「犬の耳がいつもと違う。」
「とりあえず耳掃除したけど全然改善されない。」
犬の耳の不調に気づいたらなるべく早めに病院へ!
耳ダニだったり、外耳炎に感染している可能性があります。
犬の耳の病気と言ったら外耳炎がほとんどで、たまに耳ダニという割合なようです。
今回は耳ダニに感染している例と、外耳炎に感染している例、
どちらもまとめましたのでご参考になれば幸いです。
耳ダニの症状
- 血が凝固したような固い耳垢が出る。
- 耳掃除を行ってもすぐ黒く汚れてしまう。
- 常に痒そうに耳の裏あたりを掻く
- 耳を触るとすごく嫌がる
上記の症状だと耳ダニに感染している可能性が高いです。
耳に住み着いたダニはすぐに簡単に繁殖してしまいます。
治療には時間がかかり、かなり大変とは思いますが
放置では絶対に治りません。獣医から適切な処置を受け、しっかりと治療を行ってあげましょう。
外耳炎の違いとしては、においが少ない点になります。
どちらにおいても、異常が見られたら放置せず病院へ!
多頭飼育の場合は他のペット(犬・猫)にも感染している可能性があり、一匹の感染が発覚したら、全員病院へ連れていき検査をしてもらいましょう。
問題が無ければお部屋の大掃除が始まります。この厄介な犬ダニは抜け毛からも感染してしまうのです。
普段使ってるベット、おもちゃ、首輪など、すべて徹底的に清掃・除菌をしなくてはなりません。
耳ダニの完治には約一か月は見ておきましょう。薬を使って成虫を死滅させても、卵は残ってしまいます。その卵が孵化するのに約2週間から3週間。そのため、何度も通院をする必要があるのです。
一度の投薬で成虫を死滅させるため、一度行っただけで治ったと思ってしまいがちですが数週間もすればまた耳は真っ黒になってしまいます。一番早く完治させる方法は、完治するまで通院を止めないことが、一番の近道。獣医の許可が出るまでしっかりと通ってあげてくださいね。
外耳炎の症状
- 耳から強い酸っぱいにおいがする
- 耳垢がベタついている
- 耳掃除をしてもすぐに耳が汚れる
上記の症状だと外耳炎の可能性が高いです。
外耳炎のほとんどがマセラチアと呼ばれる菌が原因のもの。
病院での治療方法は耳の掃除、抗生物質の投与で治療されるようです。
耳ダニとの大きな違いは、耳垢がベタついているかいないか。
ベタついていてにおいがきつい場合は外耳炎の可能性が高いです。
外耳炎の場合、放置し続けると中耳炎からいずれ内耳炎になり、
治療が非常に大がかりになってしまうこともあります。
重い症状になってしまう前に気になった時点で病院へ連れて行ってあげてくださいね。
たれ耳の犬、皮脂の多い犬、アレルギー体質の犬は、体質上外耳炎に感染しやすい耳環境となっています。
こまめに耳掃除をしてあげ、特にお風呂上り・水遊び後などはしっかりと耳も綺麗に拭いてあげましょう。
マセラチアはいわゆる「カビ」の一種なので、湿度が高いとそれだけ繁殖してしまいます。
実は人間にもマセラチアは常在菌として一緒に生きています。
ただ、異常繁殖してしまった場合には害があります。
よく例としてあげられるのが頭皮のかゆみ、フケなどですね。
この常在菌は、皮脂を好物としていますので良く汗をかく夏に発症しがち。
デコルテなどにできる赤いできものなどもそうですね。毛穴の奥に入り込みマセラチアが繁殖してしまうと
赤いブツブツなどができてしまうようです。
人間にもあるあるなことので、もちろん犬にとってもよくあることなのでしょう。
一時的な免疫力の影響などで抗生物質などで免疫力を上げることで回復が見られますから
しっかりと体調を整えてあげ、治療してあげることで何の問題もなく回復しますのでご安心くださいね。
家で耳掃除をしっかりしてあげよう
犬種にもよりますが、耳掃除の頻度が極端に少ない場合に感染しやすい病気となっています。
しっかりと耳掃除を行ってあげれば回避できる病気ともいえるので、どこまで耳掃除をしていいか不安な方も、ぜひ一度獣医さんにやり方と耳掃除の実施頻度を教えてもらい、家での耳掃除のやり方を習得しましょう。
耳掃除用のシートなどもあり、それならかなり手軽に耳掃除ができるようですよ。
このシート+動物病院やトリマーでの耳掃除で完璧でしょう。
無理に綿棒などを使った難しい耳掃除はやろうとせず、自分のできる範囲から少しづつ慣れていきましょう!
慣れてきたら耳の中に耳掃除用の液剤を流し込み、犬が頭を振った後拭きとってあげるという方法もあります。それなら耳の中もきっちりと洗浄してあげられるのでオススメです。
必要な物とやり方は下記の通り。
用意するもの
- 耳洗浄液
- コットン
やり方
- 耳洗浄液をコットンにたっぷりしみ込ませる。
- 犬をしっかり保定し、コットンを絞って洗浄液を耳に注ぐ。
- 耳の根本をゆっくりマッサージする。
- 犬が頭を振るので、振ったあと出てきた液体を綺麗に拭う。
- 3のマッサージが難しければ、4に進んでしまってOKです。
こちらが最終的には一番オススメ。
ですが嫌がる犬もいますから犬のストレスにならないよう、できることからゆっくりやっていきましょう!
まとめ
犬がしきりに耳を掻いていたら要注意。
カサカサした耳垢なら耳ダニ、ベトベトした耳垢でにおいがするようなら外耳炎の可能性があります。
どちらにしろ、病院にいって投薬・処置を受けないと完治しない病気です。
気づいたらすぐに病院へ連れて行ってあげましょう。
耳掃除を定期的に実施することで回避できる病気です。
犬種によって異なってきますので耳掃除の頻度ややり方は獣医さんに教えてもらいましょう!
耳掃除用シートが手軽でオススメ。簡単に耳掃除ができて、しっかり効果もあります!
耳掃除に慣れてきたら耳洗浄液とコットンを使った洗浄方法にチャレンジするのもいいかもしれません。
以上、犬の耳のにおいについてでした。