【どっちも好き!】犬と猫は一緒に飼えるの? 方法や注意点を紹介

犬と猫は日本のペットとしてとてもポピュラーで、どちらも飼いたいと思っている人も多いと思います。

最近「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」というアニメが流行っているのをご存じですか? このアニメの流行によって、犬と猫を一緒に飼いたいという人が増えているようです。

しかし、犬と猫の習性はかなり違う部分があります。今回はそんな犬と猫を一緒に飼う方法や注意点を解説します。

犬と猫の習性の違い

アニメ以外にも最近はSNSなどで犬と猫が仲良くしている動画を見てほっこりした気持ちになることがあります。
しかし、残念ながらすべての犬と猫が仲良くなれるとは限りません。
犬と猫にはそれぞれ違う習性があるので、飼い主がきちんと理解した上で飼うことが大切になります。

群れで生きる犬

犬は群れで生き、昼に起きて夜は眠る動物です。
野生の場合は群れで狩りを行い、天敵から狙われた時も群れで守ります。
そのため、家族や仲間をとても大切にしていて愛情深い動物です。

ペットとして飼う場合は飼い主のことも家族と認識するため、飼い主によくなつき、一緒に過ごしたいという気持ちが強いようです。

逆にあまりかまってあげないと寂しがってしまう寂しがり屋さんです。
また、群れで生きる習性により、飼い主の事をリーダーだと思い従順に従ってくれる傾向にあります。

単独で生きる猫

猫は基本的には猫同士でも群れを作らず単独で生き、昼に寝て夜に動く夜行性動物です。
マイペースで自分の空間を大切にする習性があるので、犬とは違い自分のスペースに他の生物が侵入する事を嫌います。

基本的には単独での行動を好むのですが、たまに甘えたくなる時があるようです。
猫を飼ったことがある方なら体験したことがあると思いますが、いつもはタンスの上など高い所で寝ているのに、ふと気づくと飼い主の足の上に来て寝ていたりします。猫がマイペースな性格だからかもしれません。

犬と猫を一緒に飼う方法と注意点

犬と猫の習性は「正反対」であることがわかりますよね。
こんなに正反対で一緒に飼えるのか?と思ってしまいますが、飼い主が習性を理解し、環境づくりをしてあげることで一緒に飼うことも可能です。

犬と猫どっちを先に飼うべき?

犬を先に飼ってから後で猫を飼うのか、猫を先に飼ってから後で犬を飼うのか悩みますよね。

■同時に飼う場合

初めから犬と猫を飼うことが決まっているのであれば、同時に飼うということもできます。
子犬と子猫を同時に育てるのは大変かもしれませんが、犬も猫も大体生後2〜3ヶ月で社会性を獲得していきます。
その時にお互いが近くにいる存在であれば、家族や遊び相手として認識するため、仲良くなりやすい傾向にあります。

■あとから猫を飼う場合

犬を先に飼っている場合は、後から猫を飼うのは比較的スムーズです。群れで生きる犬は、後から入ってきた猫を自分よりも下だと思って世話をしてくれることがあります。

■あとから犬を飼う場合

逆に猫を先に飼っていて、犬を後から飼う場合はしばらく注意が必要です。
最初のうちは犬と猫を飼う場所を分けて、次第にゲージ越しに顔を合わせるようにするなどして徐々に慣らしていく必要があります。
飼い主が無理に仲良くさせようとすると逆効果になることがあります。

食事の与え方に注意が必要

雑食の犬と肉食の猫では必要な栄養分が変わってくるため、与える食事も必然的に変わっていきます。誤った食事を与え続けてしまうと肥満や病気になる可能性があります。

犬は基本的には雑食なので、ある程度の物であれば食べても問題はありません。しかし、猫は肉食で、食べてはいけない食品も犬とは異なります。

食事は別々の場所で与えたり、それぞれのゲージの中で与えたりして、誤った食事をとらないように気を付けましょう。
食事を分けると、混食を防ぐだけではなく、食事中に違う動物がいるストレスも軽減できます。

トイレを分ける

犬にはペット用のシート、猫には猫用の砂を用意するのが一般的です。

猫は防御本能の強い動物なので、臭いの強いおしっこやうんちが他の動物にばれて襲われてしまうのを警戒するため、砂を掘って排泄する習性があります。
家の中で飼っているんだから別に隠す必要ないのではと思う方もいるかもしれませんが、本能としてある防衛を行えないとストレスになってしまいます。
猫が安心できる猫砂のトイレを設置してあげましょう。

犬と猫用の砂の注意点

犬は一般的にペットシートの上でトイレをさせる方が多いと思います。
猫用の砂でトイレをさせるというのも悪くはないようですが、注意点が2つあります。

1つ目は犬が砂を散らしてしまうことです。
犬は野生で生きているとき、砂を掘って寝床を確保する生物でした。その本能があるため、砂があると掘って自分の寝床を確保しようとします。
昔話で「ここ掘れ、ワンワン」と地面を掘っているのを見たことがあるかと思います。
砂を掘ってトイレの外に飛び散ってしまうことが多々あるようです。

2つ目は犬が砂を食べてしまうことです。
犬はなんでも口に入れてしまう動物です。人間の赤ちゃんなどと同じく、それが食べられるものなのか、安全な物なのか、どんな感触なのか、などを口に入れることで確認します。
猫用の砂は食べられるようには作られていませんので、犬が大量に食べてしまうと何かしらの病気になってしまったり、おなかに溜まった砂を取り除くために手術が必要になる可能性があります。

まとめ

犬と猫はペットとしてとても人気のある動物です。
しかしながら今回みてきたように正反対の性格をしています。
もし一緒に飼いたいと考えている方は、犬と猫それぞれの習性をきちんと理解して育てていく必要があります。

ただ、最近では猫もペットとして飼われることが多くなってきたからか、猫の犬化が起きてきているようです。本能が薄くなって、人間になつきやすくなっているとか……。
とはいえ、本能がそう簡単に消えるものではないので、人間とペット、それぞれがストレスのない環境作りをしていきたいですね。

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