犬が赤ちゃんにやきもち? 嫉妬している時の行動も解説

犬は人間のように他者に対し嫉妬の感情を抱くことがあります。犬が嫉妬をすることが多いのは、子供や赤ちゃん、他の犬などです。中には犬の形をしたぬいぐるみに嫉妬をする子もいます。

この記事では、人間の赤ちゃんと同居する時の対策や、犬が嫉妬している時の行動についてご紹介します。

犬が人間の赤ちゃんに嫉妬する?

赤ちゃんが生まれると、当然家族全員の注目が一斉に赤ちゃんへ向くことになります。しかも産まれたばかりですから、注目だけでなく愛情まで赤ちゃんに向かいます。犬は今まで独占していた家族からの注目や愛情を、赤ちゃんに奪われることになるわけです。

このため犬は赤ちゃんに対して嫉妬心を抱いて、仲が悪くなりやすいです。また赤ちゃんが生まれてから、急に犬の態度が悪くなる場合もあります。
では、どうすればいいのでしょうか。

犬と赤ちゃんの部屋は別々にする

生後間もない赤ちゃんは、やはり犬とは基本的に別々の部屋にしておくほうがいいでしょう。よほど人間慣れした犬の場合は一緒でもいいでしょうが、あまりおすすめはできません。万が一、犬が赤ちゃんを襲ったり噛んだりすれば大変です。

たとえ弱い力で噛んだとしても、未熟な赤ちゃんには深い傷になる可能性もあります。また犬の足が寝ている赤ちゃんの目に突き刺されば大変です。赤ちゃんは免疫力が弱く、犬の口に含まれる雑菌によって病気や炎症を起こすことも考えられます。

犬を赤ちゃんに合わせるタイミング

どのタイミングで赤ちゃんと犬を触れさせるかですが、しっかり立って歩けるようになってからがいいでしょう。立てるようになれば犬より視線が高くなるので、主従関係が結びやすくなります。
ただ、やはり一概には言えないので、犬と赤ちゃんとの様子を見ながら慣れさせていくといいでしょう。

なにより大切なことは、赤ちゃんが生まれても、犬には愛情があることをきちんと示すことです。
赤ちゃんに偏りがちな注目や愛情を、きちんと犬にも向けてあげましょう。赤ちゃんが家族に加わった後も、以前と同じように犬の世話をして愛情を表現することが重要です。

犬は嫉妬する生き物

犬が嫉妬をすることは科学的にも研究されていて、アメリカの大学では心理学の専門家が実験を行っています。飼い主が犬の前で犬のぬいぐるみを可愛がる実験では、多くの犬が何らかの嫉妬と思われる行動を起こすことが確認されました。

ぬいぐるみを可愛がっている飼い主に対し、多くの犬が近くまで寄ってきて飼い主に触ったりしながら、自分をかまってくれないことに嫉妬の感情を表しました。またぬいぐるみに噛み付こうとした犬も4分の1程度いました。

これらの実験結果から、犬が人間のような嫉妬の感情を持っていることが明らかになりましたが、犬の嫉妬は人間とは少し性質の異なるようです。

犬の嫉妬行動は2種類

犬の嫉妬行動は、飼い主さんの注目を得ようとする「甘え行動」と、飼い主さんが強く注目するもの(ライバル)を排除しようとする「攻撃行動」の大きく2つに分けることができます。

甘え行動

どうしたら大好きな飼い主さんに構ってもらえるか、あの手この手でアピールする行動です。以下のような例が挙げられます。

  • 見つめる
  • 体を擦り寄せてくる
  • 飼い主さんが構っているモノの間に割って入る
  • 舐めてくる
  • 鼻鳴き
  • おもちゃを持ってくる
  • 飼い主さんを遊びに誘う(プレイバウの姿勢を取る)

攻撃行動

嫉妬からくる攻撃行動として、以下の行動が挙げられます。

  • 吠える
  • 唸る
  • 噛み付く
  • 破壊する(おもちゃなど)
  • 追う(追い払う)

甘え行動をしてもなお、構ってもらえない場合は甘え行動から攻撃行動へ発展することも。嫉妬している様子があれば、愛犬としっかり向き合い、たくさんの愛情を伝えてあげましょう。

まとめ

愛犬がやきもちをやいてくれる姿は可愛いものですが、犬にとってはストレスや不安に繋がります。また、愛犬が吠える、噛むなどの行動を起こせば、犬と一緒に生活するうえで見過ごせない問題となってきます。

飼い主さんにとっては、結婚や出産、多頭飼いを始めるなど、新しい家族が増えるのは喜ばしい変化ですよね。家族の一員である愛犬にも一緒に喜んでもらえるように、飼い主さんが犬の気持ちに配慮した行動を取るようにしましょう。

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