【健康のために選ぶドッグフード】低脂肪ドッグフードのおすすめ5選
  • 愛犬がシニア期に入った
  • 愛犬が病院で肥満気味を指摘された

など、愛犬の健康を考え、低脂肪ドッグフードへの切り替えを検討されている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

人間にとっても犬にとっても、肥満は病気のリスクを高める原因となります。

しかし、ダイエット目的に、愛犬のフードを安易に低脂肪ドッグフードに切り替えることはおすすめできません。実は、「低脂肪」と記載されているドッグフードが、愛犬を逆に太らせてしまう可能性もあるのです。

この記事では、愛犬のぽっちゃり予防やぽっちゃり改善のために低脂肪のドッグフードを検討されている飼い主さんに向け、低脂肪ドッグフードの特徴とどのような子に低脂肪ドッグフードが向いているのかについて解説します。

さらに、おすすめの低脂肪ドッグフードについてもご紹介しますので、参考にしてみてください。

まずは犬にとっての脂肪の役割について知ろう!

犬にとって、脂肪は大切なエネルギー源です。特に、必須脂肪酸(オメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸)は、犬の体内で作ることができないため、食事から摂取する必要があります。

オメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸が不足すると、皮膚疾患や傷が治りにくいなどのトラブルを招きやすくなるといわれています。なかでも、オメガ3脂肪酸は免疫力を上げ、アレルギーの改善も期待できるといわれており、アレルギー疾患のある子には重要な栄養素です。

もちろん、脂肪は過剰に摂取すると、肥満の原因となったり、膵臓・肝臓疾患のリスクを高めたりする可能性があるため、取りすぎはよくありません。

愛犬の健康のためにも、脂肪は、極端に減らすのではなく、体質や体調に合わせて適切な量に調整してあげるのがベストです。

そもそも低脂肪ドッグフードとは?

現状、低脂肪ドッグフードの「低脂肪」には、明確な基準が設けられていません

しかし、市販されているドッグフードの脂質量(ドライタイプの100gあたり)の平均が13~14%とされているため、一般的に、脂質量12%以下のドッグフードのパッケージには「脂質控えめ」や「低脂肪」と表記される傾向があります。

ちなみに、愛犬の健康のために「低脂肪」のドッグフードを選ぶ必要がある場合は、脂質10%以下のものを選びましょう。さらに、ドッグフードは、単に脂肪量が少ないものを選ぶだけでなく、どのような食材が主原料になっているかも重要です。

まず、穀物が主原料ではなく、肉や魚を主原料にしているドッグフードを選びましょう。なぜなら、穀物=炭水化物です。

人間も炭水化物を多く摂取すると、エネルギーとして使われなかった分が脂肪として体に蓄積されるといわれています。犬も同じように、「せっかく低脂肪ドッグフードを選んだのに、穀物が多く入ったフードを与えていたばかりに逆に太ってしまった!」ということもあるので、注意してください。

なお、穀物を使用していないグレインフリーのドッグフードは、ダイエットだけでなく、アレルギー対策にも良いといわれています。

まとめると、愛犬の健康、ダイエットを目的に低脂肪ドッグフードを選ぶ場合は、脂肪量10%以下肉や魚を主原料とした、穀物を使用していないグレインフリーのドッグフードがおすすめです。

低脂肪ドッグフードが向いている犬は?

ダイエットや病気の予防のためにも、極力脂肪を避けた方が良いのでは?と考えがちですが、犬にとって、適度な脂肪は健康維持や成長において必要な栄養素です。

では、低脂肪ドッグフードは、どのような犬に向いているのでしょうか。ここでは、低脂肪ドッグフードに向いている犬の特徴について解説します。

シニア犬

犬も年齢を重ねるにつれて筋肉量が減り、代謝も落ちていきます

そのため、シニア犬の肥満は、内蔵機能や関節部分に大きな負担をかける恐れがあり、注意が必要です。

しかし、無理やり食事の量を減らしてダイエットをさせると、必要なカロリーや脂質以外の栄養を取ることができず、健康維持ができなくなる恐れがあります。そのため、シニア犬には、十分な栄養素は含みながら、脂質が調整された低脂肪ドッグフードを選んであげましょう。

