保護犬猫の里親募集サイト5選【保護する前の基礎知識】

犬や猫を家族として迎えようとする時、保護犬や保護猫も視野に入れている方も多いのではないでしょうか。

保護された犬や猫は、地域の保健所のほか、インターネットでも里親の募集が行われています。里親募集サイトは複数あり、保護犬・保護猫の情報が幅広く得られます。保護の経歴やお迎えするための条件はそれぞれ異なるため、事前に確認しておきましょう。

本記事では、

「保護犬や保護猫の里親はどこで募集しているの?」

「どんな犬や猫かインターネットで確認できるの?」

「保護犬や保護猫を迎える前に注意すべき点は?」

と考えている方に向けて、有名な里親募集サイト5選と保護する前の基礎知識をご紹介します。

里親募集サイトからの譲渡を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

保護犬・保護猫を探すには?

保護犬や保護犬を探すには、環境省の「収容動物検索情報サイト」をチェックしてください。

全国の自治体の保健所や、動物愛護センターなどで保護・収容されている迷子の犬や猫の情報が確認可能です。

譲渡可能な犬や猫を掲載している自治体サイトのリンクもあり、犬や猫の譲渡会の情報一覧も掲載されています。

また、民間団体もインターネットで里親募集情報を公開しています。自治体の情報や民間の里親募集サイトをチェックして、家族として迎え入れる保護犬・保護猫を見つけましょう。

保護犬猫の里親を募集しているサイト5選

ここからは、保護犬・保護猫の里親募集サイトを5つご紹介します。

  • OMUSUBI(お結び)
  • いつでも里親募集中
  • アニフェア(anifare)
  • NPO法人犬と猫のライフボート
  • ペットショップCoo&RIKU 譲渡の犬猫 里親募集

里親募集サイトでは、成犬・成猫だけではなく子犬・子猫などの譲渡情報も掲載されています。性別も男の子・女の子どちらも掲載されているので、気になる子がいれば問い合わせてみてくださいね。

OMUSUBI(お結び)

出典:OMUSUBI(お結び)

OMUSUBI(お結び)は、保護犬・保護猫と里親を結ぶ里親募集サイトです。「幸せな家族を結ぶことで、殺処分問題の解決につなげる」をミッションに、保護犬猫と家族を結んでいます。

掲載されている犬猫は、OMUSUBI独自の審査を通過した保護団体が保護した犬猫たちで、全国200団体以上の保護情報が掲載されています。保護犬猫との相性をチェックするための相性診断も用意されているため、お迎えする前に相性度を確認することもできます。

OMUSUBIの利用の流れは以下の通りです。

①気になる子を探す

②条件などを確認して応募する

③保護団体と連絡をとる

④面会・トライアル

譲渡にあたっては愛玩動物飼養管理士在籍の事務局がサポートするので、安心して利用できます。

OMUSUBI(お結び)で保護犬猫の情報をチェックする

いつでも里親募集中

出典:いつでも里親募集中

いつでも里親募集中は、里親探しをしている人と飼い主になりたい人をつなげるためのサイトです。

最大の特徴は、保護団体だけではなく里親探しをしている個人も情報を掲載していることです。個人でも金銭的な問題やアレルギー発症など、さまざまな理由で里親を探している方がいます。

いつでも里親募集中の利用の流れは以下の通りです。

①会員登録

②気になる子を探す

③里親に応募する

④面会・譲渡

募集が終了したものも合わせると、合計で30,000件以上の里親募集が行われています。

いつでも里親募集中で保護犬猫の情報をチェックする

アニフェア(anifare) 

出典:アニフェア(anifare) 

​​アニフェア(anifare) は、2,700頭以上の保護犬猫情報を掲載する里親募集サイトです。

獣医師が活動に賛同しており、引き渡しの際に動物病院で健康診断と飼育アドバイスが受けられることが特徴です。保護犬猫の正確な健康状態が把握でき、的確なアドバイスも受けられるため、初めて犬や猫を飼う方も安心できますね。

​​アニフェアの利用の流れは以下の通りです。

①気になる子を探す

②問い合わせ後、必要事項のヒアリングを受ける

③契約

④動物病院で引き渡し

飼育するうえで疑問点などがあれば、引き渡し時に獣医師に確認してください。

アニフェア(anifare) で保護犬猫の情報をチェックする

NPO法人犬と猫のライフボート

出典:ライフボート

ライフボートは、保健所から保護犬・保護猫を引き取って里親を募集しているサイトです。活動実績は20年以上と長く、これまでに20,000頭以上の里親探しを行っています。

動物病院も併設しているため、保護だけではなく最適な医療を保護犬猫に受けさせています。

ライフボートの利用の流れは以下の通りです。

①気になる子を見つける

②条件を確認して問い合わせる

③面会

④譲渡

保護犬猫が生活するアニマルシェルターでは適切なケアや飼育が行われており、たくさんの犬や猫が健康に暮らしています。

ライフボートで保護犬猫の情報をチェックする

ペットショップCoo&RIKU 譲渡の犬猫 里親募集

出典:ペットショップCoo&RIKU

ペットショップCoo&RIKUでは、譲渡犬・譲渡猫の情報が掲載されています。

過去にペットショップCoo&RIKUを通して家族が見つかった犬猫の頭数は4,420頭以上です。現在は180頭以上の犬猫が家族を探しています。

提携する動物病院がすべての犬猫の健康状態をチェックしているため、健康状態は良好です。さらにワクチン接種や駆虫も行っています。

ペットショップCoo&RIKUの利用の流れは以下の通りです。

①気になる子を見つける

②申し込み

③面談

④譲渡

譲渡時にペット保険への加入が義務付けられているため、万が一動物病院で高額な治療費がかかった場合も安心です。

ペットショップCoo&RIKUで保護犬猫の情報をチェックする

保護犬猫の里親になる前の5つの基礎知識

ここからは、保護犬猫の里親になる前に身に付けておきたい5つの基礎知識をご紹介します。

里親の条件とは?

