ペットの中でも近年、人気が高まっているミックス犬。
街中で見かけて、かわいいけれどあれはどんな犬種?
と気になったことはありませんか? 人気の犬種同士を掛け合わせたミックス犬は魅力たっぷり。ミックス犬の種類は増えるばかりです。
この記事では【種類別】ミックス犬の魅力と、ミックス犬を飼う前に知っておくべき注意点をご紹介します。
ミックス犬って?
- マルチーズ×プードル
- チワワ×ダックスフンド
- ポメラニアン×シベリアンハスキー
など種類の違う純血種同士を交配させて生まれた犬をミックス犬と呼びます。
アメリカではデザイナーズドッグと呼ばれ、唯一無二の特長を持っているとして人気が高くなっています。両親の特長の良いとこどりをすることが多い傾向にあり、個性を重視する飼い主さんに人気です。
ミックス犬の名前は、マルチーズ×プードルは「マルプー」、チワワ×ダックスフンド「チワックス」のように両親の犬種名の掛け合わせでつけられています。
【種類別】ミックス犬の魅力
チワプー
(相場:約31万3,310円)
チワワ×プードル
チワワの大きくクリっとした目、プードルのふわふわで抜け毛の少ない毛の特徴を受け継ぐようです。性格は、トイプードルからは賢さや陽気さ、社交性の高さを受け継ぎ、チワワからは警戒心の高さを受け継ぐことが多いです。
成犬になると体高約20~30cm、体重約3~5kg程になります。チワワ、トイプードルともにかわいらしい見た目のため、どちらに似てもかわいい見た目になります。
チワックス
(相場:約30万9,200円)
チワワ×ダックスフンド
チワワの大きな目とダックスフンドの胴長短足を受け継ぐと言われています。甘えん坊で人懐っこいことが多いようですが、チワワとダックスフンドに共通する警戒心の強さもあり、社交性を身に付けさせると良いでしょう。
チワワもダックスフンドも小型のため、体重は500g~3kg程度の小ささが標準です。チワックスはチワワとダックスフンド同様、被毛の種類が非常に豊富です。
ポンスキー
(相場:約20万前後~ )
ポメラニアン×シベリアンハスキー
シベリアンハスキーのくっきりな顔立ちにポメラニアンの小ささを受け継ぐようです。海外で生み出されたデザイナーズドッグのため国内の購入は難しいですが、海外ではとても人気で希少なミックス犬です。シベリアンハスキーのやんちゃな性格とポメラニアンの従順さを受け継ぐと言われています。
大きさは7〜12kg程度で体高は25~38cmほど。ポメラニアン、シベリアンハスキー共にダブルコートの犬種なので柔らかくふわふわな毛並みをしていますが、抜ける被毛の量は多くブラッシングは欠かせません。
ラブラドゥードル
(相場:約31万円)
ラブラドール×プードル
犬アレルギーでも盲導犬を飼えるようにすることが目的で、ラブラドールレトリバーに毛の抜けにくいスタンダードプードルを掛け合わせた大型の犬種です。目や被毛はプードルの特長が強く、マズルはラブラドールのように長めです。両方に共通する「従順さ」「賢さ」「社交性」があるとされ、セラピー犬としても活躍しています。
ラブラドゥードルの大きさはスタンダード・ミディアム・ミニチュアと3種類あり、体重は7kg〜30㎏、体高は35〜63センチとかなり個体差があります。
ポメ柴
(相場:約15~20万円)
ポメラニアン×柴犬
目と被毛はポメラニアン寄りで柴犬の体つきを受け継ぐ傾向にあるようです。顔はポメラニアン寄りの優しい顔立ちになり、性格は柴犬の気の強さを持っているとされています。
大きさはポメラニアンより大きく柴犬よりも小さくなることが多く、平均体重は6〜8kg、体高は23〜34センチほどです。ポメラニアン、柴犬共に共通して気が強く警戒心が強いため、小さいながらも果敢に不審者に立ち向かう度胸があり番犬にうってつけです。
シバーギー
(相場:20万円前後)
柴犬×コーギー
ピンと立った耳にくりくりとした目で、両方の良い所を受け継ぐ傾向にあります。コーギーの短足遺伝子が強く、足は短め。第一印象は足の短い柴犬に見えるので、道端を歩いていると注目を集めるでしょう。性格は両方を受け継ぎ、愛嬌があり、飼い主に従順になる傾向のようです。
柴犬とコーギー共に中型の同程度のサイズのため、シバーギーの体高は30センチ程度、体重は10kg前後になるようです。シバーギーは、まだペットショップでの流通が少ないため見つかりにくく、気長に色々なショップを探すしかありません。
ミックス犬を飼う前に知っておくべき4つの注意点
成長後の大きさが予想しにくい
両親が違う犬種なため、見た目や体格がどのように成長するか予想がしづらく、両親どちらの特長を強く受け継ぐかは分かりません。想像していたより大きくなり、子犬の頃に買ったゲージが合わなくなることも少なくありません。
ミックス犬は血統書がないため両親の詳細がわからないことが多いですが、大きさの予想には両親の詳細が必要です。両親のサイズよりも遥かに大きくなることは考えにくいので、両親がわかっている場合は体重や対高を聞いたり、実際に見せてもらうことで成長後の大きさが予測しやすくなります。
データが少ない
ミックス犬はまだまだ数が少ないため、病気にならないための注意点などまだ分かっていないこともあり、両親の犬種それぞれの特徴を知り飼い主が手探りで試す必要があります。
成長後の大きさが予測できなければ、与えるごはんの量やリードの太さ、おもちゃのサイズも愛犬の成長に合わせて調節するしかありません。そのためには愛犬の様子や成長を常に気にかけておく必要があり、純血種よりも遥かに手がかかることになります。
期待どおりの容姿に育つとは限らない
ミックス犬は成長後の容姿も予想が難しく、仔犬の時の容姿が気に入ったから飼ったとしても成長すると大きく変化してしまう犬もいます。両親の良いとこ取りで1:1の遺伝になることを期待してしまいますが、中にはどちらかの犬種の遺伝が強く現れ、ミックス犬に見えないこともあります。
もし想像とは違った容姿に成長したとしても最後まで愛情を注いであげることが大切です。どのような容姿に育っても愛犬があなたにとって唯一無二な存在であることには変わりありません。愛犬の成長を温かく見守ってあげてください。
掛け合わせによって危険が伴う
通常ミックス犬は、純血種に比べると体が強いとされていますが、両親の遺伝疾患を受け継ぐこともあり、疾患を患いやすい骨格や体格で生まれることもあります。
本来、チワワなら「水頭症」トイ・プードルなら「膝蓋骨脱臼」「僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)」どのように犬種によってかかりやすい病気があります。ミックス犬の場合は両親どちらもの遺伝性の疾患を受け継いでしまう恐れもあります。
まとめ
唯一無二の存在であるミックス犬はとても魅力的ですよね。同じ両親を持つ兄弟であっても同じ子がおらず世界に一頭だけの犬です。また、成長するにつれて両親の特徴が現れてくるので成犬になるまで楽しみながら育てることができます。
ですがミックス犬は、成長するまで容姿や大きさがはっきりと分かりません。そのため想像とは違う成長をすることもあります。どのように成長してもたくさん愛情を与えてあげたいですね。