【赤ちゃんの犬アレルギー】気をつけることとメリット

赤ちゃんと愛犬が同居するにあたって、特に動物アレルギーについて気になっている方も多いのではないでしょうか。

  • そもそも赤ちゃんは動物アレルギーになりやすいの?
  • 犬アレルギーの症状はどんなものがあるの?
  • 気を付けたいことや対策は?

このように思っている方に向けて、アレルギーの症状や対策、犬種による違いなどを解説します

また、ペットとの同居のメリットや注意点もご紹介します。

赤ちゃんは犬猫など動物アレルギーにかかりやすい?

新生児の肌は敏感で、大人よりアレルゲンに反応しやすい状態です。犬や猫などの動物にもアレルギーを発症する事があります。

アレルギーで肌にかゆみが出ると、肌を搔きむしってしまう原因にもなります。傷ができると菌などが入ってしまうことがあるため、注意が必要です。

赤ちゃんを迎える前から犬を飼っている場合は、まず接触する時間を短くして反応が出ないか様子を見ましょう。赤ちゃんが生まれてから犬や猫を迎えたいという場合は、飼い始める時期を慎重に検討してください。

【赤ちゃんの犬アレルギー】知っておきたい3つのこと

赤ちゃんの犬アレルギーについて原因や対策、また犬種による違いなど知っておきたいことをまとめました。

犬アレルギーの原因と起きやすい症状は?

犬アレルギーの原因となるのは、犬の毛やフケ、唾液、尿などです。

主なアレルギー症状は、鼻水やくしゃみ、目の充血や涙、咳、湿疹などがあります。酷い場合は呼吸困難や喘息を起こすこともあるため、症状が出た場合は早めに小児科を受診してください。

特に春・秋の犬の換毛期は注意が必要です。下記で詳しく説明しますが、ダブルコートと呼ばれる二重被毛の犬種はアレルギーの原因となる抜け毛が多く発生します。

犬種によって何か違いはあるの?

犬の毛が原因でアレルギーを発症することもあるので、毛の抜けやすい犬は特に注意が必要です。特にダブルコート(二重被毛)の犬種は、換毛期に大量の抜け毛が出ます。

ダブルコートの犬種は、柴犬・ポメラニアン・ボーダーコリー・コーギー・ゴールデンレトリバー・ダックスフンドなどです。

すでにダブルコートの犬種と暮らしている場合は、赤ちゃんと別の部屋で愛犬のブラッシングをまめにしたり、シャンプーを適度にしたりして被毛を清潔に保つことが重要です。

今から犬を迎える場合は、換毛期がないシングルコートの犬種を選びましょう

おすすめはトイプードルです。トイプードルの他にもヨークシャテリア・シーズー・マルチーズなどは換毛期がありません。

犬アレルギーの症状や対策についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

犬アレルギーの症状や対策は? 飼いやすい犬種も紹介

赤ちゃんのためにできる対策は?

