【マダニ・ヒゼンダニ】犬に悪影響を与えるダニの症状と対処法

飼っている犬が無性にかゆがっていたり、顔をしょっちゅう横に振っていたりしませんか?

その時、犬はダニに苦しめられている可能性があります。今回はそんな犬に寄生するダニについて紹介していきたいと思います。

犬に寄生するダニの種類と特徴

犬に寄生する代表的な4種類のダニを紹介していきます。

①マダニ

マダニは8本足からなる節足動物。一般的に家などに出るダニとは違い、硬い外皮で覆われており、吸血するマダニはおよそ3~4mmほどの大きさです。

しかしマダニは吸血をして膨張すると500円玉くらい大きくなる事もありイボと見間違えてしまう事もあるようです。

そんなマダニの栄養源が動物の血液です。

その為、動物の皮膚に張り付いて子供は成長する為に、大人のマダニは子供を産む為に血液を吸い続けます。その吸血の際にウイルスや細菌など様々な病原体の媒体となります。

マダニが活発に活動するのは5~9月の暑い時だと言われていますが、1,2月以外は基本的に活動はしているので注意が必要です。

また、家の中などの暖かい場所であれば年中活動している可能性があります。

主に草むらなどに生息しているので、散歩中や移動している人間について、家まで持ち帰ってしまう事があります。

②ヒゼンダニ

ヒゼンダニは通称、疥癬(かいせん)と呼ばれているダニです。

正確にはヒゼンダニが寄生する事で疥癬(強いかゆみを引き起こす)状態になってしまうというものです。

このヒゼンダニはかなり小さく、体調が0.4mmほどしか無いため、肉眼で見つける事がかなり難しいダニです。マダニが4mmですのでマダニの約10分の1しかありません。

このヒゼンダニが犬の皮膚に寄生してしまうと、角質層を食い破って内部まで侵入してしまいます。

ただでさえ小さいうえに内部まで侵入してしまう為、寄生しているかどうか判断するのが非常に困難です。

またその食い破った内部で産卵を行って増殖していきます。

その内部でヒゼンダニが輩出した糞や分泌物が原因で強いかゆみが引き起こされます。その為、感染場所には発疹が見られ、掻きむしった跡や脱毛ができます。

また、掻きむしった傷跡から細菌に感染する事もあります。

そしてこのヒゼンダニが耳に寄生すると耳ヒゼンダニと呼ばれます。
耳垢や分泌物を餌として分解していく為耳ヒゼンダニに感染していると耳垢が黒く変色する事があります。

症状としてはヒゼンダニと同じく強いかゆみを引き起こします。耳周りを頻繁にかいていたり、首を振る仕草が多くなった場合は、耳ヒゼンダニに感染している可能性があります。

また、この首を横に振った時などにヒゼンダニの卵や幼虫が飛んでいき、違う犬や一時的には人間にも感染する事があります。

③ニキビダニ

ニキビダニはヒゼンダニよりもさらに小さく、体調が0.2~0.3ミリほどしかありません。

このダニも肉眼で確認する事は難しく、健康体の犬でも皮膚にこのダニが存在している事がありますが何かの拍子にこのニキビダニが増殖してしまう事で、フケが多くなったり毛が抜けてしまうなどの症状が出てきます。

特に危険!?人間にも寄生するマダニ

マダニは上記でも説明したように、餌は動物の血液です。

その為、動物に寄生して血を吸う事で繁殖をしているのですが、その吸血の際に様々な感染症になる可能性があるとされています。

その中には人間にも感染する可能性がある物や、命に関わる大きな病気を引き起こす物などもあります。

そんなマダニから感染する可能性のあるものをいくつか紹介していきます。

・犬バベシア症

バベシア原虫が犬の赤血球に寄生することで貧血を引き起こし、様々な症状を発症させます。治療が遅れると最悪の場合、死に至ることもある恐ろしい病気です。

病原体であるバベシア原虫はマダニの体内に潜んでいます!マダニの吸血によって犬へと感染します。

過去、人にも感染した例があり、発熱や頭痛、筋肉痛を引き起こします。

犬においても同様で、感染すると発熱や茶色い尿が出るようになります。重症の場合は貧血や黄疸が起こります。 

現在治療法は無く、マダニの吸血を予防することが最も現実的な予防となります。

・日本紅斑熱

日本紅斑熱は、病原体であるリケッチアを保有しているマダニに噛まれる事で感染する、ダニ媒介の感染症です。

感染すると高熱、発疹、頭痛などが引き起こされます。39~40度以上まで熱が上がる事があり、頭痛や悪寒などを伴います。最悪の場合、死亡してしまうケースもあるので非常に危険な感染症です。

年間200件を超える発症報告があり、マダニが活性化する春から夏の終わりにかけては各地で注意喚起がなされるほどです。

治療に関して、特効薬や明確な治療が確立されておらず、早期発見と適切な抗菌薬の投与が必要とされています。

マダニに噛まれない為に!普段から予防法を実施しましょう!

①お散歩で草むらに入った後はマダニに噛まれていないかチェック

マダニは犬の「首周り、目元、足回り」などの比較的皮膚が薄い場所に付きます。伸びている草むら等に立ち入った際は必ず確認してください。

マダニを発見したら決して摘まんで取ろうとしない!!

マダニの口や身体の破片が残ってしまうと炎症や化膿を引き起こします。すぐにかかりつけの動物病院へ行きましょう!

②予防薬

マダニが活性化するのは春から秋にかけてと長期間にわたります。ほぼ1年を通じての予防が必要となります。また、室内で飼われている場合でも、出入りする人や物を通じてマダニが感染することもありますので、普段から予防薬を使用しての予防が必要となってきます。

予防薬にはいくつか種類があり、首の辺りに滴下する「スポットタイプ」や「錠剤タイプ」、「おやつタイプ(チュアブルタイプ)」のものがあります。

ノミやマダニだけではなくフィラリアの予防も出来る「オールインワンタイプ」のものがおススメです。中には「ジャーキータイプ」の美味しい予防薬もあります。

お薬の味が苦手な子には、「スポットタイプ」がおススメです。

③マダニを発生させない環境作り

お薬での予防だけではなく、普段からマダニを発生させない環境づくりも有効な予防法です。普段からブラッシングやシャンプー等で清潔にし、定期的にマダニやノミが付いていないかをチェックすることや、愛犬が普段から触るものは定期的に煮沸消毒すると効果的です。

いかがでしたでしょうか?犬とそして人にとっても恐ろしい感染症をもたらす原因となるマダニ。。。とても恐いお話ですが、マダニは薬や環境づくりできちんと予防できます!

皆さんも普段からマダニの予防をお忘れなきようお願いいたします!

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