犬は階段の上り下りが苦手な骨格ってご存じでしたか?
犬の骨格を知って犬にとって過ごしやすい環境でお散歩、やりやすい遊びをしてあげましょう!
犬の骨格ってご存じですか?なんとなく骨の曲がる方向はわかっていても、どれくらいまでが大丈夫でどれくらいまでが負担となるのかって、なかなかわからないですよね。
実は喜んで遊んでいるように見える階段でのかけっこ。犬にとっては超負担かも…!
骨格を理解することで、こうしてあげると犬にとって負担が少ない、これをしたら良くないなど、犬への理解を深めることができますから、ぜひ犬の骨格にご興味を持っていただければと思います!
人間と犬 腕の骨格の違い
人間は腕を上に上げることができ、横に開くこともできます。
人間の腕はかなり自由に動かすことができますよね。
犬の場合、前に出すことはかなり得意ですが、横や上などには開きません。
これには鎖骨の有無が関係しており鎖骨がない犬は骨格上、腕を自由に動かすことができないのです。
ちなみに猫は鎖骨があります。ですが退化してしまい、それらしい役割は果たしていません。
ですが退化したことにより、身体が柔らかく、高所からジャンプしても衝撃を少なく、
骨折などもしにくくなっているようですよ。
という猫知識は置いておいて…。
犬は骨の小ささ、細さから骨折をしやすい骨格です。
段差のある高いところからの飛び降りなどはさせないようにしましょう。
階段の上りは特に前足を上げなくてはいけません。多少無理をして階段の上り下りをしているのでしょう。
もし、一軒家で階段を頻繁に使用するようなら、スロープなどを作って歩きやすくしてあげるのがいいのかもしれません。
お散歩のときなどにも階段のあるコースを選んでいる場合は要注意。
やりづらいことをやらされて犬にとって階段はかなり負担。
段差などの少ないコースを選び、身体への負担をなるべく少なくしてあげましょう。
人間と犬 顎の骨格の違い
人間は顎を横に動かし、歯ですりつぶすことで食事を摂っていますが
犬の場合はちぎって丸のみをすることしかできません。
横に動かしてすりつぶすことができないのでちぎれないくらいの中途半端に大きい食べ物など食べにくい骨格となっています。
犬へのごはんを用意する場合はなるべく細かくしてあげましょう。
かみちぎれない中途半端なサイズだと飲み込むのが大変になってしまうかも。
かみちぎれるサイズか丸のみできるサイズか。どちらかにしてあげると食べやすいでしょう。
猫に関しては検索してもあまりヒットしませんが、キャットフードをガリガリと噛み砕いて食べます。
なのでごはん皿に欠けたキャットフードが落ちていたり…なんてことも頻繁にあるんですが、犬の場合は丸のみなのでそういったこともなさそうですね。犬と猫、なんとなく近しい生き物って感じがしていましたが、食べ方がこうも違うと不思議な気持ちになりますね。
人間と犬 骨の数の違い
人間と犬とで骨の違いってどれくらい差があるかご存じですか?
「人間の方が多いでしょ!身体も大きいし…」
なんて勝手に思っていましたが、よく考えたら小魚はすごい骨たくさんあるし、小さい方が多いかもしれないなんて思ったりもしました。
数字でいうと、
人間は約200本弱の骨があり、 犬はなんと約320本と言われています。
あんなに小さい体に320本もあるんだ…って思っちゃいますよね。
骨は多いですが、一個一個の骨が細いもの、小さいものなどが多く、
犬は骨格的に、骨折や脱臼をしやすいそうです。
特に肩、前脚を脱臼しやすいようで
高いところからの着地、急な転回などを行うだけで脱臼をしてしまうことがあるようです。
脱臼してしまったときの見分け方としては露骨に脱臼した側の脚を浮かせて跳ねるように歩くのですぐ気づくはずです。
亜脱臼だったら少ししたら直っているなんてこともあるようですが、脱臼の場合は獣医さんにお任せすることがオススメです。脱臼を戻す際にどうしても痛みが伴いますから、全身麻酔を行い、処置をするようですよ。
痛そうな様子を見せたらすぐ病院へ連れて行ってあげましょう。
まとめ
犬には鎖骨が存在しないので前脚を自由自在に動かせない。犬にとって階段は大きな負担。
階段のある家はスロープを用意してあげることで、犬にとってストレスのない環境を作ることができます。
骨の細さ、小ささから骨折や脱臼をしやすい骨格。高いところからの着地などには要注意。
脱臼をしているような素振りを見せたら、スグに動物病院へ!!
一般の人が無理に直すのは犬にも痛みが伴うので、大変危険。病院でしっかりと処置してもらいましょう。
先天的に骨折・脱臼をしやすい犬種も存在するようで
小型犬に多い「上腕尺骨脱臼」
→肘が外側に曲がったまま戻らない
中型犬から大型犬に多い「橈骨頭脱臼」
→前脚の骨にある橈骨(とうこつ)と呼ばれる骨が少し外側に亜脱臼する
先天的なものは比較的早く、1年以内に発症して気づくことが多いようです。
橈骨頭脱臼は比較的症状が軽く、気にしていない犬もいるかもしれません。
飼育している犬が先天的な病気などがある場合、なるべく早めに気付けるよう、
異常などが見られたらすぐに病院へ駆け付けられるようにしであげたいですね。
仔犬の頃からかかりつけの獣医さんを見つけておくといいかもしれません。
何かあったら相談しやすいですし、耳掃除や爪切りが苦手な方もやり方を教えてもらえたりします。
教えてもらってもどうしてもできない!って場合でも動物病院ではやってくれますし、
かかりつけ獣医がいると何かと安心。困ったこともすぐ相談できる獣医さんを見つけてくださいね。
以上、犬の骨格についてでした。
階段を日頃から使っている方も多いのではないでしょうか。
ぜひ、骨格について理解し、犬の生活をよりよくしてあげましょう!