犬の自動給餌器って何?

「自動給餌器」をご存知ですか?その名の通り、自動で飼い主に代わって餌を与えてくれる機械のことです。

タイマーでセットした時間になると自動で、一定量の餌が出てくる便利なアイテムです。その種類は様々で、カメラが付いているものや遠隔操作ができるもの、録音音声が流れるもの等があります。

お家を空けてしまう時間の長さや、愛犬の性格など、ニーズに合わせて選ぶことができます。そんな自動給餌器ですが、どのようなメリットデメリットがあるのでしょうか?

自動給餌器のメリット

普段から誰かしら家にいたり、定時にはしっりと帰れる仕事だったりすれば、自動給餌器の必要性はあまり感じないかもしれません。では、どんな時に自動餌器のメリットを感じるか、どんな時に使用機会があるのかご紹介します。

*餌やりの時間が不定期になってしまう時*

仕事などで帰りが遅かったり、普段から残業が多く帰る時間が不定期な場合は、朝はお出かけ前に餌を与え、夜の食事を自動給餌器にするということができます。

*旅行や出張で家を空けなえればならなくなった時*

1、2泊の旅行や出張で家を空けなければならなくなった場合、ペットシッターやホテルに預ける選択肢がない時はこの自動給餌器があると便利でしょう。

*病気やダイエットで食事制限が必要な時*

愛犬からご飯をせがまれると、ついつい必要以上にご飯を余計に与えてしまうこともあると思います。自動給餌器は機械的に決まった量を決まった時間に与えることができるので、食べ過ぎの防止や早食いの対策、仔犬であれば低血糖の防止などにも役立ちます。

以上のように、留守がちで決まった時間に餌を与えることができない飼い主さんの助けになります。

自動給餌器のデメリット

先ほどは自動給餌器のメッリトを紹介をしましたが、特に気になるのはデメリットですよね。こちらも同様にご紹介していきます。

*自動給餌器の構造上、固形タイプのペットフードしか与えられない*

カリカリした固形のフードしか与えることが出来ないので、液体状の食べ物は与えられません。

*餌が出る時の音や動きに警戒して、餌を食べないことがある*

愛犬の性格などにもよりますが、餌を出すときの機械の音にびっくりして食べない可能性があります。

*自動化されている分、餌場の状況把握が疎かになる*

体調不良で食欲が落ちているなどのサインに気が付けなかったりします。

*停電や電池切れのアクシデント時に使えなくなる*

電気式にしても電池式にしても、停電や電池切れが起こると使えないということです。

自動給餌器の種類と選ぶポイント

自動給餌器の形状は大きく分けて2つあります。「トレイタイプ」か「フードストッカータイプ」はそれぞれにメリットデメリットがあります。

【トレイタイプ】

出典:Amazon

トレイタイプの自動給餌器は、トレイに自動で開く蓋が付いています。セットした時間に蓋が開き、トレイに入れていたフードを食べることができるタイプの自動給餌器です。このタイプは比較的価格が安いものが多いので、自動給餌器を試してみたいという飼い主さんにもオススメです。

*トレイタイプのメリット*

トレイに入れるフードの量を飼い主さんが調整できるため、健康のために食事制限を必要としている犬にも有効です。

また、ドライフードとウエットフードの両方に対応できる点です。対応可のものがほとんどですが、中には対応不可のものもありますので、購入時は気をつけてください。愛犬の好みがウエットフードであれば、このトレイタイプを選択しましょう。

*トレイタイプのデメリット*

トレイの数しか自動給餌ができない為、給餌回数が多くないことです。ちょっとした外出時等には対応できますが、旅行等のある程度まとまった期間家を留守にする場合には対応できません。

フードストッカータイプ

出典:Amazon

フードストッカータイプの自動給餌器は、フードタンクにまとまった量のフードを入れ、設定された時間になるとフードタンクから自動的にフードがトレイに供給されるタイプの自動給餌器です。

*フードストッカータイプのメリット*

長期間自動的にフードを与えられる点です。例えば1日2回フードが出るように設定した場合、フードタンクのサイズにもよりますが、2週間から1ヶ月程度、定期的にフードを供給することができます。

また、フードストッカータイプは、フード量を自動的に測定して供給してくれるものが多く、トレイタイプが飼い主さんがフードの量を測定して分配するのに比べると飼い主様の手間はかなり省かれます。

*フードストッカータイプのデメリット*

ドライフードのみしか対応していないことが多く、ウェットフードが好みの子には合わないでしょう。

また、ドライフードの中でも無添加のプレミアムペットフードなどの賞味期限が短いものや、冷蔵保存が必要なものは、対応できない場合があります。

その他様々な機能

冒頭でもお話しました、自動給餌器の種類は様々です。お家を空けてしまう時間の長さや、愛犬の性格など、ニーズに合わせて、より良い自動給餌器を選びましょう。

*カメラ機能*

出典:Amazon

給餌器にカメラを搭載し、出先からでも愛犬の様子が観察できます。カメラと共にマイクも付いている給餌器はリアルタイムで話しかけることもできます。

愛犬がちゃんとご飯を食べているか不安な場合や、いたずらをしていないかの確認などにもオススメです。

*録音機能*

出典:Amazon

録音機能付きの自動給餌器は、飼い主さんの声を録音できます。自動給餌器を警戒してしまい、なかなか食べてくれない犬もいます。そんな時、飼い主さんの声で「ご飯だよー」と声掛けがあったり、名前を呼んあげたり等すると、愛犬も安心して自動給餌器からのご飯を食べられることでしょう。

*遠隔操作機能*

出典:Amazon

スマホでの遠隔操作機能がある自動給餌器です。遠隔操作でリアルタイムに給餌する等の操作が可能です。

*給水機能*

出典:Amazon

フードだけでなく、水も自動であげてくれる機能があるものです。中には、水を循環させ新鮮な水を出してくれるようなものもあります。

*ロック機能*

出典:Amazon

これは多くの自動給餌器についている機能です。賢いと自分で開けてしまい、必要分以上に食べてしまう犬もいます。そうなってしまわないようロックをかけられる機能です。

まとめ

犬にとって「食べること」は何よりの楽しみです。飼い主が外出して寂しい上に、お腹まで空かせてしまうのは可哀想ですよね。

犬の消化器官は人間に比べると、未発達でとても吐きやすい為、空腹時間が長くなってしまう生活が続くと、胃酸過多の状態が長時間続き、頻回に嘔吐するようになってしまいます。

胃や腸に大きな負担がかかってしまうので、将来的に消化器疾患になってしまうリスクが大きくなってしまいます。

自動給餌器は、上手に使えばとても便利なものです。メリットデメリットをよく把握し利用すれば、飼い主さんの助けにも、愛犬の健康維持にも繋がること間違いなしです。

愛犬にも自分にも合う自動給餌器を選んでみてください。

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