日本犬の中でも一番大きく、もふもふとした毛並みがかわいらしい秋田犬。
狩猟犬としての性質を持ち、番犬として家族をしっかりと守ってくれるかっこよさも持ち合わせています。見た目のかわいらしさと飼い主への強い忠誠心から、とても人気な犬種です。
秋田犬に魅了され、「かわいいから飼ってみたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか。もふもふとしたかわいい見た目で、自分にだけ忠誠心を見せてくれる姿はとてもかわいらしいですよね。
今回は、秋田犬のかわいいポイントと、秋田犬を飼育する際に大切なポイントについてご紹介します。
「秋田犬がかわいい理由を知りたい」「秋田犬を飼いたいと思っている」という方は、ぜひご覧ください。
大きいのにかわいい!秋田犬がかわいいポイント
日本犬の中では、唯一大型犬に属する秋田犬。
そのため、大きな体がかっこいいと思う方も多いでしょう。しかし、秋田犬はかわいらしさも兼ね備えているのです。大きくてかっこいい秋田犬が、たくさんの人に「かわいい」と思われる理由は何なのでしょうか。
今回は以下の2点から、秋田犬のかわいさの魅力に迫ります。
- 見た目
- 内面、性格
見た目
秋田犬の見た目の大きな特徴は、何と言ってもふわふわとした豊富な被毛ではないでしょうか。
秋田犬の被毛は「ダブルコート」と呼ばれ、皮膚を保護するためのオーバーコートと、体温を調整するためのアンダーコートで構成されています。このふわふわな被毛によって、秋田犬はまるで大きなぬいぐるみのように見えてとてもかわいらしいですよね。
そして、秋田犬のおっとりとした表情もかわいいポイントの一つです。
同じ日本犬である柴犬はキリッとした表情が特徴ですが、秋田犬はおっとりとした表情の子が多いですよね。秋田犬のおっとりとした表情から優しさを感じて、癒されるという方もたくさんいます。
このように、秋田犬の見た目には「かわいい」と思うポイントがたくさん詰まっているのです。
内面・性格
秋田犬は、「忠犬ハチ公」としても知られているように、とても飼い主に忠実です。
飼い主の命令には素直に従い、飼い主には攻撃性を見せることがほとんどありません。自分だけに忠誠心を見せてくれる秋田犬に、「かわいい」と思う方も多いでしょう。
そして、秋田犬は見た目のおっとりさと同じく、性格も比較的穏やかです。しっかりしつけがされていると聞き分けがよく、素直さを見せてくれます。
見た目だけではなく、内面のかわいさも秋田犬の魅力の一つです。
ほかの犬とどう違う?秋田犬の特徴
秋田犬には、ほかの犬にはない特徴がたくさんあります。
ここからは、秋田犬の歴史とともに、秋田犬の特徴についてご紹介します。
秋田犬の歴史
秋田犬は、古くから狩猟犬としてクマ猟をサポートしてきました。
そして、江戸時代から明治時代にかけては、忠誠心の高さから番犬としても活躍。この時代に犬同士を戦わせる『闘犬』が流行し、攻撃性が高い秋田犬も闘犬に利用されていました。そこで、秋田犬をより強くするために洋犬や土佐犬などとの交雑が始まり、純粋な秋田犬が激減する事態に陥ります。
大正時代に入ってからは秋田犬の保存運動が始まり、昭和6年(1931)7月には、日本犬として初めて国の天然記念物に指定されました。
その後も第二次世界大戦の影響で純粋な秋田犬の数が減少しましたが、戦後に行われた保存活動によって、今では全国各地で秋田犬が飼育されています。
日本国内で高い人気を誇る秋田犬ですが、実は海外でも愛されていることをご存知でしょうか。人気のきっかけは、2009年公開の映画『HACHI 約束の犬』。この映画によって、秋田犬の存在が海外でも広く知られるようになり、今ではたくさんの秋田犬が海外で暮らしています。
秋田犬は多くの人から「あきたけん」と呼ばれていますが、秋田犬の地元である秋田では古くから「あきたいぬ」と呼ばれていました。そのため、「あきたいぬ」が正しい読み方とされています。しかし「あきたけん」と呼んでも問題はなく、どちらの呼び名でもたくさんの人に愛されています。
