骨はただのおやつじゃない! 愛犬が骨を食べて得られる4つのメリットをご紹介

犬のおやつにはドッグフードのほか、ガムやジャーキー、牛や鹿の骨(ボーン)などといった愛犬が喜ぶものがたくさんあります。
そのなかの1つとして選ばれるのが骨です。

骨が愛犬にとってさまざまなメリットをもたらすことをご存知ですか?

犬は骨を噛むのが大好きですよね!その理由はたくさんあるのです。犬の祖先にさかのぼると、約800万年前に群れをなして狩りをしていたオオカミの時代があります。オオカミの主食は、なんと肉を70%以上食べていた「超肉食動物」だったのです。

長い年月をかけて、より大きな獲物を食べるための強い歯と顎が発達しました。その丈夫な歯と骨は、現代の犬にも受け継がれています。本来、犬は獲物のどの部位でも骨を含めて食べることができます。

但し、骨を与える場合の注意点がありますので、愛犬が骨を食べる4つのメリットとともにデメリットも確認して正しく与えましょう

犬が骨を好きな理由

犬は骨を夢中になって食べます。なぜそんなに夢中になるのかは、ちゃんとした理由があるのです。

犬は本能的に、体に必要な栄養素が詰まっている骨が大好きです。骨の中に詰まっている骨髄は脂肪が豊富で、骨にはカルシウムが多く含まれています。また、骨に残った肉には多くのタンパク質があります。

骨を噛むのも犬にとって快感な行為です。骨は退屈を和らげ、犬が本来持っている噛みたいという衝動を満たしてくれます。噛むことで、幸せホルモンも分泌する!といいことづくしです。

骨を食べる4つのメリット

栄養補給にも歯みがき効果にも顎の筋肉強化やストレス解消まで、犬が骨を食べる4つのメリットを解説します。

栄養補給で健康維持に役立つ

愛犬に骨を与えるメリットは、まず第一においしくて栄養価が高いことです。骨に含まれる犬の体によい、主な栄養成分を記します。

・カルシウム

骨に含まれているカルシウムは、アクティブに動き回る愛犬の関節を強くし、骨折などを防ぐ大切な栄養素です。

小型犬や超小型犬は骨が弱い場合もあるので、骨を噛んでカルシウムを補うのもよいでしょう。骨の中にある骨髄には脂肪が豊富に含まれており、骨髄を覆う硬い骨にはカルシウムが多く含まれています。また、骨の骨髄エキスにより、犬は骨を噛むことで、肉の味を感じることができます。人間のガムに感覚が似ているかもしれません。

・リン

骨に含まれているリンは、カルシウムとの割合が大切な栄養素です。

犬の体内の80%以上のリンは、カルシウムとともに骨および歯に貯蔵されていて、骨格全体の強化を担っています。カルシウムが欠乏すると、成長遅延や食欲不振、骨関節変形が起こる恐れがあります。カルシウムは骨の強度維持や身体が正常に機能するために重要な栄養素といえるでしょう。

・脂肪

骨に含まれている脂質は、タンパク質、糖質と並ぶ3大栄養素の1つです。

生命維持や身体活動といった、犬が元気に動くための必要なエネルギー源になります。水に溶けにくく油(脂)に溶けやすいビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンの吸収を高めるのも、脂肪の役割です。綺麗な毛並みや健康な皮膚を保つことにも役立ちます。また、脂肪は、味や匂いを引き立たせて、おいしさが増すのも魅力的です。

・タンパク質

骨に残った肉には多くのタンパク質が含まれています。

タンパク質は、食事の満腹感も得られるでしょう。また筋肉や内臓など健康な身体を維持し、生きるために大切な栄養素となります。 皮膚や被毛を作る原材料でもあるので、タンパク質が不足すると免疫力低下や抜け毛、体調不良を起こす恐れがあります。仔犬期はとくに成長するうえで大切な栄養素となり、不足すると成長の遅れがみられる場合もあります。

歯みがき効果で綺麗な歯が保てる

骨を噛むことで歯にもよい影響を与えます。骨が歯を削ることで、歯垢が除去され、歯石の蓄積が抑えられます。また、口臭を抑えることにもつながります。

ジビエや牛足の骨は、粉々にならないのが特徴でおすすめです。とくに生の骨は、歯のクリーニングになり、愛犬の歯をきれいにしてくれるでしょう。

犬は骨の内部に隠れている、天然の栄養分がたっぷり含まれている骨髄が大好きです。また、骨を噛むことで、骨に含まれる生きた食物酵素により歯に付着した歯石を取り除くことができます。

生の骨は、凍らせても解凍しても与えることができます。後片付けの手間を省くために硬い床の上などで与えることをおすすめします。小型犬の場合はすね肉の部位を、口の大きな犬には大きめの部位の骨を与えるとよいでしょう。