膵炎を患っている犬

膵炎を患う要因として、高脂肪の食事、肥満などが挙げられ、消化の負担となるような高脂肪のジャーキーや人間用の食べ物、酸化した古いフード、拾い食いなどが原因になるともいわれています。

膵炎は、脂肪を多く含み食物を与えないことでリスクを下げられるといわれており、食事療法として、低脂肪ドッグフードが取り入れられています。

しかし、脂肪は、犬にとって必要なエネルギー源であるため、極端に減らしたり、無くしたりすることは、他の病気のリスクにもなり兼ねません。そのため、膵炎の心配がある場合は、新鮮で酸化していない脂質を適度に含む、消化に優しい低脂肪ドッグフードを選んであげるようにしましょう。

肥満な犬

愛犬が病院で「太り気味」を指摘された場合は、低脂肪ドッグフードを検討しましょう

特に、室内犬の場合、運動量が少なくなりがちのため、太りやすくなりがちです。運動を増やしてあげることはもちろんのこと、おやつを極力減らしてあげたりするなど、飼い主さんの管理も必要です。

しかし、今までの習慣が急に変わることは、愛犬にとってもストレスです。低脂肪ドッグフードに切り替えてあげることで、ストレスなくダイエットができるようにしてあげるとよいでしょう。

避妊・去勢手術をした犬

避妊・去勢手術をした犬は、食欲旺盛になったり、今まで生殖機能を保つために必要だったエネルギーが不要になったりするため、太りやすくなるといわれています。

実際、術後に注意事項として肥満に気を付けるようにいわれた、という飼い主さんも多いでしょう。避妊・去勢手術後は、同じエネルギー量を摂取していたとしても、術前より脂肪を蓄えやすくなり、太りやすくなります

そのため、低脂肪ドッグフードを選んであげたり、避妊・去勢手術をした犬用の栄養バランスが計算されたドッグフードを選んであげたりするなど、飼い主さんが気をつけてあげるようにしましょう。

逆に低脂肪ドッグフードが不向きな犬は?

低脂肪ドッグフードは、肥満の防止が期待できます。

しかし、どのような犬にもおすすめできるという訳ではなく、低脂肪のドッグフードに不向きな犬もいます

では、どのような犬が低脂肪のドッグフードは不向きなのでしょうか。ここでは、低脂肪ドッグフードに向いていない犬の特徴について解説します。

仔犬

急激に成長する仔犬期は、生涯でもっとも摂取カロリーを必要とする時期です

犬の場合も、人間と同じように、子供の頃のダイエットが健康に悪影響を及ぼすことがあります。仔犬期は、肥満になるなどと考えず、骨や筋肉や体の組織が健全に発育できるよう、しっかりと栄養価の高いドッグフードをしっかりと取ることが大切です。

そのため、低脂肪ドッグフードは不向きといえます。基本的には、仔犬用や栄養バランスの良い全年齢適用フードを選びましょう。

運動量の多い犬

運動量が多い犬の場合、低脂肪ドッグフードではエネルギー不足になってしまう可能性があります

人間と同じように、犬の場合も、エネルギーが不足すると「体重が減る」「元気がなくなる」などの体調不良を起こすことがあるので注意が必要です。逆に、筋肉低下やストレス増加に繋がる場合があるので、急激に運動量を減らすこともよくありません。

運動量の多い犬は、沢山動いている分、当然、それに見合ったエネルギーが必要になります。そのため、運動量の多い犬に低脂肪ドッグフードは不向きといえます。ライフステージに見合った、栄養バランスの良いドッグフードを選んであげましょう。