保護団体や地域などによって若干異なりますが、保護犬猫を養う経済力がある成人であることが必須です。

基本的な条件は以下の通りです。

  • 犬や猫を譲渡してもらえる保健所のある地域に住んでいる
  • 犬や猫を養えるだけの経済力がある
  • 引き取り手側の責任者が成人である
  • 60歳、または65歳以上の場合は犬や猫の飼育が難しくなった時の引き取り先がしっかり確保できる
  • 家族全員の同意が得られている
  • 去勢・不妊手術などの確実な繁殖制限措置ができる
  • 犬や猫を飼育することが問題のない住居に住んでいる
  • 譲渡前後の訪問調査や指導などを受けられる

里親の条件については、以下の記事も参考にしてください。

犬や猫を保健所から引き取りたい! 費用や条件などを解説!

一人暮らしでは里親になれないの?

基本的に、一人暮らしの方が里親になるのは厳しいと言われています。主に以下の理由からです。

  • 留守の時間が長くなる
  • 経済的な問題
  • ライフステージの変化が多い

しかし、里親募集サイトのなかには「単身者可」「単身者要相談」としているところもあります。この場合は、以下の条件を満たせば一人暮らしでも里親になれる可能性が高いです。

  • 飼育環境を整備する
  • 万が一に備えて預け先を決める
  • 自分の想いをアピールする
  • 成犬・成猫を迎える

子犬や子猫は手がかかりやすいため、留守が長くなりがちな一人暮らしの方は断られる可能性があります。一方で成犬や成猫は比較的手がかかりにくいため、一人暮らしでも飼育できると判断されやすいです。

また、飼い主の急病など飼育困難な状況に陥った場合に備えて、ペットの預け先を決めておくようにしましょう。

室内飼いが義務付けられている?

里親募集サイトでは、保護犬の「室内飼い」が条件にあげられていることもあります。保護犬を外で1匹だけにすると問題が発生する恐れがあるからです。

保護犬の中には、人の愛情に触れずに育った犬もいます。そのような保護犬には人の愛情をたっぷりと与えて、人のぬくもりを知ってもらう必要があるのです。

また、保護犬を外で1匹だけにしておくと、恐怖で問題行動を起こす可能性もあります。こうした観点から、番犬のような屋外での飼育を禁止している団体もあるため、事前に確認しておきましょう。

保護する時にかかる費用は?

保健所から引き取る場合は10,000円以内で収まることが多いですが、里親募集サイトの場合は保護団体によって異なります。

たとえば今回ご紹介した里親募集サイトの場合、「アニフェア」ではペットの移送費用やペット保険料、マイクロチップ装着費用などがかかります。譲渡費用ページによると、犬は96,700円猫は90,500円が必要です。

「ライフボート」の場合は、犬・猫どちらも一律30,000円がかかります。

費用はサイトに掲載されているので、事前にチェックしておきましょう。費用に関して不明な点がある場合は、譲渡前に確認しておくことをおすすめします。

ペットの生涯費用は?

試算方法や生活環境によって異なりますが、生涯費用はおよそ300万円ほどかかります。

<犬の飼育に必要な費用>

内訳金額
初期費用(ワクチン・検査・生活用品など)約47,000円
1年間の飼育費用(餌代・消耗品代・トリミング代など)約19万円
1年間の診療費約5万円
1年間の光熱費約2万円

<猫の飼育に必要な費用>

内訳金額
初期費用(ワクチン・検査・生活用品など)約35,000円
1年間の飼育費用(餌代・消耗品代・トリミング代など)約6万円
1年間の診療費約3万円
1年間の光熱費約2万円

犬の飼育費用が猫よりも高いのは、診療費やトリミング代の違いによるものです。犬は猫と比べてトレーニングやしつけを行うほか、外で散歩もするため、怪我のリスクが高いと言われています。

猫は基本的に自分で毛づくろいを行うため、犬のように頻繁にトリミングに行く必要はありません。

そして、犬も猫も高齢になれば病気のリスクが高まるため、一緒に暮らしていくには十分な経済力が必要です。

生涯費用のことも考えて、きちんと飼育できるかどうかを冷静に判断するようにしましょう。

まとめ(保護犬猫の里親募集サイト)

保護犬や保護猫の里親になるには、地域の保健所や動物愛護センターのほか、里親募集サイトから譲り受ける方法があります。何年も一緒に暮らす家族になるので、さまざまな準備や確認をして万全の態勢を整えましょう。

費用面に関しては、どこからお迎えするのかによって異なるため確認が必要です。

事情により保護犬・保護猫を飼えない場合でも、SNSを活用した情報拡散や寄付によって犬猫の保護活動に協力できます。

「犬や猫が大好き」という方は、保健所や里親募集サイトからのお迎えや、保護活動への協力などをぜひ検討してくださいね。

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