柴犬ならではのトイレのしつけ方3ステップ【準備は? 失敗した時は?】
  • 柴犬のトイレのしつけ方がわからない。
  • トイレをちゃんとしてくれない
  • 正しいトイレのしつけ方を知りたい

と思っている方へこの記事を読めばトイレを覚えさせる近道になります。

柴犬は、元々外飼いされていた犬種ということもあり、習性的に外で排泄をするようになることが多い犬種です。外で排泄する習慣がつくと、今度は屋内ではしないようになり、留守番時などは排泄を我慢させることになってしまいます。

このような状況は飼い主さんにとっても愛犬にとっても負担が大きいですよね。トイレトレーニングを早い段階で覚えさせておくことで、ある程度お出かけも自由にすることができます。

ステップ1:柴犬のトイレ準備

野生時代のなごりが残っている柴犬は、自分の身を守るため、とてもキレイ好き。そんな柴犬のトイレトレーニングはトイレの設置場所や環境を整える準備が大事です。

トイレはサークルから離して設置する

一般的な小型犬のトイレはサークル内に設置するのに対し、柴犬のトイレはサークルから離して設置する必要があります。なぜなら柴犬は寝床となる場所の近くでは排泄をほとんどしないからです。

これは、野生時代の影響で、自分を守る習性のひとつ。自らの寝床をにおいで外敵に悟られないようにするためです。

できるだけ寝床から遠い場所で排泄をしたがるので、同じひとつの部屋にトイレを置く場合は、ハウスの反対端にトイレを設置すると成功率が高くなります。

トイレもサークルのように四方を囲む

もし可能であれば、通常のサークルとは別にトイレ用のサークルを用意してください。トイレ用のサークルの用意が難しい場合は、トイレの四方を板やプレートで囲みましょう

四方を囲むことで、その場所をトイレとはっきり認識することができます。こうする事で違う場所でトイレをしてしまうなどの失敗を減らせます。

柴犬のトイレスペースは広めに取る

柴犬は、排泄のときグルグルと回り、トイレのにおいを嗅ぐしぐさが見られます。四方を囲むといっても狭くなりすぎないように、そこで動きまわれる程度の広さを取っておきましょう

また、子犬の時はトイレの回数が多いため、排泄後にペットシーツを何度も取り換えることを考えるとスペースを確保しておいたほうが便利です。

ステップ2:柴犬のトイレのしつけ方

トイレの環境を整えられたら、さっそくトイレのしつけをしていきましょう。柴犬だけでなく他の犬種にも有効なポイントを紹介しますので参考にしてください。

トイレのサインを見逃さない

「トイレのサイン」には、以下のようなものがあります。

  • ソワソワしだす
  • 床 (地面) のニオイを嗅ぎだす
  • お尻を気にする
  • 後ろ脚の動きがぎこちない

こうした仕種を見せたら、すぐにトイレの場所へ誘導しましょう。

誘導はトイレのしつけの前に覚えさせておく必要があります。誘導の覚えさせ方は以下のようなものがあります。

  • 「おいで」や名前を呼び、飼い主の近くに来るようにしておく
  • おやつをグーの手で持ち、手の動きに愛犬がついてきたらおやつを与える→おやつがなくてもグーの手の動きに反応するようになる

また、子犬は特にトイレに行きたがるタイミングがあります。「食後」「運動後」「寝起き」は良く観察してサインを見逃さないようにしましょう

排泄時に声をかける

トイレトレーニングの一環として、声掛けも有効です。

排泄をはじめたら、

  • 「トイレ」
  • 「おしっこ」
  • 「ワン・ツー」

などの声をかけることで、愛犬は排泄行動と音を結びつけて覚えるため、トイレの場所やタイミングを自分で判断できるようになります

トイレトレーニングをする前やお散歩の排泄時にも声掛けをしておけば、愛犬がトイレの場所を早く理解することができます。

成功したら思い切り褒める

愛犬を誘導して、トイレでの排泄が成功したら、大袈裟なくらい思い切り褒めてください。褒め方は撫でたり、声をかけたり犬の性格によって変えましょう。声をかける場合は、出来るだけ高い声を出すことで褒めていることが伝わります。

また、おやつを使うのも効果的な褒め方の1つですが、最終的にはおやつなしで成功するまで、成功体験を何度も繰り返しましょう。「トイレを成功させると褒めてもらえる!」と覚えてもらうことが大切です。

ステップ3:失敗した時に注意するポイント

トイレトレーニングは犬を飼い始めて多くの人が最初にぶち当たる大きな壁です。失敗してしまうとショックですし、なにより掃除が大変。ですが、失敗した時に誤った対応をしてしまえば、トイレ成功までの道のりがさらに長くなります。

愛犬がトイレを失敗しても落ち着いて、これから紹介する注意するべきポイントを実践しましょう。

ミスしても絶対に叱らない

愛犬がトイレを失敗しても叱ったりせずに、声をかけることなく淡々と片付けましょう。失敗して叱られることを憶えてしまうと、「排泄自体がダメなこと」と理解して、飼い主の前や、人目を避けてトイレ以外の場所で排泄するようになってしまいます。

トイレの失敗の後、叱らなくても「あら〜」「失敗しちゃったね〜」などと声をかけることで褒められていると勘違いすることもあるので注意してください。何も声をかけずに片付け作業することをおすすめします。

トイレまわりはいつも清潔にする

犬はとてもキレイ好きです。用を足した状態のままでは、その後同じ場所で排泄しようとはしないので、トイレシーツは使用するたびにすぐに交換してください。 

柴犬の場合は特にキレイ好きな子が多いので、トイレに飛び跳ねているおしっこも掃除してあげると成功率が高まります。

トイレを失敗して別の場所で排泄した場合は、その場所に匂いが残っているとそこが「トイレ」だと誤って認識してしまいます。次の失敗を防ぐため、アルコールや消臭剤などを吹きかけてにおいを完全に消してください

自分からトイレに行くように誘導する

失敗の例としてよくあるのが「愛犬が進んで自分からトイレに入ってくれない」というものです。もし、飼い主さんが抱っこしてトイレまで連れていっているのであれば「トイレに行く」ということを覚えられていない可能性があります。

犬がトイレのサインをしたら、抱っこせずにトイレまで誘導して自分の足で歩かせてトイレに連れて行ってあげましょう

まとめ

柴犬がトイレを覚える早さは、飼い主さんの教え方やトイレ環境に影響されます。はじめは失敗続きかもしれませんが、どんな犬も何度も失敗してトイレを覚えていきます。途中で諦めたり、叱ったりせずに辛抱強くトレーニングすることが肝心です。

トイレの失敗が続いているのであれば、トイレ環境や教え方、褒め方など一度見直してみるのも良いでしょう。また、汚したくないカーペットや座布団などはトイレトレーニング中は別の場所に移動しておくことをおすすめします。

何よりも、トイレを成功したら「これでもか!」というぐらい褒めてあげましょう! もともと賢い犬なので、できたら褒めるを繰り返すことで覚えるようになります。

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