歯みがきがうまくできない愛犬には、骨をかじっている間に歯石がぽろっと取れる効果もあり、歯茎の強化にもつながります。

顎や頬の筋肉がキープできる

骨を噛むことで、顎の筋肉を丈夫にキープでき、犬が咀嚼する力(咀嚼筋:そしゃくきん)※が鍛えられます。また、咀嚼筋が鍛えられることで起きる刺激が脳の活性化にもつながるでしょう。

脳の活性化のメリットは、犬が人との主従関係や共に暮らす豊かさを維持することです。犬は飼い主の行動を常に見ています。そして、視覚的に飼い主の感情の状態を脳で認識し、犬自身が行動する判断ができます。

高齢犬の認知機能が低下する予防としても、噛むことと脳の活性化は密接に関係しているのです。

※犬が食物を噛むときに使われ、口の開け閉めにも関わる筋肉(咬筋、側頭筋、顎二腹筋)

ストレス解消

犬は本能的にものを噛みたい動物です。

仔犬が骨を噛むことは、成長期に歯が生え変わるときの痛みを和らげ、高齢になっても健康で丈夫な歯を保つために効果的です。犬は本来狩猟動物なので噛む習性があり、遊びのなかでも甘噛みをしてしまうこともありますが、骨を与えて訓練することで人への噛みグセを改善するのにも役立つでしょう。

また犬も人間と同じようにストレスを感じる動物ですから、骨を噛むことで犬本来の習性を解き放すことがストレス解消にもつながるでしょう。犬にとって骨を噛むことはとにかく快感を感じるひとときです。退屈を和らげ、犬が本来持っている「噛みたい」という衝動を満たしてくれます。

ストレス解消は同時に、幸福感をもたらすホルモンであるエンドルフィンの分泌を促すともいわれています。噛む行為そのものが、愛犬にとってのメリットなのですね。

骨を食べる2つのデメリット

これまで説明してきたように、犬が本来骨を食べることは、祖先であるオオカミ時代からの習性です。
ただ、野生ではなく家庭犬である私たちの愛犬には、犬の習性を満たしてあげる一方で注意を怠ると危険も伴う場合があります

ここでは、愛犬に骨を与える際の注意事項としてデメリットを解説します。

家族の一員である愛犬の体を守るために、あらかじめ知っておいて安全に骨を与えましょう。

歯のエナメル質を傷つける

あまり硬い骨を食べさせると、歯のエナメル質を傷つけてしまったり、歯が欠けてしまうこともあります。

犬の歯はエナメル質の覆いがあり、それがなくなるとざらざらした象牙質から細菌が入り込みやすい状況になってしまいます。

さらにエナメル質がなくなると、犬には珍しい「虫歯」を作ってしまう原因にもなります。歯のクリーニングとして骨の役割を考えるならば、ヒヅメなど硬すぎる部位ではなく、適切な硬さの骨を食べさせるようにしましょう。

骨が喉や胃に刺さることがある

鶏の骨は、縦にさけて先が尖った状態になり、内臓を傷つける恐れがあるので与えないようにしましょう。

おすすめは、アレルギーの少ないジビエ(鹿やイノシシ)の骨か牛の骨です。骨は犬が祖先の血を思い出すかのように愛犬がとても夢中になって噛みます。無我夢中で丸呑みしてしまう場合もあるので、注意が必要です。

喉に詰まったり、消化ができないと体調にも影響を及ぼすので、骨を与えている間は目を話さないようにしましょう。

まとめ

骨にはミネラルなどの栄養素が含まれており、愛犬の食欲を満たしてくれます。噛むことで唾液の成分が刺激され、歯垢の付着や歯周病の予防にもつながるでしょう。また骨を噛んでいる犬は、過剰に前足を掻いたり舐めたりするといったストレスを緩和させる効果もあります。

しかし、与え方を間違えると危険を伴います。

骨を与える前に、愛犬に適切な骨の種類と大きさであるかを確認しましょう。骨の破片が体内に入るのは危険です。犬の消化液は人間以上に優れていますが、胃腸障害のある犬には骨を与えないでください。

また、ほかの犬と一緒にいるときにはケンカの原因にもなりますので、愛犬に骨を噛ませないようにしましょう。

愛犬に骨を与えるときはアレルギーの少ないジビエ(鹿やイノシシ)肉や牛肉の新鮮な生肉の骨がおすすめです。

与えてから10~15分後に犬から骨を取り上げ、冷蔵庫に入れておき、骨は3~4日後に処分するようにしましょう。

小型犬には、飲み込めない程度の大きさの骨を与え、大型犬には、口の大きさよりはるかに越える大きな骨を与えるようにします。

愛犬を守るのは飼い主ですので、骨を与えるときは必ず見ておくようにしましょう

そして、万が一誤飲した場合は、獣医師に速やかに相談しましょう。

犬にとってメリットが多い骨ですが、正しいメリット・デメリットを意識することを忘れずに。

愛犬に最適な骨を食べさせてあげて、快適な犬ライフを送ってくださいね。

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