大きさ
秋田犬は、日本犬の中でも唯一の大型犬です。
秋田犬の仔犬の平均的な体重は、生後3ヶ月で約8kgほど。大型犬というだけあり、仔犬の頃から体が大きいことが特徴です。
成犬の平均的な体重は約34kg~50kg、体高は約64cm〜69cmと、大型犬らしいがっしりとした体格をしています。
性格
秋田犬は「忠犬ハチ公」としても知られている通り、飼い主にとても忠実な性格です。
しかし、狩猟犬や闘犬としての過去があるため、攻撃性が高いこともあります。警戒心が強く、見知らぬ人やほかの犬を警戒して攻撃してしまうこともあるので、小さい頃からしつけをしておくことが大切です。
秋田犬は基本的に穏やかで、家族に対してはとても温厚な性格なので、家族の前ではたくさんの笑顔を見せてくれるでしょう。
寿命
秋田犬の平均寿命は、10歳〜13歳です。
基本的に、大型犬は小型犬や中型犬に比べて寿命が短いといわれています。少しでも長生きしてもらうために、日頃からストレスをためないことや、病気になったらすぐに治療することを心がけましょう。また、秋田犬は暑さに弱いため、快適な飼育環境を整えてあげることも大切です。
秋田犬を飼うポイント
日本だけではなく、世界中で人気の秋田犬。
秋田犬の魅力を知れば知るほど、「一緒に暮らしたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。ここからは、秋田犬を飼う際に気を付けるポイントを3つご紹介します。
秋田犬を飼育する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- しつけをしっかりとする
- 十分な運動が必要
- 暑いところが苦手
しつけをしっかりとする
秋田犬は大型犬であり、とても力が強い犬種です。
そのため、しつけが不十分でほかの人や犬を噛んでしまうと、重大な事故につながる危険性があります。そして秋田犬は神経質な部分もあるので、何か問題があると「吠えグセ」が出ることもあり、秋田犬の大きな声は近所トラブルの原因になります。
また、忠誠心の高さから、飼い主や家族以外には警戒心が強く攻撃的になってしまうことも。問題行動を起こさないためにも、仔犬の頃からさまざまな物事や、家族以外の人や犬に慣れさせるようにしましょう。
十分な運動が必要
秋田犬はとても活発な犬種で、たくさんの運動が必要です。
そのため、毎日の散歩は欠かさずに行うようにしましょう。
秋田犬は体力もあって簡単な散歩では満足しないので、できるだけ長時間の散歩をしてあげてください。毎日散歩ができないとストレスがたまり、問題行動が起こる可能性があります。
秋田犬を飼う際は、必ず散歩の時間を確保するようにしましょう。
暑いところが苦手
秋田犬は寒さに強いですが、暑いところが苦手です。
さらに被毛がダブルコートになっていることもあり、体温調節があまり上手ではありません。
室内で秋田犬を飼育する場合は、夏場は室温を25℃以下に保つようにしてあげてください。部屋の中が暑い状態が続くと、秋田犬が熱中症になることもあります。
そして夏場は外の気温も高いので、日中の散歩は避けて早朝や日が暮れてから散歩に行くようにしましょう。
まとめ
秋田犬はとても忠実で、素直な犬種です。
特にもふもふとした被毛やおっとりとした表情は、たくさんの人から愛されているポイントです。かわいらしい見た目と忠実な性格に、癒されるという方も多いでしょう。
しかし、秋田犬は見かけによらず攻撃性が高いことも事実です。飼い主や家族以外には警戒心が強いので、最悪の場合には相手に噛みついてしまうことも。そのような事態を避けるために、仔犬の頃からしっかりとしたしつけを行いましょう。
しつけができると、秋田犬は従順でとてもかわいらしい性格になります。
秋田犬を正しく育てて、一緒に幸せな日々を過ごしてあげましょう。