「犬が耳を頻繁に倒しているんだけど、どんな意味があるの?」
「気分が悪いのかな?」
などと思っていませんか?
犬が耳を倒すのはボディランゲージの一種であり、様々な意味があります。この記事では、犬が耳を後ろに倒す意味と対処法について知ることで、万が一の際に対処できるのでぜひ参考にしてください!
犬が耳を倒すのは「ボディランゲージ」の一つである
犬は言葉を話せませんが、「尻尾を振る」「お腹を見せる」など様々なボディランゲージで人に対してアピールしています。
そして、犬が耳を倒すのもボディランゲージの一種です。犬が耳を倒すのは、甘えている時や信頼していると示していることもあれば恐怖心や威嚇などの場合もあります。他のしぐさや様子と合わせて観察すれば、何をアピールしているかを読み取ることができます。
少しでも愛犬と意思疎通できるように、犬のボディランゲージを知っておきましょう。
犬が耳を倒す仕草をする理由の一覧
犬が耳を倒す理由を知れば愛犬がその時どんな気持ちなのかを読み取ることができます。大きく分けて、信頼や友情•甘えたい気持ちを示すポジティブなものと不満や恐怖心•威嚇などを示すネガティブなものなのがあります。
信頼や友情を示す
耳を後ろに倒している状態で、表情が緩んで口角があがっていたり、尻尾を大きく左右に振っているなどリラックスしているしぐさが同時にみられる場合は、飼い主や仲間に対して信頼や友情を示しています。
飼い主が怒っている時にこの様子が見られる場合は「服従します」「攻撃しません」と伝えています。他の犬と遊んでいる時にこの様子がみられる場合は「攻撃しないよ」と伝えています。
不安・恐怖心・不満の現れ
耳を後ろに倒していて尻尾が下がっているなら不安や恐怖心を感じています。
散歩中に自分より強そうな犬がやってきた際に耳を倒していて表情が固く緊張している様子がみられるのであれば
- 怖い
- 敵いません
- 攻撃しないで
といった不安•恐怖心を示しています。
また、「遊びたいのに遊んでくれない」「おもちゃをくれない」など不満がある時も耳を倒して不服そうにしていることがあります。
不安・恐怖心・不満の気持ちを示している場合は、愛犬の様子を見て対処が必要か見極める必要があります。のちほど紹介する対処法を参考にして対処が必要であれば、うまく対処してあげましょう。
威嚇
耳を前方に倒しているのは威嚇を示している場合があります。
くわえて尻尾をピンと立ている、マズルにしわを寄せているしぐさがみられたり、唸っているのであれば注意が必要です。この様子が見られる場合は
- 攻撃するぞ
- こっちに来るな
- おれの方が強いぞ
などと伝えています。
威嚇のしぐさが見られる場合は、その時の状況をみて飼い主が犬の気持ちを理解することが大事です。のちほど紹介する威嚇の対処法を参考に適切に対処してあげましょう。
甘えたい
愛犬が甘えたいと思っている時も耳を倒すしぐさがみられます。
耳を後ろに倒し目をウルウルさせてアピールする姿はなんとも可愛らしいものです。飼い主が頭を撫でてくれるのを分かっていて、撫でやすいように耳を倒すこともあります。このとき、犬は
- 可愛がって
- もっと触って
- もっと自分を見て
とアピールしています。
不安・恐怖心・不満を取り除く対処法
不安、恐怖心や威嚇で耳を倒す場合は、飼い主が落ち着かせてあげる必要があります。適切な対処法を知っておいて喧嘩や問題行動を防いであげましょう。
不安・恐怖心の原因を探り取り除くこと
不安や恐怖心で怯えている場合は、何が愛犬の不安や恐怖心に繋がっているか原因を探り、それを取り除いてあげることが大事です。
例えば、原因となるものが車やバイクであることもありますし、人や他の犬であることもあります。掃除機やブラッシングのブラシなど日常使うものを怖がる犬もいます。
原因が散歩で出会う車やバイクであれば車通りの少ない道を選ぶ、人や他の犬を怖がる場合はできるだけ距離をとってあげる、など原因となるものを遠ざけてあげましょう。また、日常使う掃除機やブラシなどを怖がる場合は、わざと原因となるものを犬のそばに置いておいて犬が慣れるのを待つことも有効です。
日常生活に欠かせないものを怖がる場合は対処が難しいですが、「大丈夫だよ」「怖くないよ」などと優しく声をかけたり、撫でてあげるだけでも愛犬との信頼関係ができていれば少しずつ慣れていけるはずです。
不満はコミュニケーションを密にとる
不満に思ってるしぐさがみられるのであれば、愛犬とのコミュニケーションが十分でない場合があります。散歩やスキンシップ、遊びが足りていないかもしれません。
こまめに声をかけてあげる、いつもとは違う散歩コースを歩く、時間をかけてお手入れをする、ボールやロープ引っ張りっこなど遊ぶ時間をつくる、など愛犬とのコミュニケーションを増やしてあげましょう。
しかしながら、甘えん坊な犬の中には頻繁にコミュニケーションを取りすぎると、さらに要求して吠える、いたずらをするなど問題行動が悪化する犬もいます。その場合はある程度無視をすることも必要です。
威嚇する場合は落ち着くまでひたすら待つ
他の犬に対して威嚇している場合は喧嘩が始まってしまうかもしれません。他の犬と距離をとって愛犬が落ち着くのを待ってあげましょう。他の犬が見えない場所に行く、見えないように体などで隠してあげるのも効果的です。
ブラッシングやシャンプーなど手入れが苦手な犬は、飼い主に対しても威嚇することがあります。そのときは無理やり行わず、優しく声をかけながら時間をかけてゆっくりと手入れを行いましょう。信頼関係を築いていけば少しずつ身を任せてくれるようになります。
まとめ:犬が耳を倒す仕草から気持ちを察しよう
犬が耳を倒すのは犬のボディランゲージのひとつです。耳を倒すしぐさだけでなく、その他の様子も観察し、上手く読み取ることができれば愛犬の気持ちを理解することができます。
不満や威嚇を示すしぐさがあり対処する必要があるのであれば、適切に対処してあげましょう。適切に対処することで喧嘩や問題行動を防ぐことに繋がります。
犬のボディランゲージを読み取るためにもコミュニケーションは密にとり、愛犬の反応を観察してください。細かいボディランゲージから気持ちを察してあげて、愛犬との信頼関係を築きましょう。