赤ちゃんのアレルギー対策は、清潔な環境を作ることが基本です

  • 部屋の空気を綺麗にする

アレルギー物質を部屋に溜め込まないように、天気の良い日は定期的に窓を開けて部屋の換気をしましょう。

天気の悪い日や寒い日などは、空気清浄機等を使って部屋の空気を綺麗にすることをおすすめします。

  • 掃除機は使わない

掃除機をかけると、アレルギー物質が舞い上がってしまうので避けましょう。

フローリングシートなどを使用し、拭き掃除をすることをおすすめします。

また、カーペットは定期的に洗濯をして清潔な状態を保ちましょう。

  • 見えない場所まで掃除をする

掃除をするときは、部屋の隅々まで綺麗にしてください。見えない場所に犬の毛やホコリが溜まってしまうと、アレルギーの原因になってしまいます。

  • カーテンやシーツなども洗濯する

カーテンや布団のシーツは定期的に洗濯しましょう。せっかく部屋の掃除をしても、カーテンなどに付着しているアレルギー物質が開け閉めの際に飛んでしまいます。

部屋着は毎日洗濯するのがおすすめです。

  • 部屋を分ける

赤ちゃんのアレルギーがひどい場合は、犬と部屋を分けましょう。ただし、犬を長い時間ひとりぼっちにしないように注意してくださいね。

部屋を分けるのが難しい場合は、寝室スペースだけでも分けることをおすすめします

  • 愛犬を清潔に保つ

アレルギーの原因を減らすため、愛犬は常に綺麗に保ちましょう。抜け毛が飛び散る前にブラッシングで取り除き、シャンプーは毎月など定期的に行うのがおすすめです。

赤ちゃんのアレルギー症状が落ち着けば、愛犬とコミュニケーションもとれるようになります。

【犬との同居】飼い主と赤ちゃんが得られる3つのメリット

アレルギーなどの心配もありますが、犬の同居は赤ちゃんに良い影響もあります。

ここでは赤ちゃんと家族が得られるメリットを3つ紹介します。

①赤ちゃんの心に良い影響

赤ちゃんが犬や猫などのペットと触れ合うことは、感情面でも良い影響があります。ペットも楽しい、嬉しいなどの気持ちを表すので、赤ちゃんも感情を学ぶことができます。

赤ちゃんが成長していくにつれて、年齢を重ねていく犬や猫をお世話するようになり、思いやりの気持ちを持つようになります。

②赤ちゃんの免疫力向上

「ペットのいる家庭の赤ちゃんは風邪をひきにくい」という報告があります。

参照元

フィンランドの大学病院では調査を実施し、赤ちゃんが犬などの動物と接触することで免疫機能の発達を助けると考えているそうです。

アレルギーの心配もありますが、逆にアレルゲンに触れておくことでアレルギーを発症しにくくなるという報告もあるとのことです。

ただし、赤ちゃんがペットと一緒に生活する際は、感染症に注意する必要があります。犬や猫は予防接種を必ず受けるようにしてください。

③育児に疲れた時の癒し効果

赤ちゃんは可愛いですが、育児は大変ですよね。そんなときにペットに癒されたと言う飼い主さんも多くいます。

セラピードッグという存在もあるように、犬と触れ合うことで不思議と笑顔になったり、ストレスが軽減されたりなど確かな効果が立証されています。

また、犬や猫には母性本能があるため、赤ちゃんに寄り添ってくれたり優しく接してくれたりするはずです。そんな姿を見ると癒されますし、赤ちゃんも落ち着いてくれます。   

犬の散歩のために外に出ることで、育児疲れで沈んだ気持ちをリフレッシュすることもできます。

【犬との同居】同居前・同居後に気をつけておくこと

同居で気をつけるべきこと

赤ちゃんと犬が同居する際に一番気を付けたいのが、犬が赤ちゃんを噛んで怪我をさせてしまうという事故です。特に赤ちゃんを迎える前から犬を飼っているというケースでは、犬が赤ちゃんに嫉妬をして攻撃してしまう場合もあります。

また、予測できない赤ちゃんの動きは犬にとってストレスの原因になります。犬と赤ちゃんだけで過ごすことがないように、必ず飼い主さんが側にいるようにしてください。

赤ちゃんが寝るときは柵のあるベッドに寝かせて、部屋を分けるなどしましょう。

同居のタイミングに注意

赤ちゃんが産まれた後に犬を迎える場合は、産まれてすぐのタイミングは避けましょう。

生後間もない赤ちゃんは、まだ生活のリズムが整わないので、飼い主さんも寝不足になります。犬にかまってあげられる時間が取れないため、しつけもできませんし飼い主との関係をしっかり作ることもできません。

赤ちゃんが生後3ヵ月〜6ヵ月くらいになると、赤ちゃんとの暮らしにも慣れてきます。犬は安心して迎えられるタイミングで飼い始めましょう

また、前述しましたが、犬が持つ病原体が赤ちゃんにうつらないように予防接種は必ず行いましょう。

ほかにも、犬の食器類は人用と分けて洗う、トイレの始末は素早く行う、犬のシャンプーを定期的にするなど、日頃から清潔な環境を整えましょう。

同居前の準備

犬をはじめから飼っている家庭は、赤ちゃんを迎える前に以下の準備をしておきましょう。

しつけのポイント

  • 犬の名前を読んだら飼い主のもとに戻ってくるようにする
  • 「待て」ができるようにする
  • 身体や口、耳などにいつでも触れられるようにしておく
  • ブラッシングなどを毎日行い清潔にする
  • 犬のサークルを準備し、入ることに慣れさせておく

犬が飼い主さんの号令に従うようにしつけておけば、思わぬ事故を防ぐことができます。赤ちゃんが産まれる前からしっかりしつけをしておきましょう。

サークルやケージは、犬が落ち着ける場所を確保します。嫌がらずに入っていられるよう慣れさせておきましょう。

その他のポイント

  • ベビーベッドの高さに注意する
  • 赤ちゃんを迎えた後、犬のお世話をする人を決めておく

ベビーベッドなどを用意する際は、犬が赤ちゃんに届かない高さのものを用意しておきましょう。

また、赤ちゃんのお母さんが犬のお世話を主にしている場合、育児中に頼める人を決めておくこともおすすめです。家族や知人に依頼する場合は、予め慣れさせておくと良いでしょう。ペットシッターを依頼する場合は、事前に条件などを確認しておくとスムーズです。

同居時の注意点

犬と赤ちゃんが同居する際には以下の点に注意しましょう。

犬と赤ちゃんだけにしない

犬がいつも赤ちゃんに優しく接しているから少しくらい大丈夫と思い、犬と赤ちゃんだけで留守番させたり2人だけの時間を作ったりするのはやめましょう。犬が嫌がる行動を赤ちゃんがとると、驚いて噛みつくこともあります。

赤ちゃんにも犬との接し方を教えていく

犬と暮らす際には、赤ちゃんにもルールを教えていく必要があります。犬が触られると嫌な場所や、されたくないことがあれば赤ちゃんにも教えていきましょう。もちろん犬が喜ぶことも教えてあげてください。

犬との関係も維持する

一番大切にしたいのが、犬と飼い主さんの関係です。赤ちゃんが産まれたら忙しくなり、犬にかまってあげる時間が少なくなるかもしれませんが、必ず一緒に過ごす時間を作る工夫をしましょう。

犬が精神的に落ち着くことで、赤ちゃんとの生活にも早く慣れてくれるはずです。

まとめ(赤ちゃんの犬アレルギー)

赤ちゃんと犬の同居はアレルギーや感染症など気を付けることもありますが、赤ちゃんの免疫が高まるという報告もあり、赤ちゃんの心身に良い影響があります。
犬と部屋を清潔に保つことで、アレルギーの症状を軽減させたり防いだりすることができます。寝室を分けるなどの工夫をして、大切な家族である赤ちゃんと犬が元気に暮らせるように気を付けていきましょう。

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