犬の耳毛のお手入れ・耳毛について

最近犬を飼ったという方や犬を飼っていない方などは、犬の耳には毛が生えているのか、生えていないのか、ご存知ない方もいるのではないでしょうか?

人間は耳毛は生えていますよね、しかし犬は犬種によって異なります!

生えていない犬だったり、たくさん生えている犬だったり様々です。

今回は、犬の耳毛についてご紹介していきたいと思います。

犬種によって違う?!

犬種などにより耳毛の量やそもそもあまり生えていない犬種もいます。

耳毛がたくさん生えている犬種

  • シュナウザーやプードル

なぜシュナウザーやプードルはたくさん生えているのか疑問に思うかもしれません。

昔は水鳥などを捕まえる為に水に入ったりしていたので撥水のためにたくさん生えていると言われています。

耳毛が生えていない犬種

  • チワワ、ダックスフント、ドーベルマンなどは生えていません。

耳毛処理の必要性

耳毛を処理するかしないかに関しては意見が分かれる事があるかもしれません。

耳毛を処理した方がいいと言われる理由を説明していきたいと思います。

まず、耳毛がたくさん生えて密集してしまっている場合だと、垢が耳毛についていたりしたとき細菌が繁殖してしまう恐れがあるからです。

梅雨の時期ですと湿気によって蒸れたりして耳の中で細菌が繁殖したりして耳が痒くなったり蒸れたままだと外耳炎などになるリスクもあります。

その為、耳毛の処理をして清潔にする事が重要です。

じゃあ犬の耳毛は何のためにあるのか?

処理した方がいいならなんで生えてるのか?など疑問に思った方も多いかと思います。

耳毛は撥水や汚れ、ホコリを防ぐ為に生えています。

ですが、昔のような形でいる場合とは違うためいらないと感じているのかもしれません…

昔は、人間の為に活躍していた犬が多かったですが、今はペットとして飼われるようになっています。人間の為に使役犬として働いていた時は必要だった耳毛は今の時代はいらなくなっているのです。

使役犬とは何?

昔は現代の様な犬との関わり方ではなく、現代でも人間の為に活躍する犬はいますが、

現代の形とは違うものでした。その使役犬と呼ばれる種類について詳しくご紹介いたします。

狩猟犬

最初の犬の仕事は狩猟と言われています。

それがわかるのは、なぜかというと9000年~8000年前の壁画で何匹もの犬が鹿や牛を追いかけていたり、人間と一緒に動物と戦っているものが描かれていたためです。

1万年以上前では狩猟によって食料をえていた人間は犬と一緒に獲物を獲ったり、人間を守ったり、死んだ獲物を持ち帰るなどしていたと言われています。

牧畜犬

人間が一定の場所に住居を決めて生活するようになり、牧畜を始めた際は牧畜犬(牧羊犬)が出てきます。

もっとも古い牧羊犬と言われているのが紀元前4300年程の地層から羊と犬の骨が見つかったのが最古の牧羊犬と言われています。

牧畜犬には家畜を他の獣から守る役割のものと家畜を誘導したりまとめたりする役割の2種類があります。

そり犬

1万年前頃には存在したと考えられています。長い道のりでの移動や物を運ぶ為に犬ぞりを利用していました。

軍用犬

人の時代に国という物ができて争いがおき始めると犬も戦争に起用され始めました。

攻撃や防衛などにも起用されましたが、通信手段としても使われたと言われています。

その他にも、爆弾などを探知する探知犬として起用されたり、負傷している人を探し助ける為の救護班を誘導したりする衛生犬と呼ばれる犬もいました。

また狩猟がスポーツとして流行したヨーロッパでは大型動物を狩ったり、獲物を見つけて知らせたり、撃ち落とされた水鳥を探すなどより細かな役割に合う犬を交配し作り出すようになり、そのような犬種が増えたとされています。

現代との役割などの違い

昔とは違い今は、ペットとして飼う人が増えました。

さらに機械などの発達により犬が行っていた物が、機械が登場することにより犬が人の為に働く事は少なくなりました。

現代で人間の為にどんな活躍をしてくれているのか、どんな種類があるのかご紹介いたします。

ワーキングドッグ

犯人を捕獲したり、嗅覚を頼りに捜査の手助けをする警察犬だったり、災害が起きた時の行方不明者の捜索にあたる災害救助犬、主に空港などで、爆発物、銃など、輸入禁止の物、麻薬などを嗅ぎ分け見つける探知犬などがいます。

ソーシャルドッグ

  • 盲導犬

日本では1957年に盲導犬が誕生しましたが、海外ではもっと古い歴史を持っています。

盲導犬としての育成は第一次世界大戦中にドイツで、戦争が原因で盲目となってしまった人の為に盲導犬の訓練学校ができたとされています。

文字の通り目の見えない方の手助けをしています。

  • セラピードッグ

医師や看護師と連携し医療行為としての活動をする動物介在療法と犬との交流により生活の質を高めたりいやしたりする動物介在活動、教育効果を高める動物介在教育があります。

セラピードッグには、上記3種類があります。

  • 介助犬

日本では2004年に全国介助犬協会という物が設立されました。

介助犬は、手足に障害があったりする人の生活を支える役割をしています。 買い物の手伝い、ドアの開閉などいろいろな仕事をします。

耳毛処理のやり方・使うものなど

犬の耳を見た時にあきらかに耳毛が多かったり、耳毛が耳掃除などをする際に邪魔になっていたりしたらカットした方がいいかもしれません。

適度に処理をする事が大事です。(月1回ほど)

※やりすぎは痒みなどがででしまう可能性がある為よくありません。

犬の耳毛の処理におすすめな道具は、人間用の眉毛バサミがおすすめです。先の方が丸くなっている為耳の中を傷つけずらいです。

また耳毛を抜くという方法もありますが、この方法はとても難しい為無理そうな場合であれば病院、ペットサロンなどでやってもらいましょう。

自分でやる場合はワンちゃんが暴れる可能性が高い為2人でやるなどがいいかもしれません。

あまり無理にやらないようにしましょう。

まとめ

今回は、犬の耳毛のお手入れについてご紹介させていただきました。

なぜ耳毛が多い犬がいるのか、耳毛のお手入れをしないとどんなリスクがあるか、どのようにお手入れをしたらいいのか、様々ご紹介いたしましたが、それぞれのワンちゃんに合った対応を心掛ける事が大切です!

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