人気の低脂肪ドッグフードおすすめ5選

低脂肪ドッグフードとはいえ、単に低脂肪なだけでなく、必要な栄養素が十分に取れるドッグフードである必要があります。

では、どのような低脂肪ドッグフードを選んだらよいのでしょうか。ここでは、今人気の、おすすめ低脂肪ドッグフードを5種類ご紹介します。

ポンポンデリ

出典:ポンポンデリ

ポンポンデリは、小粒で食べやすく、小型犬に適した栄養バランスである中タンパク、低脂肪のドッグフードです。

九州産の鶏肉などヒューマングレードの原料を使用し、腸内環境に負担をかけない栄養バランスで目元、
アレルギー、毛並みの悩みを改善してくれます。

以下、ポンポンデリの栄養成分をまとめます。

▼ポンポンデリの特徴

商品名 主原料 たんぱく質
(100gあたり)
カロリー
(100gあたり)
脂質
ポンポンデリ鶏肉(九州産)、玄米、大麦21.3%351Kcal9.2%以上

このこのごはん

出典:このこのごはん

このこのごはんは、肉原料は精肉100%。国産の鶏肉や鹿肉、マグロを使用したヒューマングレードの低脂肪ドッグフードです。

ビタミンB群、ミネラル、オメガ3脂肪酸をバランスよく配合し、におい、毛並み、涙やけなどのトラブルを改善してくれます。

以下、このこのごはんの栄養成分をまとめます。

▼このこのごはんの特徴

商品名 主原料 たんぱく質
(100gあたり)
カロリー
(100gあたり)
脂質
このこのごはん鶏肉(ささみ・レバー)・
大麦・玄米
21.5%342Kcal8.2%

ブッチ

出典:ブッチ

ブッチは、無添加でグルテンフリー、すべて生肉と同じ70%の水分含有度に調整したウエットタイプの低脂肪ドッグフードです。

ヒューマングレードの原料を使用し、オメガ3とオメガ6がバランスよく配合されており、シニアになってもツヤツヤな毛並みを保ちます。

以下、ブッチの栄養成分をまとめます。

▼ブッチの特徴

商品名 主原料 たんぱく質
(100gあたり)
カロリー
(100gあたり)
脂質
ブッチ
(ブラック)
ビーフ33%・
ラム25%・
チキン18.5%
10.5%
※半生タイプ
116Kcal
※半生タイプ
8%
ブッチ
(ブルー)
チキン67%・
フィッシュ25%
10.5%
※半生タイプ
116Kcal
※半生タイプ
8%
ブッチ
(ホワイト)
チキン80%10.5%
※半生タイプ
116Kcal
※半生タイプ
8%

Dr.ケアワン

出典: Dr.ケアワン

Dr.ケアワンは、不要な添加物は使用せず、高品質で低カロリーの九州産の若鶏肉を使用した低脂肪ドッグフードです。

ヒューマングレードの原料を使用し、腸内環境に配慮した乳酸菌が配合されており、涙やけや目ヤニなど消化不良をから起こると言われる症状を改善してくれます。

以下、Dr.ケアワンの栄養成分をまとめます。

▼Dr.ケアワンの特徴

商品名 主原料 たんぱく質
(100gあたり)
カロリー
(100gあたり)
脂質
Dr.ケアワン鶏肉・大麦・
玄米
22.5%354Kcal7.5%

レガリエ

出典:レガリエ

レガリエは、「室内飼いで10kg以下の小型犬」に照準を合わせて作られた低脂肪ドッグフードです。

4種類の生肉を使用し、無添加でノンオイルコーティング、グレインフリーでアレルギー疾患を持つ子にも安心して与えられます。

以下、レガリエの栄養成分をまとめます。

▼レガリエ

商品名 主原料 たんぱく質
(100gあたり)
カロリー
(100gあたり)
脂質
レガリエ生の鶏肉と
牛肉、鶏レバー、魚が60%
28%347Kcal10%

まとめ

低脂肪ドッグフードを選ぶ理由は、愛犬の状態や飼い主さんの感じ方で違いがあります。

膵炎などの病気から低脂肪ドッグフード検討されている場合は、まず、獣医師の指示に従うことが大切です。

愛犬の健康を保つためには、単に低脂肪だからという理由でドッグフードを選んではいけません。犬の健康には、良質のタンパク質を多く含んでいるもの、余計な添加物が含まれていないことなど、ドッグフードの質も重要です。

まずは、ドッグフードのパッケージをしっかり確認して、栄養バランスの良い、安心して与えることのできる、安全なドッグフードを選んであげてください。

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