愛犬のトレーニングはどうする? 家でできる2つのトレーニング

愛犬をすでにお家に迎え入れている方や、これから愛犬をお家に迎える方のために、トレーニングの必要性とポイントを紹介していきたいと思います。

ご存知の通り、犬は可愛くてとても賢い動物です。ペットというより、家族の一員として私たちの毎日の暮らしにたくさんの幸せをもたらしてくれるかけがえのない存在です。ですが、犬の習性や本能を理解せずにやたらと甘やかすのは問題です。

当記事では犬たちの習性や本能を踏まえた上で、犬はどんな家に住むのが快適か、家族との理想的な関係性は何かといった大切なポイントを紹介していきます 。愛犬と快適で楽しい生活を送るためには、トレーニングをすることがとても重要になります。

トレーニングはどうするのかお悩みの飼い主さんには、是非参考にしていただければと思います。

お家でできる2つのトレーニング

まずは、基本的なトレーニングを2つ紹介していきたいと思います。

トイレ・トレーニング

トイレのトレーニングは、愛犬がお家に来た日から1週間が重要です。

トレーニングをうまく行うコツは、愛犬がトイレに成功しやすい環境を作ってあげることです。

愛犬が排せつするしそうになったら必ずサークルの中に入れられるように、排せつするタイミングを把握します。トイレシートの上できちんと排せつができたら、その場でほめてあげましょう。

ポイント

愛犬がトイレシートの上で排せつが出来なくても、絶対に叱ってはいけません。

愛犬はなぜ叱られたのかを理解できず、萎縮をして、飼い主さんが見ている前で排せつをしなくなってしまいます。飼い主さんの気を引くために、わざとトイレシート以外の場所に排せつをしている場合もあります
愛犬がトイレシート以外の場所で排せつをしても叱らず、愛犬に気付かれないように片づけましょう。

愛犬は飼い主さんから褒められることで「トイレシートの上で排せつをすると良いことがある」と学習して、その行動を繰り返します。
サークルの中にトイレシートを隙間なく敷き詰め、愛犬がその中のどこで排せつをしても褒めることができるようにしましょう。失敗ではなく成功の機会を増やすことで、愛犬は「排せつはトイレシートの上でする」ことを早く学習します。

③愛犬の様子を観察して排せつのタイミングをつかみ、愛犬が排せつをする前にサークルの中に入れましょう。

愛犬がそわそわしていたり、床のにおいを嗅いだりしたら排せつのサインです。寝起きや食後、遊んだ後などに排せつをすることも多いです。

トイレトレーニングのやり方

トイレはサークルにペットシーツを敷き詰めたものを準備します。

はじめは愛犬がトイレをしたいころを見はからって、こまめにトイレに連れていきます。

①ハウスから出したときや、愛犬の様子を観察して排せつをしそうなしぐさをしていたら、タイミングをみてトイレサークルへ愛犬を入れます。

②排せつをするまで入れておきます。

③排せつしたら、「いいこね!」と声をかけて褒め、トイレから出しましょう。 

1~3を繰り返すうちにトイレに入れると排せつするようになります。

トイレで排せつをすることを覚えたら、自分からトイレへ行って排せつできるように練習しましょう。

①トイレで排せつすることを覚えたら、サークルの一部を開けておき、自分でトイレへ行けるようにしておきます。

②こうしておくと、愛犬が自分でトイレへ行って排せつするようになります。完全にトイレを覚えたら、サークルをなくして、トイレトレーにペットシーツを敷いたものを使ってみてください。

クレート・トレーニング

「犬を狭い場所に閉じ込めるのは可愛そうだ」とクレートを使わない人がいますが、本来巣穴で生活していた犬にとって、せまくて暗いクレートは本来とても心落ち着ける場所です

犬が眠るときや、自動車に乗せるとき、動物病院に連れていくときなどに欠かせないクレートには、仔犬のうちから慣らしておきましょう。

ポイント

①嫌がる愛犬を無理やりクレートへ押し込めたり、愛犬への罰としてクレートに閉じ込めることは絶対にやめましょう。

②愛犬をクレートに長時間入れると排せつを我慢させることになり、かわいそうです。成犬になると排尿の間隔も長くなりますが、長時間留守番をさせるときは、トイレシート と犬用のベッドを入れたサークルを利用しましょう。

クレートトレーニングのやり方 

まずは愛犬が好きなおやつなどを利用して、 愛犬をクレートに導きます。

犬におやつの匂いを嗅がせてから、おやつをクレートの中の奥に置きます。愛犬が自発的にクレートに入って、奥で体を向きなおしたら、もう1度おやつを与えて「いいこ」と褒めます。

