犬の認知症について|柴犬は認知症になりやすい?

ここ最近の犬の平均寿命はなんと「14年」!

品質の良いフードや、医療技術が進歩したおかげで犬の寿命も伸びています。家族の寿命が少しでも伸びるのは、嬉しいことですね。

寿命が伸びたと言っても、老化は止められません。犬も人間と同じで、認知症になってしまうことがあります。長寿命になればそれだけ確率が高くなってしまうもの……。

特に「長寿命」と呼ばれている柴犬は、「犬の認知症」と言えば柴犬と名前が上がってしまうくらいなんだそう。

柴犬を始め、他の日本犬も認知症になりやすいのだとか

認知症になってしまった場合の初期症状や、対策についてご紹介していこうと思います。

柴犬の認知症の初期症状

  • トイレを失敗する
  • 昼に寝て、夜鳴きをするようになった
  • 同じところをずっとウロウロしている
  • 怒りっぽくなった、攻撃的になった
  • ぼーっとすることが増えた

など、こんな症状なら認知症の可能性が高いです。

高齢で、1つでも当てはまるようなら早めに病院へ行き、診てもらうのがオススメです。治療は難しいものの、症状の緩和のためにサプリや精神安定剤を処方してもらえます。

柴犬などの日本犬は、進化生物学的な理由で認知症になりやすいと言われています。

日本犬は、他の国の犬種では少ないのですが、魚を多食してきています。そのため、魚が非常に重要な栄養素となっています。

一般のドッグフードには、魚が含まれているものがかなり少ないため、普段の食事から必要な栄養を摂取することができないことから、認知症になりやすいという説もありますね。

病院での検査方法

一般的な検査方法は、認知症チェックのガイドラインや、各々の獣医師さんが用意しているチェックリストなどで症状を確認するそうです。

頭部CTを突然撮ったりすることはないようで、基本的にはガイドライン、チェックリストを使用しての診断だそう。頭部CTを撮るには全身麻酔が必要で、脳腫瘍など、脳に関する大きな問題がない限り撮ることはないようです。

認知症の予防方法

認知症を完全に防ぐのは難しいものの、脳に適度な刺激を与えることが有効な予防方法として知られています。

主にどんなことをすればいいのか、というと「日頃のちょっとしたこと」でOK。

例えば、

  • 散歩をする
  • 新しいおもちゃを使用する
  • 一緒にゲームをする
  • 他の犬と遊ばせる

など。

犬にとって目新しいことなどをさせてあげると、脳に刺激を与えることができるので予防にもなります。

一緒にゲームをする場合に手軽でオススメなのが、「おやつ当てゲーム」。

最初に手の中にあるおやつを見せてから手を握り、においを嗅がせてオヤツの入っている手を当てさせる。当たったらたくさん褒めてあげて、おやつをあげます。考えられて褒められて、と脳にとってはとても良い状況が作れるのでとてもオススメです。

必要なものはおやつのみ。いつでも手軽にできちゃうのでぜひやってみてくださいね。

認知症になってしまったら

病院からの診断を受け、認知症だったことが判明した場合。今後の犬への対応に悩んでしまいますよね。犬の認知症に関してよく聞く悩み事を何点か挙げていきます。

①食事

認知症になると、食べたことを忘れてしまったりします。そのため、食べたばかりなのにすぐ鳴いて食事を催促するということがあるようなのですが、その場合は一回の量を減らし、複数回に分けて食事をさせてあげるのが良いそうです。

②ケガ

壁に頭をぶつけてしまったり、狭いところに頭を入れてバックすることが出来なくなってしまったり…。そういうことにならないよう、大きめのサークルなどを用意してあげると良さそうです。

③夜鳴き

夜鳴きされると、飼い主側も大変ですよね。

昼夜逆転しないよう、日中は日向ぼっこを十分にさせ、昼寝してしまっている場合はできれば起こしてあげて、遊ぶなどして夜寝れるようにしてしまいましょう。

④トイレ

トイレの場所がわからなかったり、粗相をしてしまったりすることがどうしても出てきてしまいます。対策としては、犬用のおむつを付けてあげるのが良いでしょう。個体によっては、外でしかトイレをしたがらない子もいますが、足腰が弱くなっていると外出させるのも難しくなってしまいますから、元気なうちに室内のペットシーツでトイレできるようしつけしてあげるのが良さそうです。

認知症になったからそっとしておいてあげよう、というのは犬にとってもあまり良くありません。

普段通り接してあげ、適度な刺激を与えてあげましょう。散歩を嫌がるかもしれませんが、カートにのせたりして外の景色を見せてあげるだけでも効果的です。

まとめ

柴犬などの日本犬は、進化生物学的な理由で認知症になりやすいと言われています。

犬の認知症の初期症状は

  • トイレを失敗する
  • 昼に寝て、夜鳴きをするようになった
  • 同じところをずっとウロウロしている
  • 怒りっぽくなった、攻撃的になった
  • ぼーっとすることが増えた

認知症かも?と思ったら、病院にて検査を。

一般的な検査方法は、認知症チェックのガイドラインや、各々の獣医師さんが用意しているチェックリストなどで症状を確認するそうです。

認知症になってしまうと、食事を食べたばかりなのに催促してきたり、壁や狭いところでケガをしてしまったり、夜鳴きが止まらないことがあります。

食事は何回かにわけ、ケガをしないように広めのサークルを用意してあげたりそれぞれ対策を取ってあげることで犬にとっても、人にとっても安全で負担が少なくなります。ぜひお試しください。

以上、犬の認知症についてでした。

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