比較的食いしん坊な子が多いといわれる柴犬。健康のためにも、愛犬にどれぐらいのご飯の量をあげたらよいのか気になりますよね。
柴犬といっても
- 仔犬
- 成犬
- シニア犬
- 身体の小さな子
- 大きな子
までさまざまです。
この記事では、「ドッグフードのパッケージに書かれたとおりに与えてはいるけれど、愛犬がぽっちゃりぎみのようで心配。」という飼い主さんに、知っていただきたい柴犬に適したご飯の量と回数について、年齢別に解説します。
愛犬にピッタリの量や回数を知ることで、肥満防止・健康維持に是非、役立ててください。
柴犬のご飯の量は、年齢ごとで変化する
柴犬は肥満になりやすい犬種といわれています。
食いしん坊の子も多く、欲しがるから、可愛いから、とご飯やおやつを与えすぎてしまうと、たちまちぽっちゃりしてしまうので要注意です。
肥満は、人間同様、犬にとっても健康を脅かすリスクとなり、大切な愛犬の健康のためにも、飼い主さんが正しく食事の管理してあげることは、とても重要です。
柴犬は、年齢や運動量、体質などによって、必要なご飯の量が変わるので、ライフステージごとの適切な食事の量・回数を知り、実践してあげる必要があります。
柴犬は表情豊かで、おやつを欲しがる顔も可愛いです。しかし、愛犬の健康維持のためには、飼い主さんの我慢も大切だといえるでしょう。
【年齢別】柴犬に与えるご飯の量と回数
成長期の仔犬と運動量の減ったシニア犬を比べても、1日に必要なエネルギー量は異なります。このように、肥満防止、健康維持のためには、ライフステージに合ったご飯の量や回数を知ることが大切です。
柴犬の1日に必要なご飯の量と回数について、年代ごとにご紹介します。
仔犬期(1歳まで)
仔犬期は、成長のため運動量や消費エネルギーが多く、健康な身体の下地作りに大切な時期です。この時期は、肥満を気にしてご飯の量を少なくしたりはせず、必要な量をしっかりと与えてあげてください。
柴犬にはご飯に執着しやすい傾向の子もいますが、食べる量を調整するのは成犬になってからにしましょう。
月齢に応じた1日のドッグフードの目安と何回に分けて与えたらよいかについてまとめました。
月齢 | 1日の目安量 | 1日の回数 |
2~3ヶ月 | 135~145g | 3~4回 |
4~5ヶ月 | 140~165g | 2~3回 |
6~7ヶ月 | 160~185g | 2~3回 |
8~9ヶ月 | 140~165g | 2~3回 |
10~12ヶ月 | 140~155g | 2~3回 |
成犬期
成犬になると、仔犬期のような高いカロリーは必要ありません。食事の回数も1日に2回と安定してきます。
特に柴犬は、この頃から体格にも個体差が出てくるため、目安量に幅があります。5㎏ほどの子であれば75~120g、10㎏の子なら90~190gと、愛犬の体重によって変えるようにしましょう。
また、よく運動する子であれば、消費エネルギーが多いので、目安量より多少おおくなっても問題はありません。逆に、たくさん食べたらたくさん動く、を心がけましょう。
年齢 | 1日の目安量 | 1日の回数 |
1歳~10歳 | 約75~190g | 2回 |
シニア期
柴犬は小型犬のため、だいたい10歳くらいからシニア期に入ります。
シニア期は、運動量が減り、次第に消化機能も弱くなるため、一度に食べられる回数が減ってきます。食が細くなったと感じるようになったら、1回に与える量を減らし、必要な量を1日3~4回に分けて食べさせてあげるとよいでしょう。
回数に調整が必要になった頃からは、シニア期の子のためのドッグフードにゆっくりと切り替えてあげることをおすすめします。
年齢 | 1日の目安量 | 1日の回数 |
10歳以上 | 約75~150g | 3~4回 |
一日に必要なカロリーにも注目
愛犬の体型の維持には、まず1日にどれくらいのカロリーが必要なのかを知る必要があります。ご飯(ドッグフード)の種類ごとでカロリーが異なるので、愛犬にとっての本来必要なカロリーが分かれば、必要なご飯の量を正確に把握することができます。
1日に必要な摂取カロリーを導き出す計算式
(体重×30+70) × 指数 = 1日に必要な摂取カロリー
ここでいう指数とは、犬の体質や年齢を表します。
次の表を参考に、愛犬に必要な1日の摂取カロリーを計算してみてください。
例)「避妊済みのシニア犬、適正体重10kg」の犬の場合
(10kg×30+70)×1.2=444kcl/日
1日に必要な摂取カロリーは、444kclとなります。
【指数】
年齢 | 条件 | 指数 |
シニア犬 | 避妊・去勢していない | 1.4 |
シニア犬 | 避妊・去勢している | 1.2 |
成犬 | 避妊・去勢していない | 1.8 |
成犬 | 避妊・去勢している | 1.6 |
成犬 | 妊娠期(1~4週) | 2 |
成犬 | 妊娠期(5~6週) | 2.5 |
成犬 | 妊娠期(7~8週) | 3 |
成犬 | 授乳期 | 4.0~8.0 |
成犬 | 肥満傾向 | 1.4 |
仔犬 | 4ヶ月未満 | 3 |
仔犬 | 4~9ヶ月 | 2.5 |
仔犬 | 10~12ヶ月 | 2 |
食欲旺盛な子への注意点
健康な柴犬は食欲が旺盛で、食べ終わっても「もっと食べたい!」とさらに欲しがることも少なくないでしょう。
思うままに食べさせてしまうと肥満になる可能性大です。柴犬の場合、必ずしも必要とするご飯の量と食欲は比例しないということを飼い主さんも理解しておく必要があります。
たくさん食べさせてあげたいと思う気持ちをぐっとこらえて、食事のけじめをつけることが大切。食べられないストレスを軽減するためにも、思いきり運動やお散歩をさせてあげるようにしましょう。
まとめ
おやつを欲しがる時の柴犬の顔は、本当に可愛いです。
しかし、喜ぶからといって欲しがるだけ食べさせてあげることは、決して愛犬のためになりません。いつまでも健康で、元気に過ごしてくれるよう、病気の原因となる可能性のある肥満は避けましょう。
ドッグフードのパッケージに与えるべき量が記載されているため、基本的にはその量に従って与えてあげて問題はありません。しかし、愛犬にとって必要な摂取カロリーをできるだけ正確に知っておけば、記載どおりにあげてよいかどうかの確認ができます。
愛犬に合ったご飯の量、回数を知り、いつまでも健康で、おいしい食事ができるよう見守ってあげましょう。