失敗しない! 犬のヘアカット。自分でできる完全ガイド

犬を飼っている飼い主さんは、犬のヘアカットについて、できれば自分でしたいと思っている方も多いと思います。

愛犬は、飼い主さんに撫でられたり、気持ちのいいところを触ってもらうと喜びます。ですが、多くの犬は敏感な部分を触れたり、毛をカットされることは嫌がります。

愛犬のお手入れをスムーズに行うために大切なことが3つあります。

  1. お手入れを行っている時に、愛犬に無理をさせていないか
  2. お手入れされている時に、愛犬が気持ちいいと感じているか 
  3. 飼い主さんがお手入れを楽しいと感じているか 

犬は私たち人間と同じで、とても感受性の強い動物です。その人がどんな気持ちで、何をしているのかを敏感に感じ取っています 。ですから飼い主さんが、嫌々しているお手入れより、楽しくしているお手入れの方が気持ちいいと感じるのです。

愛犬がお手入れ好きになるかどうかは、飼い主さんの心がけと努力で決まるということです。

当記事では、愛犬の気持ちを第一に考えて、お手入れを行う方法を紹介していきます。 今回はカットに重点を置き、自分でできる愛犬のヘアカットについて紹介していきたいと思います。

自宅で犬のヘアカットをするメリット

自宅で犬のヘアカットをするのには下記のような4つのメリットがあります。

  • 自分でするので費用があまりかからない 
  • 愛犬との信頼関係ができる 
  • 繰り返しトリミングすることで技術が上がる 
  • 他人にお願いする不安がない 

愛犬であれば自分でヘアカットをしたいと思う方も多くいらっしゃると思います。

一番のメリットと言えば、やはり費用がかからないということが挙げられます。

また愛犬との信頼関係ができたり、自分でカットすることで不安がないし、楽しいと思う方もたくさんいらっしゃると思います。

自分で犬のカットをすることは不可能ではないので是非この記事を最後まで読んでやれると思ったらやってみるのも良いかもしれませんね。

自宅で犬のヘアカットをするデメリット 

自宅で犬のヘアカットをするのには下記のようなデメリットがあります。

  • プロではないので思い通りのカットにならない 
  • 高度なテクニックが要求される 
  • 無理をしてしまうと愛犬との信頼関係を損なうかもしれない 
  • 間違えて怪我をさせてしまう可能性がある 
  • 時間と労力がかかる 
  • 設備が整っていないので毛が散らかってしまうと片付けるのが大変 

自分でカットすることのデメリットもあるのは否めません。 

例えば怪我をしてしまった時はどうするか。時間がかかってしまった時は数日に分けて行う、などの対策を事前に考えていくことが必要になると思います。 

無理をして愛犬との信頼関係を損なわないためにも、愛犬のことを理解し、できる範囲で行いましょう 。

トリミングや愛犬のことについて気軽に相談できるような、信頼できるトリミングサロン、動物病院を見つけておくと安心です。

自宅で犬のヘアカットをする方法 

愛犬のヘアカットをする前に、グルーミングを行うことがことが大切です。

他の記事でも紹介しましたが、グルーミングの手順を簡単におさらいしていきます。

  1. 耳掃除
  2. 爪切り
  3. 肛門周り、足裏のバリカン 
  4. ブラッシング 
  5. シャンプー、肛門腺絞り
  6. ドライヤーで乾かす
  7. ブラッシング 

この後、いよいよヘアカットの手順に移ります。

愛犬に無理がないよう、長時間かかるようでしたら、数日に分けて行うことが大切です。

カットするときのポイント

ハサミを使う時は、体に対して縦に向けないで横に使うことを必ずしてください。

特に愛犬の目に向けてハサミを入れることは禁物です。

またハサミを被毛に押し付けると、その部分にくぼみを作ることになりますから、日頃からハサミを水平に動かせるように練習しておきます。

コームを使いながらカットする時は、コームを皮膚に対して斜めに入れ、 V の字を書くようにかけてください。

そうすると被毛が直角に立つようになり、カットがしやすくなります。

こまめにコームを入れるほど、毛先が揃います。

その他の注意点 

  • ハサミとコームは同時に持たないようにしましょう。
  • カットしたい部分が自分の正面に来るようにしましょう。
  • お尻のところに手を入れて犬をステイさせてカットしましょう。
  • 顔やお尻の下などに手をやって、カットが終わった部分は触らないようにしましょう。
  • カットをした後の毛はすぐに犬の体から取り払います。この時にコームを使用しましょう。 
  • ヨークシャーテリアや、マルチーズなど毛の薄い犬種は、すきばさみでカットしましょう。
  • 耳の付け根を切らないように気を付けます。
  • 刃の開きを小さく動かしましょう。
  • 目、耳、口、舌に十分気をつけて行いましょう。
  • 遠目で見てカットしましょう。目が近くならないようにしましょう。 

