【犬のダイエット】食事はどう調整する? ヘルシーフードも紹介

愛犬と一緒に暮らすと、かわいくてついご飯やおやつをたくさんあげてしまうこともありますよね。

しかし、ご飯やおやつをたくさん食べてカロリーを摂取しすぎると、肥満体型になってしまう恐れもあります。

ほかにも運動不足やストレスなどさまざまな原因で犬は太りますが、どのような原因であっても適正体重を維持することが大切です。

本記事では、

「同じ犬種のよその子と比べて、愛犬がかなり大きい気がする」

「冬限定かと思ったら春になってもムチムチしている」

「肥満は健康に悪そうだから気になる」

と考えている飼い主さんに向けて、犬の肥満に関する情報やおすすめの食材などを紹介します。

人気があるヘルシーなドッグフードも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

愛犬が肥満かも? 原因や適正体重について

「愛犬が太ったかもしれない……」と感じた時は、まずは適正体重の範囲であるかどうかを確認してあげるとよいでしょう。

ここからは、

  • 犬が太る原因
  • 犬の適正体重

を詳しく解説します。

そもそも犬が太る原因とは?

犬が太る一番の原因は、食べすぎです。消費エネルギーを上回るほどカロリー過多になると、人間と同じく犬も太ってしまいます。

主食であるドッグフードはヘルシーで低カロリーなものを与えるのが一番ですが、気を付けたいのは「おやつ」です。

栄養面を考えると、基本的に犬の食事はドッグフードだけでも問題ありません。

しかし、しつけやコミュニケーションといった面ではおやつは必要な存在ですよね。

愛犬の健康を考えて、おやつも低カロリーなものを与えるようにしましょう。

犬の体重増加は、食べすぎのほかにも以下の原因が考えられます。

  • 運動不足
  • ストレス
  • ホルモンバランスの変化
  • 加齢
  • 病気
  • 遺伝
  • 季節の影響
  • 去勢、避妊手術の影響

どのような原因であれ、愛犬の健康を維持するためには飼い主さんによる食事のコントロールが欠かせません。

カロリー過多や、炭水化物の摂りすぎにならないように注意が必要です。

栄養バランスや健康面を考えて、ドッグフードやおやつを選んであげるようにしましょう。

犬の適正体重とは?

愛犬が肥満状態であるかを知るために、まずは犬の適正体重を知っておきましょう。

犬の適正体重を知るには、環境省のボディコンディションスコア(BCS)が参考になります。

BCS 1(痩せ)肋骨、腰椎、骨盤が外から容易に見える。触っても脂肪がわからない。腰のくびれと腹部の吊り上がりが顕著。
BCS 2(やや痩せ)肋骨が容易に触れる。上から見て腰のくびれは顕著で、腹部の吊り上がりも明瞭。
BCS 3(理想体重)過剰な脂肪の沈着なしに、肋骨が触れる。上から見て肋骨の後ろに腰のくびれが見られる。横から見て腹部の吊り上がりが見られる。
BCS 4(やや肥満)脂肪の沈着はやや多いが、肋骨は触れる。上から見て腰のくびれは見られるが顕著ではない。腹部の吊り上がりはやや見られる。
BCS 5(肥満)厚い脂肪におおわれて肋骨が容易に触れない。腰椎や尾根部にも脂肪が沈着。腰のくびれはないか、ほとんど見られない。腹部の吊り上がりは見られないか、むしろ垂れ下がっている。

出典:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」4.体調管理について

ボディコンディションスコアは1〜5段階まであり、スコア3が理想的な体型です。

犬種によってスコア3になるための体重は異なるため、かかりつけの獣医師に確認しましょう。

犬のダイエット・食事の量や回数は?

「食べ過ぎなら食事の量や回数を減らそう」と思う飼い主さんも多いですが、食事量や回数を極端に減らすのは犬にとって大きなストレスになるので避けましょう。

その代わりに、以下のことを徹底してみてください。

  • 1日のエネルギー摂取量を減らして食事の回数を増やしてあげる
  • 1日に与えるカロリーのうち、おやつを10%以下に調整する

たとえば、普段の食事を朝と夜に与えているとしたら、食事量はそのままで回数を朝・昼・夜の3回に分けてあげてください

万が一低カロリーな食事で犬が空腹を感じたとしても、食事回数を増やすことで空腹を我慢する時間を短くできます。

そのため、愛犬もストレスを感じにくいでしょう。

そして、1日の摂取カロリーを100%とするとドッグフードは90%、おやつは10%程度になるようにしましょう。

10%程度となると量は減ってしまいますが、おやつも与える回数を増やしてあげると愛犬は喜んでくれます。

量はそのままで細かくおやつを分けて与えるなどして、愛犬がストレスを感じないように工夫してあげてみてください。

犬のダイエット・食事の選び方は?

