犬の耳掃除!正しいやり方とは?

大切な愛犬の耳の健康は、飼い主として誰しもが気になることですよね。

ですが、人間と犬の耳は構造からして違っているために自身で耳そうじをすることは、危険が多いです!

正しい知識を学びながら愛犬の耳を衛生的に保ち、日本での多湿な環境で暮らしていく愛犬が耳のトラブルなどで苦しまないようにしてあげましょう!

犬の耳ってどんな構造?

耳掃除のお話をする前に、まずは根本的な犬と人の耳の構造の違いについて知っておきましょう!

構造をしっかり理解しておけば、どのような手入れの仕方が良いかもわかってくるはずです!

人間と犬の耳の構造の違い

人間であれば、耳かきや綿棒を差し込むと、まっすぐ奥に入っていきます。

しかし、犬の場合では、耳の穴から鼓膜がまっすぐではなく、L字の角度がついています。

そのために綿棒を入れたとしても、途中で止まってしまいますし、L字の壁に当たって耳の中を傷つけてしまう可能性があります。

犬種によって異なる犬の耳の特徴

トイ・プードルだったりトリミングが必要な犬種には、耳の穴に耳毛が生えています。

その耳毛をそのままにしてしまうと、耳の穴をふさいでしまうこともあるために、耳毛の処理をしてあげることも必要になってきます。

そもそもだけど耳掃除は必要?

野生に生活する動物が耳掃除やシャンプーをしないように、耳の違和感や病気などがない犬は、基本的ではありますが、耳掃除はほとんど必要ないのです。

それはなぜか!実は、犬の耳には奥でできた耳垢を外に出す『自浄作用』が備わっているのです。

逆に、耳の本来持っている『自浄作用』を阻害してしまうような間違った耳の洗浄をしてしまうと、外耳炎の原因になってしまうことがあるので十分に気を付けましょう。

そうはいっても日本の多湿な気候の環境で暮らしている犬の耳は、湿度などの影響で蒸れてしまい雑菌が繁殖しやすいため、汚れが目立っているようであれば掃除をしてあげるのが良いでしょう。

必要な道具は?

正しい耳掃除は正しい掃除道具を揃えることから始まります!

必要なものは次のとおりです。

  • コットンボールやコットンパッド
  • 綿棒

綿棒は外耳のヒダの掃除や細かい部分には使えますが、汚れが取れないからと強くこするなどすることは絶対にNG行為です。

  • 洗浄液(イヤークリーナー)
  • タオル
  • 必要であればイヤーローション

耳掃除のやり方の流れ

注意点として、奥まで触らないこと、耳の中を傷つけないことがとても大切です!

耳のヒダの見える範囲にクリーナなどを使用してコットンで軽く拭き取るくらいにしておきましょう。

1. まずは耳の汚れ具合などをチェック

まずは耳の中がどのくらい汚れているかしっかりチェックします。
臭いがきつくないかや、皮膚に赤みはないかなどもしっかり確認をしましょう。

2. リラックスできる体制にしてあげる

基本的にはリラックスした状態でやってあげるのが一番良いです。

嫌がって暴れてしまったり、噛んだりしてくる場合は口を軽く押さえてあげましょう。
膝の上などにまずは座らせ、口周りをそっと持ち、顔を包んであげるような体制にします。

3. 耳の中を慎重に丁寧に拭く

コットンを湿らせるための洗浄液(イヤークリーナー)は掃除の前に実際に軽く使ってみて、犬の耳に痒みや赤くなるなどの変化がないことを一度確認してあげるのが安全でしょう。

コットンをイヤークリーナーなどの洗浄液であったり、ぬるま湯などで湿らせ、見える範囲のみで良いので、汚れを優しく丁寧に拭き取りましょう。

どこまで掃除するか悩む方も多いですが、奥までやりすぎず目視で見えるくらいの箇所までしてあげるくらいで大丈夫です。

人間が使っているウェットティッシュなどはアルコール成分が含まれることが多く、犬にとって刺激が強いのでやめておきましょう。

イヤーローションやオイルを使うのもOK!
耳掃除専用液であるイヤーローションを水の代わりに使っても良いでしょう。揮発性があるのでオススメです♪

耳掃除を簡単に行うコツ

耳掃除をしようとすると飼い主さんの手にかみつくなど、愛犬が耳掃除を嫌がって暴れてしまう場合、まずは始めは耳を触られることに徐々に慣らすことからスタートしてみましょう。

硬めのジャーキーなどすぐに食べきれないものをかじらせるなどしながら、耳を触られることに対するネガティブなイメージを消すようにしてあげます。

根気よく続けるうちに、耳を触ること、さらには掃除までできるようになっていくと思います!

犬の耳道は見えているよりもずっと深く続いています。

痒みや赤み、出血が見られたときや、犬が嫌がって暴れるときにはすぐにでも中止してください!!

短い耳の犬や毛の量が多くない犬たちは、軽く拭くなど簡単な掃除で済む犬もいます。

その逆に耳が垂れている犬や耳の周りに毛の量が多い犬の場合、細かいチェックと少なくとも隔週のお手入れが必要になる場合もあります。

基本的なやり方を知っておくことは、大切な愛犬のお手入れをしていくなら必須要素です!

耳のお手入れを定期的に行っていれば、犬の聴覚を守ることにもなりますし、生涯にわたって耳の健康を保つことに繋がります!

よくある質問

Q. 子犬はいつから耳掃除をしたほうがいい?

特に時期を気にする必要はありません。

耳の中や周辺を痒がっていたり、耳に違和感を感じているようなら、まずは耳の中が汚れていないかなどを確認してください。

耳に汚れが目立っていたり、明らかな臭いなどがあるようなら耳掃除をしてあげましょう!

Q. 耳の臭いから汚れなどがわかる?

耳の中を嗅いでいつもと違う臭いだったり、不快な臭いを感じるようなら耳の中の汚れがたまっていることが多いです。

ただ、何らかの病気が起こっている可能性も考えられますので、少しでもおかしいな。と感じる場合は、ご自身で掃除などする前に病院で診てもらうことが大切です!

終わりに!

飼い主さんが愛犬に出来る耳のケアは、

  • 日々の耳チェック
  • 犬それぞれに合う耳のケア方法を獣医さんにしっかり相談すること

です!

耳掃除1つをとっても、どの犬もみんな同じ方法で良いとは言えないのです。

出来る限り短い時間で掃除を終わらせ、終わったのならいっぱい褒め、そこからは愛犬との楽しいスキンシップタイムにしていただけたら嬉しいです!

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