バリカンを使うときのポイント

ハサミではなくバリカンで毛を短くすることもできます。

愛犬に音と振動に鳴らしておくことが大切です。バリカンはコードレスのものがいいでしょう。

ミリ数が色々とあるので愛犬のカットしたい毛の長さに合ったミリ数を選ぶことが大切です。

その場合は、毛流れに沿ってバリカンを動かします。

 カットの手順 

ではカットの手順について詳しく紹介していきます 。

今回はハサミとすきばさみを使ったカットを紹介します 。

部位別のカットの順番

  1. 腹部 
  2. 尻部
  3. 背部
  4. 右後足
  5. 右前足
  6. 胸 
  7. 左側へ 
  8. 頭部

詳しいカットの手順

  1. お腹の毛を内側にとかし余分な毛をカットします 。皮膚を切らないように気をつけましょう 。
  2. しっぽの周りにかかる余分な背中の毛をカットしていきます 。
  3. お尻の毛をさかだてて尻尾から背中に向けてカットしていきます 。
  4. お尻から背中へつなげるようにカットします 。
  5. 肛門にかかる気を決め右後脚から丸くカットします。この時に、上部はハサミを上に向け、下部は下に向けてカットします。
  6. 足を持ち上げ、内側の毛をカットします。この時に持ち上げすぎず犬の腰より上にあげないようにしましょう。自分が覗き込むようにします。 
  7. 右側面をカットします。上部は背中の長さに合わせて下部は、おなかの中に入れ込むようにカットします。この時に突き出ている部分などを切らないように十分に気をつけましょう 。
  8. 前足につなげるようにカットします。前足の外側はハサミを立てて犬の身体と水平にカットします 。
  9. 足を持ち上げて、前足の内側の毛をカットします 。前足内側は足を持ち上げて丸くカットします。この時に切りすぎに注意して下さい 。脇の下は皮が伸びるので切らないように気をつけましょう 。
  10. 耳を持ち上げ首の側面をカットします 。胸と足をつなげるようにカットします。
  11. 胸は左右のバランスを見ながら形良くカットします。
  12. 左側も同じようにカットしていきます。左側は前足からカットしていきます。
  13. 顔をカットしていきます。すきバサミで目に入る毛をすきとります。カットしない部分もあるので注意しましょう。切りすぎるとハゲることがあります。
  14. 頭部の毛をカットします。頭の毛を前にとかします。目の上2,3cm前 くらいをかします。目にかかる毛をハサミを横にしてカットします。自分側にハサミを倒してカットすると危なくありません 。
  15. 左右の目にかかる毛をハサミを斜めにして、目尻まで切ります。
  16. 頭の毛を中心から丸く放射状にカットします。この時にハサミを大きく開かないように注意して下さい。毛の薄い子はすきばさみでカットします。
  17. 頭のカット終了後、頭から背中につなげるように首もカットします。
  18. 顎の毛をカットします。左右を揃えて丸くカットします。
  19. 耳の毛が伸びていたら耳の先をまっすぐカットします。この時に耳の縁を切らないように確認しましょう。

まとめ 

いかがだったでしょうか 

自宅でトリミングする場合は、プロのトリマーさんに一度トリミングしてもらい、
その形に習って練習すると良いでしょう。

犬種によりカットの仕方が異なりますので自分の愛犬に合ったカットをすることが大切です。

 最初は無理をせず出来る範囲の長さで長めにカットしてあげましょう。

自宅でカットをしていて、自分でやるのは難しいと感じた場合はトリミングサロンに行き
プロのトリマーさんにお任せすることをおすすめします。

何度かトリミングサロンへ行くと自分の愛犬のカットの仕方が分かってきます。

また、トリマーさんがカットをしているのを観察してやり方を真似してみるのもいいでしょう。

トリミングサロンの常連になったら、トリマーさんにやり方を聞いてみて、自分でカットできるという自信がついてから自分でカットするという方法もあります。

まずはシャンプーなどのグルーミングだけ自分で行い、カットはトリマーさんに任せるなど、臨機応変に
対応してください。

これからの愛犬との楽しい生活のためにトリミングはとても欠かせない重要なものなので必ず行うように心がけましょう。 

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