②床を優しく叩くなどして外へ出ることを促します。 飼い主の合図で愛犬が出てきたら、また「いいこ」と声をかけて褒めます。

③愛犬がクレートに入ることに慣れたら、次は扉をゆっくりと閉めます。愛犬が中でおとなしくしている時は、扉越しにおやつを与え、「クレート内で静かにしているといいことがある」と教えます。

④愛犬がしばらくクレートの中にいられたら扉を開け、「 OK」 と声をかけて愛犬を外に出します。

⑤クレートの中におやつを置きます。愛犬がクレートに入ろうと向かいだしたタイミングで、「 ハウス」と声をかけましょう。

この練習を繰り返すことで、飼い主が「ハウス」と声をかければ、愛犬はおやつがなくてもクレートの中に入るようになります。 

⑥1~5の練習を繰り返し、最終的には飼い主の「ハウス」の指示で犬がクレートに入り、「OK」の指示でそこから出るようにします。

しつけとトレーニング について

愛犬と快適で楽しい生活を送るためには、飼い主が愛犬に信頼されるリーダーとなることが大切です。

犬には群れで生活する狼の血が流れているといわれています。狼には群れの安全や食事を確保する責任を持ったリーダーが存在します。

このリーダーを必要とする習性が愛犬にも受け継がれているのです。

信頼できるリーダーがいない愛犬は、不安で常に落ち着きがなく、攻撃や無駄吠えなどの問題行動を起こしやすくなります。

もちろんリーダーではない飼い主の指示には耳を傾けようともしません。

これでは愛犬との楽しい生活などとても望めないでしょう。

飼い主がリーダーとなるには、日頃の振る舞いを通じて愛犬に「この人は自分より立場が上で信頼できる」と認識させる必要があります。

また愛犬と快適に暮らすためには、しつけを通じて人間社会で生きるルールを愛犬に教えることも必要です。

しつけは、愛犬が来たその日から始めます。

わがまま放題に育った後では、問題行動の矯正が困難になるからです。

愛犬が来た最初の3ヶ月間は、特に重点的にしつけをします。

その3ヶ月できちんとしつけることができれば、その後はほとんど手がかからない犬に育つと言っても過言ではありません。

しつけは愛情と時に厳しさをもって行うよう心がけましょう。 

犬のほめ方と叱り方 

愛犬が飼い主にとって「望ましい行動」を取った時には、褒めてあげましょう。褒められることで愛犬は喜び、その行動を繰り返そうとするからです。

「望ましくない行動」を取った時には叱ることも必要です。その時には、絶対に体罰を使わないようにします。

愛犬の褒め方 

声でほめる

愛犬に伝わるようにできるだけ大きく、声を高くして褒めます。愛犬を撫でたりしながら「いいこ」などの褒め言葉をかけても構いません 。

おやつをあげてほめる

愛犬のお気に入りのおやつを使いましょう。愛犬がいいことをした直後、もしくはしている最中に与えます。愛犬が太らないようにおやつを小さくちぎってあげることも忘れずに。

なでてほめる

犬を賞賛する気持ちを込めて首筋や背中を撫でましょう。 

愛犬の叱り方 

声で叱る 

厳しい口調で、愛犬に「やってはいけないこと」を伝えましょう。

強く、低いトーンの声で「アッ!」と叱りましょう。

「アッ!」の発音は「ア」の音をやや濁らせるのがポイントです。

殴ったり、首やマズル「犬の鼻先」をしめるなどの体罰は、お互いの信頼関係を崩してしまいます。

愛犬が飼い主を警戒し、避ける原因となるので絶対にやめましょう。

まとめ 

いかがだったでしょうか ?

愛犬のトレーニングは難しくありません。また何歳から始めても遅いということはありません 。

ここでは紹介しきれなかったトレーニングもたくさんありますが、犬は利口で飼い主には忠実な生き物です。正しいやり方でトレーニングさえすれば愛犬は家族の中でとても素晴らしい存在となることでしょう。

お利口な愛犬にするためには家族の中で犬が一番下という事をしっかりと自覚させることが大切です。僕は家族の中の末っ子なんだと分かっていれば誰にでも可愛がられて喜んで言うことを聞くようになります。

そして家族や関わる人みんなと仲良く楽しく暮らせるはずです 。

愛犬と共に幸せに暮らして行くにはどうするべきかを常に考えて工夫し、愛犬に対して愛情と、時には厳しさをもって接しましょう。

当記事が、 飼い主さんと愛犬が楽しく一緒に暮らしていける手助けとなれれば幸いです。 

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