犬のダイエットに一番大切な栄養素はタンパク質です。意識して高タンパクな食材を選ぶようにしましょう。

たとえば、赤身肉は高タンパク・低脂肪であり良質な筋肉をつくってくれます。

ほかにも、以下のような食材がおすすめです。

  • 生野菜(キャベツ、もやし、ブロッコリー、きゅうり、おくらなど)
  • 鶏肉、ささみ肉
  • レバー
  • わかめ
  • きのこ
  • 豆腐
  • おんにゃく
  • おから

特におからは、手作りダイエットドッグフードのレシピでもよく活用されています。

参考:「犬 ダイエット」の手作りレシピ

おからは糖分の吸収を抑える働きがあり、腹持ちもよく空腹を感じにくくなる食材です。

しかし、食物繊維が豊富なので大量に与えると消化不良を起こす恐れがあるため注意しましょう。

肥満犬におすすめのドッグフード5選

ここからは、肥満犬におすすめのドッグフードを5つ紹介します。

①ペロリコドッグフードライト

②ピッコロ

③モグワン

④ポンポンデリ

⑤yum yum yum!(シニア&ライト チキン ドライタイプ)

これらは栄養バランスが良くダイエットに向いているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

①ペロリコドッグフードライト

出典:ペロリコドッグフード ライト公式サイト

ペロリコドッグフードライトは、低カロリー・低脂質でダイエットに最適なドッグフードです。価格は定期コースで3,766円(税込)〜。

チキンやダッグ、白身魚といった食材を利用しているため動物性タンパク質が豊富で、食事量を減らすことなくしっかりと食べてもらうことができます。

さらにココナッツオイルやサーモンオイルを配合することで、脂質を8%に抑えられています。

ほかにも30種類以上の野菜(サツマイモ、ニンジンなど)とハーブを配合しており、ミネラルやビタミンを補うことも可能です。

グレインフリーで香料・着色料も一切使用していないため安全性も高いといえます。

②​​ピッコロドッグフード

出典:ピッコロドッグフード公式サイト

ピッコロドッグフードは、カロリーと脂質が控えめなドッグフードです。価格は定期コースで3,766円(税込)〜。

栄養はたっぷりでカロリーと脂質が控えめなので、ダイエットにぴったりといえます。

さらに原材料の70%にチキンとサーモンを使用しており、タンパク質も十分に摂取できます。

嗜好性のことも考えて作られているため食いつきもよく、ストレスを感じにくいでしょう。

「シニア用」との表示がありますが、成犬に与えても問題はありません。

③モグワン

出典:モグワン公式サイト

モグワンは、高タンパクで野菜やフルーツもたっぷり使用されたドッグフードです。価格は定期購入で3,484円(税込)〜。

原材料にチキンやサーモンを使用しており、動物性タンパクの割合は50%以上

愛犬の食いつきもよくなり、ダイエット中のストレスも感じにくいでしょう。

さらに、お肉とのバランスを考えて厳選された野菜やフルーツをたっぷりと使用。

りんごやかぼちゃ、海藻など、ダイエット中の愛犬の健康を維持するための栄養素がしっかりと摂取できます。

④ポンポンデリ

出典:POM POM DELI(ポンポンデリ)公式サイト

ポンポンデリは、低脂肪・低カロリーで犬の腸内環境のことも考えて作られた、小型犬向けのドッグフードです。価格は初回限定で2,970円(税込)〜。

ポンポンデリが最もこだわっているのは、愛犬の腸内環境を整えること。

フラクトオリゴ糖やムラサキ芋など腸内環境のことを考えた食材が豊富に使用されています。

これにより消化が促され、ダイエットの手助けにもなるでしょう。

さらに、鰹節や鶏ガラスープも使用されているため、愛犬の食いつきも抜群です。

食物アレルギーのことを考慮し、小麦やトウモロコシなどは使用されていません。

⑤yum yum yum!(シニア&ライト チキン ドライタイプ)

