柴犬のトイレトレーニング3つの注意点 | 知っておきたい柴犬の習性

みなさんは日本犬で唯一の小型犬である「柴犬」についてご存じですか?

柴犬といえば、ピンと立った耳、キリッとした顔立ち、くるっと丸まった尻尾が印象的ですよね!

柴犬は、日本犬で唯一の小型犬で、勇敢で服従心が強い性格が特徴です。飼い主さんに一途で忠犬の代名詞になっているほど!

国の天然記念物に指定されている日本犬種のひとつで、国内だけでなく海外からも人気です。

今回はそんな柴犬の「トイレトレーニング」にスポットを当てての記事です

犬をお家に迎えた時に、必ず教えたいトイレのしつけですが、実際なかなか上手くいかなくて困っているという飼い主さんも多いのではないでしょうか。

中でも柴犬のトイレトレーニングは他の小型犬と少し異なるようです。一般的に小型犬のトイレは犬の巣(寝床)となるサークル内に設置することが多いです。しかし、柴犬の場合巣となるサークルからは離れた位置にトイレを設置する必要があるのです。

まずは、柴犬の習性やトイレの設置場所について見ていきましょう!

柴犬の習性とトイレの設置場所

柴犬のトイレのしつけをするときは、寝床となるサークルとトイレの場所を離して設置する、ということが重要です。

これは犬のルーツにおける習性によるもので、自分の寝床の周辺で排泄すると、その排泄物の匂いで外敵に気づかれてしまうため、寝床の近くでは排泄を絶対にしなかったそうです。

この習性により、室内用の飼育ケージの中にトイレを設置しても、寝床となるためケージの中では排泄しようとしません。

そのため、トイレ部分と寝床部分がつながっているタイプのゲージでは、トイレのしつけがうまくいかないことが多いようです。

理想としては、”寝床”のサークルとは別に、”トイレ”用のサークルを用意することです。

トイレ用のサークルが用意できないときは、何らかの形でスペースを作り、四方を囲んでトイレを作りましょう。

そうすることで、柴犬はこのスペースがトイレであると認識し、落ち着いて排泄することができます。

はトイレの設置場所としては、壁際など部屋の隅の方がベスト!柴犬が落ち着く場所に置いてあげましょう。

トイレの大きさは、犬の大きさや排泄時の癖に合わせたサイズのものを用意しますが、多少大きくても構いません。

トイレトレーニングの方法

1, 犬が排泄のサインをしたらトイレまで誘導します。

 排泄のサインの例

  • 床の匂いを嗅いでうろうろする
  • 小走りになる
  • その場で回る など

個体によって違いはありますが、何かしらのアクションを起こします。また、水を飲んだ後や遊びや運動のあとも排泄することが多いようです。

2, 「ワンツーワンツー」や「シーシー」などの声をかけてあげます。最初はすぐに排泄しないかもしれないですが、根気よく待ちましょう。

3, 排泄をしたらたくさん褒めてあげましょう!そうすることで、柴犬は「これは良い行動なんだ」と学習します。何日か繰り返していると自分からトイレに行き排泄するようになります。

柴犬のトイレトレーニング3つの注意点

1. 失敗しても怒らない

叱ることは絶対にしてはいけません。

初めは失敗することもあると思います。そのときは騒いだり叱るようなことはせず無言で片付けましょう。

犬は、粗相をしたときに怒られても「トイレと違う場所で排泄したから叱られている」と理解することができません。そのため、「排泄そのもの」を叱られてると勘違いしてしまいます。すると排泄を我慢したり、飼い主さんに隠れて排泄を行うようになるため、トイレのしつけはさらに難しくなります。

また、トイレと違う場所で排泄した際、匂いが残っているとそこが「トイレ」だと誤って認識しますので、消臭剤で匂いを完全に消すことも欠かせません!

次から、できるだけ失敗しないようにトイレの環境を整え、排泄のサインを見逃さないようにしましょう。飼い主さんによる柴犬の行動管理もトイレトレーニング成功の大切なポイントになります!

2. トイレはきれいに保ちましょう

柴犬は他の犬種と比べて少し神経質で、とっても綺麗好きです!

トイレが上手にできたらすぐにトイレシートは新しいものに交換しましょう。

トイレトレーニング中はおしっこの臭いを残しておくことでトイレに誘導しやすくなり、この場所がトイレだと認識しやすくなりますが、綺麗好きの柴犬は汚れているトイレで排泄することは難しいです。汚れたままだとトイレの失敗の原因にもなります。また、子犬のうちはうっかりトイレで寝てしまうこともあるので、常に清潔を保ってあげましょう!

3. 外でトイレをしたがる

柴犬は習性上、成犬になるにつれて外でトイレをしたがることが非常に多くなるようです。

柴犬は野生感が強く残っている犬種なので、外で排泄したいのは当たり前なのですが、外でばかり排泄させていると、それが当たり前になってしまい外でしかトイレができなくなってしまいます。

外でしかトイレができない場合、長時間のお留守番の時にずっとトイレを我慢しなくてはならなくなります。台風などで悪天候な時も飼い主さんは排泄のために外に散歩に連れていかなければなりません。

排泄は生理現象なのでやむを得ない時もありますが、できるだけ散歩中に排泄させないように飼い主さんがコントロールしてあげると良いでしょう。

たとえば、

  • 家の中でトイレで排泄を済ましてから散歩に出かける
  • 散歩に出かけたら犬の排泄物の匂いがつきがちな場所の近くは通らない。
  • 電柱などで臭いを嗅ぎ始めるようであれば、リードを軽く引っ張って注意を引く。

などです。

最後に

柴犬がトイレを覚える速さは、個々の能力よりも、飼い主さんの教え方やトイレ環境に影響されるようです。

トイレの場所をなかなか覚えず、うまくできなくても、叱らずに根気強く教えましょう!

諦めずに続けていれば、おぼえてくれるでしょう!

成功した時にはしっかりと褒めることも忘れないようにしましょう!

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