愛犬家の皆さん、こんにちは!季節も移ろい冬本番となり、寒さが身に応える気温になってきましたね。
そして、寒くなると湿度が下がり空気が乾燥してしまいます。乾燥肌の人は冬になると肌が痒くなってしまいますよね。
保湿クリームや、室内に加湿器を設置するなど対策のやり方は考えれば多いものですが、今回は人間だけでなく「犬」に焦点を当てて乾燥による痒みやそのほかの痒みについて迫っていきます!
そもそも痒みってなんで起こるの?
肌に痒みが生じる理由は、肌の角質層のダメージが原因です。
角質層(各層)は肌の表面にあるバリアのような機能を担っており、紫外線や花粉、ストレスなど外部の刺激によって肌表面が劣化してしまい痒みを引き起こしてしまいます。
また、角質層があることで体内から水分や油分など過度な排出が起こらないストッパーのような役割も担っているのです。
角質層が劣化した肌は、肌の潤いを保つことができず乾燥につながってしまいます。そのため冬や乾燥しやすい時期は刺激を感知しやすく外部からの刺激に反応し痒みとなって表れてしまうのです。
犬の痒みはどこから?
犬の痒みで最も多いのが「耳」の痒みです。
皆さんは「外耳炎」というのはご存じでしょうか?
「外耳炎」とは耳の外から見ることができる入口の穴から鼓膜までを「外耳」と呼び、その外耳で炎症が起こっている状態が「外耳炎」です。
「最近頻繁に頭を振ることや、後ろ足で耳を掻くようになった…。」
「犬の耳から悪臭がする」
といった症状が現れた場合は外耳炎を引き起こしている可能性があります。
冬の乾燥や肌ストレスの多いこの時期に外耳炎の原因や治療、予防方法について勉強していきましょう。
外耳炎はなぜ起こってしまうのか?
それは以下の5個の要因があると「いぬの暮らし大百科」にて掲載されています。
通気しにくい形をしている
人と違い、犬の外耳道は垂直部と水平部からなる“L字型”をしており、通気しにくい構造をしています。外耳炎を起こしやすい素因としては、垂れ耳であること、耳道が狭いこと、耳毛が多いことなどが挙げられます。これらは、耳道内の通気性をさらに悪くする原因となり、外耳炎の悪化させる要因である細菌や真菌を増殖しやすい環境を作りだします。
外耳炎を起こす直接的な原因には、以下のものがあります。
異物
耳道内に外から異物が入り込んでしまった場合に、外耳炎が起きることがあります。お散歩中に草むらに入って、耳のなかに植物の種が入ってしまったなどの異物による物理的な刺激が原因となります。
アレルギー
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの基礎疾患を持っている場合でも、外耳炎は起こります。耳以外の場所でもかゆみや皮膚病変を示すことが一般的です。アレルギーを持つ犬は皮膚のバリア機能が低下しているため、細菌や真菌の感染が非常に起こりやすく、感染性の外耳炎を繰り返してしまうことがあります。
寄生虫
外耳炎を引き起こす寄生虫の代表として、ミミヒゼンダニ(疥癬)があります。犬の外耳道に寄生するミミヒゼンダニは、強い掻痒を伴う外耳炎を引き起こします。強い痒みとともに黒~茶褐色の耳垢が耳道内に見られます。
細菌・真菌
細菌や真菌などの微生物の増殖は、外耳炎の直接的な原因ではなく、慢性化し悪化させてしまう要因です。正常な耳にもブドウ球菌などの細菌やマラセチアといった真菌は少数みられますが、先述した原因によって耳道内に炎症が起こることによって微生物が増えやすい環境ができることで外耳炎を悪化させます。茶色い耳垢や緑色の膿が耳介や耳道にみられるようになります。
といったように上記の要因が「外耳炎」の主な原因になってきます。
この冬の寒さでも犬の耳は毛並みによって湿潤な状態に保たれます。群れてしまうと雑菌の繁殖や皮膚トラブルにもつながってしまい犬にとってしんどい状況になってしまいます。
続いて、「外耳炎」になりやすい犬種について見ていきましょう。
外耳炎になりやすい犬種って・・・?
外耳炎は比較的年齢の若い犬での発症が多く、外耳炎を起こしやすい素因は
- 垂れ耳
- 狭い耳道
- 耳毛
を持っている犬種や、アレルギー疾患を発症しやすい犬種などで多くみられルそうなのです。アニコムの「家庭どうぶつ白書」によると、日本での好発犬種には、
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- ラブラドール・レトリバー
- キャバリア・キング・チャーリーズ・スパニエル
- フレンチ・ブルドック
- パグ
などが含まれることが統計から分かっています。
多くの人気犬種が含まれていて飼い主側の配慮も大変なものになりそうですね。
垂れている分通気性が悪くなってしまうので適度にみみからふき取ってあげたり、痒みにつながりそうな要因を早めに取り除いてあげることが肝心になってきます。
最後に
ご精読ありがとうございました!飼い主さんの皆さん!「外耳炎」を未然に防ぎましょう!