出典:yum yum yum!公式サイト

yum yum yum!(シニア&ライト チキン ドライタイプ)は、低脂肪・高タンパク質のダイエット向きドッグフードです。価格は2,154円(税込)〜。

国産若鶏ささみが多めに含まれており、タンパク質も十分に摂取できます。

タンパク質は十分に含みつつ脂肪分をカットしているため、ダイエット中の愛犬にぴったりです。

さらに鰹節やしいたけ、昆布などを配合しているため、香りが愛犬に食べる楽しさを感じさせてくれるでしょう。

犬と肥満の基礎知識&食事以外でできること

ここからは、犬と肥満に関する基礎知識を紹介します。

  • ペットの肥満のリスクって?
  • 犬のダイエットやリハビリにもプールが使える?
  • 犬にもリンパマッサージが効果的?

食事以外にもできるダイエット方法にも触れるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ペットの肥満のリスクって?

犬や猫などのペットが肥満になると、以下のようなリスクがあります。

  • 生活習慣病になる
  • 関節痛が起こる
  • 呼吸器系の問題
  • 高血圧になる
  • 糖尿病にかかりやすい
  • 免疫機能が低下しやすい

特に気を付けたいのは関節痛です。太った犬は、関節痛を起こしやすいという問題を抱えます。

なぜなら、重くなりすぎた体重が膝や肘などの関節にとって大きな負担になるからです。

実際に、肥満の犬は変形性関節症になりやすいといわれています。

変形性関節症は痛みを伴うので、散歩も嫌がるようになり、運動不足に陥ってしまいます。

肥満にはさまざまなリスクが付きまとうので、しっかりと愛犬の体重管理を行うようにしましょう。

犬のダイエットやリハビリにもプールが使える?

犬のダイエットやリハビリには、プールがとても有効です!

水泳は関節に負担がかからずにできる運動で、肥満体型の犬でも負担が少なく体を動かせます。

最近では犬専用のプールも増えてきており、

  • 肥満犬のダイエット
  • 運動不足の解消
  • ストレス発散
  • 手術後のリハビリ
  • 筋力や運動能力のアップ

などを目的として専属トレーナーが付いて指導を受けられます。

また、自宅近くに犬専用のプールがない場合は、自宅で簡易プールや浴槽を使ってダイエットを行うことも可能です。

もし自宅でプールを用意する場合は、愛犬が溺れないように常に見守ってあげてくださいね。

万が一に備えて、犬用のライフジャケットを装着できるとベストです。

長時間の運動は愛犬も疲れてしまうので、20〜30分程度を目安に運動するようにしてあげてください。

犬にもリンパマッサージが効果的?

愛犬へのリンパマッサージは直接ダイエットに効果があるとはいえませんが、老廃物をたまりにくくすることで肥満の予防につながります

また、リンパマッサージで老廃物が押し流されることによって、愛犬の疲労回復やリラックス効果も期待できます。

さらに、リンパマッサージは愛犬とのスキンシップにもなるのです。

日頃から愛犬の体を触ることになるので、少しの体調・体型の変化にも気づきやすくなるでしょう。

注意点としては、食後や体調が悪い時のリンパマッサージは控えてあげてください。

また、嫌がる素振りをする時もやめておきましょう。

愛犬とのスキンシップを図りながら、リンパマッサージでリラックス効果を促してあげてくださいね。

まとめ(犬のダイエット・食事の調整)

愛犬のダイエットで大切なポイントは、以下の2点です。

  • 犬が太る一番の原因である食べ過ぎの防止
  • 低カロリーな食事&おやつを与える

運動不足やストレスなどさまざまな太る原因がありますが、一番気を付けたいのはドッグフードの食べすぎです。

食べすぎは栄養バランスが崩れることもあるので、体型にかかわらず気を付けるようにしましょう。

低カロリーな食事とおやつを毎日根気よく続けていると、体重は少しずつ落ちていきます。

なお、太りすぎている子はいきなり激しい運動をすると、関節を痛めてしまいがちです。

まずは短時間だけプールで泳がせるなどして、少しずつ運動を始めてみてください。

痩せ始めたら、さまざまな運動を積極的に取り入れて運動量を増やしてみましょう。

犬のダイエット目的の運動方法は以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。

犬のダイエット【運動編

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