成犬のトイレのしつけは難しい? トレーニング方法やコツを解説

犬は子犬の時に様々なしつけを行いますが、事情があって成犬を家に迎える場合もあると思います。

その際、やはり気になるのはトイレのしつけではないでしょうか。

トイレを室内でできるようになれば、天気や体調が悪い日に無理して散歩する必要がなくなるため、できるだけ覚えてもらいたいですね。

  • 成犬でもトイレを覚えさせることができるの?
  • 具体的なトレーニングの手順は?
  • 成犬のしつけのコツや注意点は?

この記事では、成犬のトイレトレーニングやしつけのポイントなどについて解説します。

成犬でもトイレをしつけられる?

トイレのしつけは「成犬になると難しい」と聞いたことがあるのではないでしょうか。

成犬のトイレトレーニングが難しいのは、排泄の回数が子犬より少ないことが最大の理由です。

成犬の特別なトレーニング方法はなく、子犬と同じように覚えるまで根気よく続けることになります。子犬より時間がかかりますが、サークルやトイレシートなどを準備し、覚えるまで根気よく教えてあげましょう。

成犬のトイレをしつける方法

成犬のトイレトレーニングを始める前に、準備や手順について確認しておきましょう。

トレーニングの前の準備

トレーニングを始める前に、まずは犬のトイレの場所を決めましょう。犬は寝床で排泄をしたがらないので、寝床から離れたところにトイレを設置してください。部屋の片隅など、あまり人の通らない落ち着ける場所がおすすめです。

場所を決めたら、サークル等で囲いを作ってトイレだと認識できるようにしてあげましょう。

手順①排泄のタイミングを観察する

犬は排泄をしたくなるとくるくる回ったり、そわそわしたりする動きを見せます。そのタイミングでトイレに誘導すれば成功しやすくなるので、犬の排泄のタイミングをよく観察しましょう。

成犬になると、個体差はありますが朝・晩の2回だけしか排泄しないというような犬もいます。起きてすぐは排泄のタイミングに最適なので、寝床のゲージなどから出したらすぐにトイレに連れていきましょう。

手順②トイレまで誘導する

排泄のタイミングを確認したら、犬をトイレに誘導しましょう。「トイレ」「シーシー」など言葉を決めて連れていくのもおすすめです。飼い主の合図でトイレができるようになります。

犬を誘導する際、トイレに犬のおしっこがついたシートを置いておき、匂いで確認しやすくする方法もあります。

手順③大げさに褒める

トイレができたら大げさに褒めてあげることが大事です。犬も褒められることでトイレの成功が嬉しくなります。できたらご褒美のおやつをあげるのも効果的です。犬が自分からトイレに行きたくなるようになれば失敗はなくなっていくでしょう。

トイレに失敗したからといって、怒ったり叩いたりするのは絶対にやめましょう。犬が恐怖心から隠れて排泄するようになると、トイレトレーニングは進みません。また、人間の手に恐れて噛みつくようになる場合もあります。

【成犬のトイレトレーニング】こんな時はどうする?

今まで外でしか排泄しなかった成犬を家のトイレで排泄させるのには時間がかかります。犬は外の臭いや、足裏の刺激によって排泄をもよおしていると考えられます。

まずは犬が家に慣れることが一番大事です。無理にトイレシートでさせようとするのはストレスになるのでやめましょう。

どうしても室内で排泄したがらない場合、最初は庭やベランダなど外に近い環境にトイレを設置してください。トイレシートの上に木の枝や葉っぱをおいて外の感覚を再現するのも効果的です。

犬が排泄に慣れてきたら、木の枝などはおかずにトイレシートだけにしていきましょう。

また、そそうを繰り返しても叱るのはやめましょう。失敗したらすぐに片付けて、臭いが残らないようにしてください。臭いが残ったままだと、また同じ場所でそそうをしてしまう可能性があります。

カーペット等を敷いていると、足に刺激を感じて排泄をしてしまう原因になります。トレーニングが終わるまでは、床にカーペット等を敷かないようにするのがおすすめです。

【成犬のしつけ】ポイントと注意点

成犬はトイレ以外のしつけも基本的に時間がかかります。

飼い主さんが焦ってしまうと犬にも伝わるので、しつけのポイントを知り、気持ちに余裕をもってトレーニングをすすめましょう。

基本のしつけのポイント

犬のしつけは、犬が楽しんで取り組むことが大事なポイントです。犬の性格にも個体差があるため、覚えるのが早い犬もいれば遅い犬もいることを知っておいてください。

まず最初に愛犬とコミュニケーションをしっかりとり、愛犬のペースに合わせてトレーニングをすすめていきましょう。

体罰は逆効果のためNG

トイレを何度教えても失敗してしまうと、飼い主さんもイライラしてしまいがちですよね。ですが、犬を叩くなどの体罰は絶対にやめてください。犬はなぜ叩かれたのか理解できません。

排泄が悪いことだと捉えてしまうと、健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。また、飼い主さんに対して攻撃的になってしまうこともあります。

プロに依頼するのもあり

成犬のトイレのしつけがなかなか上手くいかないときは、ドッグトレーナーなどプロに依頼するのもおすすめです。プロに依頼することで飼い主さんが気付かない犬の性格なども知ることができ、トイレはもちろん他のしつけも上手くいくようになります。犬の喜ぶことや苦手なことを知ればよりコミュニケーションをとりやすくなります。

トイレの場所など部屋の環境についてなどのアドバイスを受けることも可能です。

まとめ(成犬のトイレのしつけ)

成犬のトイレのしつけについて紹介しましたがいかがでしたか?

成犬になっても、基本的には子犬のしつけと変わりません。時間はかかりますが、愛犬の性格をよく見極めて楽しいトイレトレーニングをしてあげてください。

トイレのしつけに関わらず、「出来た時は大袈裟に褒めること」「体罰はしない」ということは忘れないでくださいね。

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