赤ちゃんと犬の同居でトラブルや事故を防止するための注意点などを解説!

赤ちゃんを見守る犬や子守しているかのような犬をSNSなどでよく見かけますよね。

犬は赤ちゃんなど、弱い存在を守ってくれる!と思われがちですが、正しい認識や知識を持っていないと、危険なことも多く潜んでいるのです。

そして悲しいことですが、可愛がって育てていた犬でも、「赤ちゃんにケガをさせた」「アレルギーだった」などのことから飼育放棄する方がいます。

「赤ちゃんにケガをさせた」という部分で言えば、目を放さないようにし、部屋も分けておくなど対策を取ることもできます。ですが、アレルギーとなってくると心配になるのは親として自然なことですよね。

万が一赤ちゃんがアレルギーを持っていたらなど、事前に対策を考えておく必要があります。

「病院の先生に相談」「部屋を分ける」「犬を預けて、頻繁に会いに行く」などなど

赤ちゃんと愛犬が良い関係を築いていくために、大事なことをしっかり学んでおきましょう!

赤ちゃんと犬が同居するのは危ない?

「犬と一緒に暮らす子供は、多くのことを犬に教えてもらえる。」
「子供の免疫力などが高まり、動物への愛も育まれて生き物に対して優しい子に育つ。」

こうした話はよく聞きますね。

咬傷事故の可能性はゼロではないのですが、危険を上回るメリットがあると考えることもできます。

トラブルに対してしっかりと準備をしていれば一緒に暮らしていくことも十分に可能です!そのうえで、犬も人も安心して幸せに暮らすために、考えておいた方が良いポイントはいくつもあります。

赤ちゃんと犬が同居するメリットは?注意点は?

同居をスタートするタイミングや犬の年齢にもよりますが、小さな子供との同居は犬にとって考えるとメリットはあまりありません。

ただし、きちんと対策ができていれば、犬にとっても赤ちゃんにとっても良い遊び相手になることでしょう。

赤ちゃんには健康面でメリットがある

1歳未満の赤ちゃんがいる家庭で犬を飼っていると、アトピー性皮膚炎の発症率が低くなるという報告があがっています。

それだけでなく、喘息とアレルギー性鼻炎の予防効果が認められた臨床研究もあるのです。

さらに、イギリスでは乳幼児期に食物アレルギーを発症する割合が顕著に低くなっており、多頭飼いしている家庭では全く発症していないという研究結果までも報告されています。

犬と同居することは赤ちゃんの健康面に良い影響があると考えられています。

犬の存在は、心に良い影響をもたらす

赤ちゃんが犬と一緒に過ごしていくことで、コミュニケーション能力が発達したり、精神的安定をもたらす可能性があります。

例えばですが、犬を飼うことで社会性が増す可能性が高くなり、子供の時のうつ病になるリスクの軽減も報告されています。

思春期の子供の幸福度にも良い影響をもたらしていることもわかっています。

赤ちゃんと犬が同居するときのリスクや注意点とは?

同居をすることのメリットはわかりましたが、逆にリスクや注意点も沢山あります。

続いてはそのリスクや注意点についてご紹介していきます。

病気のリスクや注意点について

同居をする際に、まず注意しなくてはいけないのが病気です。

パスツラレラ菌などは、犬が約75%、猫がほぼ100%の確立で口腔内にもっている菌で、赤ちゃんなどの抵抗力の弱くなってる人に感染をすると、肺炎や炎症などを起こしてしまい、重篤な場合は死亡してしまうことすらもあります。

犬から人にうつってしまう感染症は、「ブルセラ症」「サルモネラ症」「狂犬病」「エキノコックス」「皮膚糸状菌症」など。

犬との接触や、傷口や口を舐められることで感染する可能性があります。

赤ちゃんは免疫力が低いので、犬に舐められたことで皮膚の炎症を起こす場合もあります。

基本的には、赤ちゃんと犬との接触を避けることで予防できますが、犬の感染症予防接種や定期検診は必ずしておく必要があります

事故のリスクや注意点について

特に注意するべきなのは、赤ちゃんが犬に咬まれてしまうことです。

傷が残る可能性もあり、死亡事故がおきてしまうこともあります。

赤ちゃんを床に敷いた囲いのない布団などで寝かせていると、気付かないうちの犬が近づき思いがけない事故に繋がってしまうこともあります。

また、ミルクなどの甘い匂いがする赤ちゃんを必要以上に舐めてしまう、甘噛みしてしまうなど、悪気があってしてしまうことではありませんが、ケガをしてしまうこともあります。

不意に傷つけてしまわないよう、ベビーベッドをしっかり用意し、赤ちゃんはそちらに寝かせてあげましょう。

触れ合うときには、必ず!犬と赤ちゃんから目を離さないように様子を見てあげてください

赤ちゃんと犬が同居するときのトラブルを防止するためにすべきことは?

赤ちゃんへの病気などの感染防止

人へうつる感染症や、犬自身は何も症状を引き起こさなくても、人にうつった場合、症状の出る病源体を持っていることもあります。

飼育ケージ、食器・給水器、トイレまで、洗浄と消毒は定期的にしましょう。

また、感染防止のために次の点にも心がけましょう。

<感染防止のためのポイント>

  • 赤ちゃんと犬が濃厚接触をしないようにする
  • 犬や犬が普段使っているもの(食器やおもちゃなど)は清潔に保つ
  • 糞尿、トイレの処理は速やかにこまめに行う
  • 自身も赤ちゃんも犬にさわったら必ず手洗いをする

赤ちゃんと犬の空間を仕切る

トラブルを防止するために、赤ちゃん専用の部屋を作ってあげましょう。

ペットゲートの設置をするのも一つの手段ですし、早い段階からその部屋に入れないようにしておくと、トラブルが起きにくくなります。

また、同時に犬の居場所を快適にしてあげることと、屋根付きの箱型のハウス内にクッションなどを入れ、食べ物もあげます。

その上で休んでいるときなどにおもちゃを与えたり褒めたりしてあげます。

そうやって続けていくことで、自分のスペースでくつろぐことを教えてあげましょう。

飼い主と犬との関係も忘れてはいけません

赤ちゃんのお世話に多くの時間をとられてしまうため、犬と触れ合う時間が短くなってしまうのはしょうがないことです。

ですが、できる限り愛犬と1対1の時間を増やすようにしてあげましょう。

犬にとってお散歩や飼い主さんとの時間は大切な時間なのです。

やがてお互いの存在に慣れてきたら、一緒にお散歩に連れて行ってあげましょう。愛犬と赤ちゃんとの散歩タイムを楽しんでください!

まとめ

  • ≪準備と心構えをしっかりすれば同居は可能≫
  • ≪病気などの犬から人への感染防止の対策を≫
  • ≪犬がストレスを抱えてしまわないように≫
  • ≪赤ちゃんと犬とを触れ合わせるときは必ず!目を離さないこと≫

赤ちゃんと犬のお世話は大変なことも多いです。

しかし、犬との同居により赤ちゃんの感性を刺激し、優しい心を育んでくれるかもしれません!犬は赤ちゃんの家族であり、一緒に遊んでくれる良き友人にもなります。

一番大事なこと、「他者を大切にする気持ち」を教えてくれるでしょう!

おすすめの記事