犬の一回のご飯の量について

犬の食事は年齢、体調、体重によって食事量を調整する必要があります。

あげすぎは肥満の原因となり、少なすぎてはコンディションが悪くなってしまいます。

今回は一回の食事量や体調不良・病気の犬のご飯の量についてもご紹介しますので、ご参考になればと思います!

犬の1日の食事量

体重、年齢や避妊・去勢手術の有無から必要カロリーを算出する方法です。

1日に与える餌の量(kcal)=(体重kg×30+70)×係数

【係数】

幼犬(0~4カ月)3.0
幼犬(4~12カ月)2.0
妊娠・授乳中のメス2.0
避妊・去勢手術を受けていない成犬1.8
避妊・去勢手術を受けている成犬1.6
避妊・去勢手術を受けていない中高齢期1.4
避妊・去勢手術を受けている中高齢期1.2
ダイエット中1.0

【例】

5kgで、避妊・去勢手術を受けていない成犬の場合

(5×30+70)×1.8=396kcal

となります。

普段あげているフードの裏面を見ると、gあたりのカロリーが乗っているので、それを参考にして1日量を決めましょう。おやつなどをあげていない場合、計算したカロリー×3で大丈夫です。

おやつをあげる場合、おやつは1日の食事量の10%までが目安です。

摂取カロリーを上回る食事のデメリット

カロリーを多く摂っている生活を続けると、人間と同じように肥満傾向になってしまいます。

犬は骨格的に関節が弱いため、肥満が原因で病気を発症してしまうことがあります。また、去勢、避妊手術をした場合も太りやすくなる傾向にあります。

手術を行ったあとは去勢・避妊手術をした犬向けのフードへ切り替えるなどして、カロリー調整を行いましょう。

なお、人が普段食べているような食事を与えるのもNGです。少量でもカロリーが高いため、簡単に1日のカロリー摂取目安をオーバーしてしまいます。

味も香りもバリエーションに富んでいるため食いつきがよくついあげたくなってしまいますが、健康のことを考えたらあげないという選択が一番。欲しがってもあげないようにしましょう。

摂取カロリーを下回る食事のデメリット

日々の消費カロリーに対し、摂取カロリーが下回った生活を続けてしまうと体調不良を起こします。

毛並みや皮膚のコンディションが目に見えて悪くなり、筋肉が少なくなり立てなくなってしまうこともあります。

太り過ぎより痩せ型の方が体にいい、と思ってしまうこともありますが、平均〜少し肥満くらいの個体の方が長生きするようですよ。

だからと言って与えすぎもよくありませんが、もし明らかに骨が出張っていたり、毛並みが悪くなっているようならカロリーが足りていないかもしれません。

少食の犬にはおやつを多く与えたりして、十分なカロリーを摂らせましょう。

体調がよくない犬へのご飯の与え方

まずは体調が悪い場合の犬の状態からご紹介します。

  • 元気の有無
  • 嘔吐や下痢の有無
  • 鼻水とよだれ(量が多い、緑色や黄色は異常です)
  • 歯茎と舌の色(白っぽい、青白いは異常です)
  • 目やに(緑や赤いのは異常です)
  • 目の充血の有無
  • 尿の回数と色(多尿、赤い、茶色は異常です)
  • 発熱の有無

上記が挙げられます。当てはまるようなら、すぐに病院へ!!

体調が良くない場合、無理して食べさせては嘔吐してしまったり、消化不良を起こしてしまう可能性があります。

無理して与えず、食べられる範囲であげましょう。食べない日が続くようなら早めの病院受診を!フードは食べないけどおやつや人の食事は食べたがる場合はわがままである可能性があります。

前述したように、人の食事はカロリーが高いため、犬にあげるのには適していません。普段から人間の食事をあげてしまっていてわがままになってしまったという場合は躾で改善させていきましょう。

年齢ごとの給餌回数

年齢ごとに給餌回数を変える必要があります。ライフステージごとにまとめたので、ご参考ください。

生後1ヶ月(乳歯が生え始めたら)
 離乳食(1日4回)

生後2ヶ月
 離乳食/パピーフード(子犬用フード)1日3〜4回。
 成長期なので、あげすぎるくらいでOK。

生後4ヶ月
 パピーフード(子犬用フード)1日3回

◼︎生後6ヶ月
 パピーフード(子犬用フード)(1日2~3回)

生後8ヶ月
 成犬並みの大きさになったら、成犬用フードに(1日2~3回)

◼︎1歳
 成犬用フード(1日2回)
 カロリー摂取量を遵守。「ちょっとくらいなら…」が、肥満の元に。

7歳
 老犬用フードへ移行(1日2~3回)
一般的に、小型犬の方が消費カロリーが多いのですが、摂取できる量が少ないため少ない量でカロリーを効率的に摂取できるフードがおすすめです。

逆に大型犬は消費カロリーが小型犬と比較すると少なく、胃が大きいため普段のフードの与えすぎ・高カロリーフードに注意です。気をつけないとすぐにオーバーカロリーになってしまいます。

まとめ

1日に与えるべきカロリー量の算出方法

1日に与える餌の量(kcal)=(体重kg×30+70)×係数

【係数】

幼犬(0~4カ月)3.0
幼犬(4~12カ月)2.0
妊娠・授乳中のメス2.0
避妊・去勢手術を受けていない成犬1.8
避妊・去勢手術を受けている成犬1.6
避妊・去勢手術を受けていない中高齢期1.4
避妊・去勢手術を受けている中高齢期1.2
ダイエット中1.0

体調がよくない犬の状態

  • 元気の有無
  • 嘔吐や下痢の有無
  • 鼻水とよだれ(量が多い、緑色や黄色は異常です)
  • 歯茎と舌の色(白っぽい、青白いは異常です)
  • 目やに(緑や赤いのは異常です)
  • 目の充血の有無
  • 尿の回数と色(多尿、赤い、茶色は異常です)
  • 発熱の有無

上記が挙げられます。当てはまるようなら、すぐに病院へ!!

体調が悪い時に無理してご飯を与える必要はありません!いつもと状態が違うようなら、すぐに病院へ!

1日の食事回数

生後1ヶ月(乳歯が生え始めたら)
 離乳食(1日4回)

生後2ヶ月
 離乳食/パピーフード(子犬用フード)1日3〜4回。
 成長期なので、あげすぎるくらいでOK。

生後4ヶ月
 パピーフード(子犬用フード)1日3回

◼︎生後6ヶ月
 パピーフード(子犬用フード)(1日2~3回)

生後8ヶ月
 成犬並みの大きさになったら、成犬用フードに(1日2~3回)

◼︎1歳
 成犬用フード(1日2回)

 カロリー摂取量を遵守。「ちょっとくらいなら…」が、肥満の元に。

7歳
 老犬用フードへ移行(1日2~3回)

以上、「犬の一回のご飯の量について」でした!

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