犬の息が荒い原因は? 病気の可能性も

こんにちは!

今回は犬の息が荒い時の原因と、病気の可能性についてご紹介します。

犬の息が普段より荒いところをみると、飼い主さんも心配になってしいますよね?

どういった時に息が荒くなるのかを把握しておくことで適切な処置ができるようになるので参考になれば幸いです!

犬は平常時、鼻呼吸

犬は基本、鼻呼吸です。

家で落ち着いているときなどは鼻呼吸でリラックスしているところを頻繁に見かけるのではないでしょうか。ではどんなときに口呼吸で息が荒くなるのかというと、

  • 遊んだ直後
  • 気温が高くて暑い日
  • 慣れない環境などでの興奮状態
  • 病気

まずはこの中でも一番不安な病気について、ご紹介していきたいと思います。

犬の呼吸が荒いときに考えられる病気としては

  • 熱中症
  • 気管支炎
  • 肺炎
  • 肺水腫

などが挙げられます。

熱中症

熱中症は、真夏だけでなく春先も要注意。

熱中症は体温が上がってしまうことで脳、体内組織の酸欠を引き起こす病気です。犬が熱中症になると苦しそうに速い呼吸をするようになります。唾液の量も増えます。応急処置として、日の当たらない涼しい場所に移動させて水を飲ませたり、体に水をかけて風をあてたり、体温を下げるための処置を施しすぐに動物病院に連れて行きましょう。

気管支炎

気管支炎は気管が炎症をおこす病気。犬が気管支炎になると、咳や食欲不振、元気消失が見られます。原因はウイルスや寄生虫の感染の場合もありますが、ハウスダストやタバコの煙など、アレルギーが原因となることも。

肺炎

肺炎はウイルス、細菌などの病原体が肺に感染し炎症を起こす病気です。酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する臓器である肺が炎症を起こしてしまうので、非常に息苦しく呼吸困難になります。

肺水腫

主に心臓病で肺の中に水がたまり肺の機能が低下してしまう状態。酸素と二酸化炭素を交換する肺胞という組織が水でつぶれてしまい、呼吸困難になってしまうのです。

肺水腫になると進行とともに咳や呼吸困難が悪化し、口を開き前足を突っ張ったような姿勢をとることがあります。

原因が明らかな場合

運動をして直ぐだったり、暖かい日の外出だったり。そういうときは犬も口呼吸をしてしまうことがあります。その場合は少し安静にさせ、落ち着くようなら問題なしです。

安静にさせ、室内の温度を調整しても変化がない、または悪化してしまった場合はすぐに病院へ連れて行きましょう。

下記のような状態の場合、一刻も早く病院へ連れて行ってあげましょう。

  • 上を向いて呼吸している
  • 伏せることができない
  • 咳が止まらない
  • 舌の色が青や紫色になっている
  • 歯ぐきや頬の内側などの粘膜が白っぽい

病院へ行く際には服用している薬などがあればそれを持って行くのが良いです。

犬が息苦しそうなときの応急処置

エアコンで室温を一定にし、うつぶせで顎の下にタオルや枕を置いてあげましょう。犬にとってはうつ伏せが一番呼吸しやすい体制です。

小型犬・高齢の犬なら、気管虚脱の可能性も

犬の気管は、軟骨や筋肉に外側を囲まれた筒状の構造をしています。

しかし、犬が気管虚脱になると、気管が押しつぶされたように変形してしまったり、正常な硬さ・弾力を失ってしまうため、呼吸に必要な空気の通り道が塞がれてしまいます。

そのため、咳が出たり呼吸が苦しくなる症状が現れます。

気管虚脱の代表的な原因3つ

遺伝や食事によるもの

生まれた時から気管に先天性の異常がある犬や、仔犬の頃から肉しか入っていないドッグフードを食べ続けて栄養が偏っている犬はリスクが高くなります。

肥満犬・短頭種

肥満になると、気管の周りについた脂肪が気管を圧迫し、変形させてしまうことがあります。短頭種はもともと鼻道が狭いため、肥満の犬と同じように胸部にかかる負担が大きく、気管を守る軟骨がつぶれてしまうことがあります。

呼吸器・心臓の疾患

呼吸器や心臓の疾患が原因で、気管軟骨や気管の周囲の筋肉が衰えてしまい、気管が変形してしまうことがあります。

犬の気管は一度変形してしまうと元に戻らず、今後投薬治療で症状の悪化を防ぐことになります。気道虚脱になってしまった場合、こまめな通院が必要になってしまいますね。

気管虚脱の予防方法

犬の気管虚脱は、遺伝的なもの・先天的なものが原因となる場合も多いので予防と言っても難しい場合があります。ですが、気管虚脱を引き起こす可能性のある呼吸器系、心臓系疾患や肥満は予防することができます。

まずは、呼吸器系・心臓系に負担がかかりやすい夏の蒸し暑い時期は温度管理がとっても大事になってきます。家の中の風通しをよくしたり、エアコンを使用したりして、夏場も犬が快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。

散歩時に首輪をつけると、首輪が気管部分を直接圧迫してしまうため、咳が酷くなることがあります。同時に気管の変形を促すことにもなるので、小型犬や高齢の犬には首輪ではなくハーネスの利用がおすすめです。

まとめ

犬の息が荒いとき、エアコンなどで室温を一定にしてあげ、安静にさせても症状が変わらない、または悪化するようなら病気の可能性も。

犬の息が荒くなる一般的な病気は

  • 熱中症
  • 気管支炎
  • 肺炎
  • 肺水腫

などが挙げられます。

たくさん遊んだあとで疲れていたり、興奮状態にある場合は安静にすることで改善するので、その場合は急いで病院へ連れていく必要はなさそう。

また、小型犬や高齢の犬なら気管虚脱かも。

気管虚脱は、気管が押しつぶされたように変形してしまったり、正常な硬さ・弾力を失ってしまうため、呼吸に必要な空気の通り道が塞がれてしまいます。そのため、咳が出たり呼吸が苦しくなる症状が見られます。完治は難しいようで、投薬で悪化させないようにする処置が一般的なようです。

先天的なものだったり、年齢によるものがったりするので一概に予防、というのは難しいですが、首輪ではなくハーネスを使用することだったり、仔犬のことからバランスの取れた食事を摂らせることで大人になったときに防げることもあるようです。夏場は呼吸器・心臓系に負担がかかりやすいので、部屋の室温を一定にしたり、風通しを良くして負担を減らしてあげるのも良いです。

以上、犬の息が荒い原因と、病気のご紹介でした。

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