kカロリー』と2倍以上も高いカロリーです。

犬の身体の仕組みでは脂質をエネルギーとして優先的に使うとはいえ、年齢や体型、生活環境や運動量に合わせて脂質量をコントロールしてあげましょう。

低脂肪ドッグフードを選ぶポイント

たんぱく質が豊富に含まれた低脂肪ドッグフードを選ぶ

低脂肪ドッグフードを選ぶ時でも犬の健康で丈夫な体を作るためには、主原料であるヒューマングレード品質な動物性たんぱく質を確認して選んであげましょう!

タンパク質は、筋肉・骨・皮膚をはじめとした身体を構成する重要な栄養素です。

なので、高タンパク質過ぎるのは負担になり良くありませんが、過度に制限する必要はありません。

脂質10%以下を目安に選ぶ

犬の肥満で心配なのは、心臓や関節など、身体に負担がかかることです。

市販のドッグフードの脂質量の平均は13〜14%とされています。

なので、一般的に言えば「脂質12%以下であれば控えめ、もしくは低脂肪」だとされることが多いです。

将来の病気予防やダイエット目的だけに限らず、脂質10%程度を目安に確認してあげるといいでしょう!

また、低脂肪で低カロリーなドッグフードなら普段より量を増やすこともできるので、食べるのが大好きな愛犬の満足度も高いはずです!

無添加で消化のいい低脂肪ドッグフードを選ぶ

脂質量だけで選んでしまうと、添加物や犬によくないとされる原材料を見落としててしまうことがあります。

保存料や着色料などの人工的なものが入っていない無添加のものを選ぶようにしましょう。

パッケージ裏面などに表記されている原材料と栄養成分をじっくり確認してください。

また、低脂肪のドライフードは必須脂肪酸が不足しがちです。

特に魚などに多く含まれるオメガ3脂肪酸(DHAやEPA)は犬の体内では合成できない栄養素なので高脂肪食は必要なくても、良い油は積極的に摂らせてあげるべきです。

良い油には身体の炎症を抑えるなどの良い働きがあると言われています。

食物アレルギー食材が使われていないかで選ぶ

最後に気をつけるポイントは、アレルギーを起こしてしまう原材料が含まれているかどうかです。

せっかく愛犬に合ったドッグフードを選んであげても、食物アレルギーをおこしてしまうような食材が入っていたら、そのことが原因で様々なトラブルや病気になってしまうこともあります。

食物アレルギーを起こしやすいと言われる食材

  • 牛肉
  • 豚肉
  • 鶏卵
  • 大豆
  • 小麦など

近年では、小麦を使わない「グルテンフリー」や、穀物全般を使わない「グレインフリー」など数多くのドッグフードが展開されています。

また、特定の食材にアレルギーがある場合もあるので、獣医さんに相談されてみてください。

子犬やシニア犬に食べさせても大丈夫?

「低脂肪はヘルシーだから健康的」という考えだけで選ぶのは大変危険で、年齢や運動量、ライフスタイルによっては低脂肪ドッグフードが合わない場合もあるので注意しましょう。

子犬の場合

子犬期は多くのエネルギー量を必要とし、その量は成犬のカロリー摂取量のおよそ2倍と言われます。

もし子犬のうちから低脂肪のドッグフードを与え続けてしまうと、骨や筋肉の形成に支障をきたす可能性もあるので注意しなければなりません。

獣医師から食事療法等の指示がある場合以外は、栄養価の高い子犬用、あるいは全年齢対応のドッグフードを食べさせてあげるのが良いでしょう。

シニア犬の場合

活動量、運動量が自然と減り、基礎代謝も同時に落ちてきます。

必要なカロリーも減ってくる分、成犬と同じ程度のカロリーを摂取し続けると肥満や病気のリスクを高めることになってしまいます。

だからといって、極端に低脂肪のドッグフードへと切り替えるのも危険です。

必要な脂肪分まで極端にカットされ、皮膚の乾燥やフケ、脱毛などの症状を引き起こす原因となるので注意しましょう。

愛犬の肥満度や適正体型チェックの仕方!

BCS(ボディコンディションスコア)という脂肪のつき具合を判断するための指標を参考にします。

BCSは『痩せている』〜『太っている』まで5段階で評価する方法です。

今回は5段階評価から「標準」「太り気味」「太っている」の特徴を紹介しますので、チェックしてみてください。

BCS3:標準

  • 過剰な脂肪の沈着なしに、肋骨に触れることができる
  • 上から見て、肋骨の後ろに適度な腰のくびれが見られる
  • 横から見て、腹部の吊り上がりが見られる

BCS4:太り気味

  • 脂肪の沈着はやや多く、肋骨は触れるのが難しい
  • 上から見て、腰のくびれはみられるが顕著ではない
  • 腹部の吊り上がりはやや見られる

BCS5:太っている

  • 分厚い脂肪におおわれていて、肋骨に触れることができない
  • 腰椎や尻根部にも脂肪が沈着
  • 腰のくびれはないか、ほとんど見られない
  • 腹部の吊り上げは見られないか、むしろ垂れ下がっている

BSC4、BSC5に当てはまるのなら、標準体型を目指しましょう!

なお、BSC5に該当する場合は、フードを変更する前に必ず一度、獣医師に相談するようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?低脂肪ドッグフードをおススメする犬は下記になります。

  • 小型犬、成犬以上の健康維持をサポートしたい
  • 運動量が少なく肥満が気になる
  • お腹をこわしやすく腸内環境が気になる
  • 成犬からシニア犬の食事環境が気になる

低脂肪ドッグフードに切り替える理由は、愛犬の状態や飼い主さんの感じ方でも違いがあります。

病気のために低脂肪ドッグフードを選ばなければいけない場合は、かかりつけの獣医師に相談して選ぶことが大切です。

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