犬が高齢になってくると特に気をつけたいのがご飯の管理です。

人間も同じですが、ご飯によって栄養をとるので、ご飯の内容により犬の健康状態も変化していきます。それでは老犬にはどんなご飯がいいのでしょうか？

今回はそんな老犬のご飯について解説していますので老犬ご飯の参考にしてみてください！

【ドックフードと手作りはどっちがいいの？】

結論から言いますとどちらがいい、という物はありません。

人間と同様に犬も年をとると消化機能の低下や代謝率の低下が見られます。また、歯が抜けてしまったり、噛む力が弱くなる、唾液の分泌が低下するなどもあります。

その為、やわらかくて食べやすいご飯が必要になるのですが、ドッグフード、手作りどちらでも上記内容を配慮して選ぶことが可能でございます。栄養についてもどちらがいい、という物はありませんが、手作りに関しましては栄養をバランスよく与えようと思うと相当な知識が必要になります。

その為、栄養のバランスとしてはドッグフードの方が管理しやすいかもしれませんね。

【老犬に必要な栄養とは】

それでは老犬に必要な栄養とは何なのでしょうか？

ポイントごとに分けて説明していきます。

・高タンパク、低脂質、低カロリー

犬は歳をとるにつれて運動量が少なくなっていきます。

もちろん犬によっては歳をとっても運動量が多い犬もいますが、大抵の犬は年をとるごとに少なくなっていきます。

運動量が減るので高カロリーなご飯をとっていると

あっという間に肥満になってしまいます。

さらには年をとっていくと臓器も老化していきますので、そこに肥満も重なるとさらなる負荷がかかる事になります。また、消化器官も弱くなっていきますので消化しにくい脂質も抑えた方がいいです。さらに、歳をとっていくと筋力も衰えていきます。

そんな筋力を保つためにも高タンパクのご飯が必要になります。一般的にドックフードなどに入っているタンパク質は植物性のものが多くあります。しかし、老犬の筋力を保つためにはより多くの動物性タンパク質が必要になります。

・消化にいい食べ物が入っているか

犬は歳をとっていくと、徐々に消化器官も老化していきます。

また、腎臓や肝臓などの内蔵もどんどん老化していきますので、消化酵素分泌の低下や、代謝、解毒作用も低下していきます。

そんな中、消化しにくい物を食べさせていたら内蔵への負担が大きくなり、疲れがとれなくなっていきます。免疫力を落とさない為にも消化のいい食べ物を食べさせるようにしましょう。

そんな老犬の為にもできるだけ分解しにくいタンパク質や脂質、余計な化学合成物質などが含まれていない食べ物にするようにしましょう

・関節にいい成分が入っているか

人間と同じく犬も歳をとると関節が弱くなっていきます。

そんな老犬の関節の健康を守る為にも、出来る限り関節にいい成分が入っている物を選びましょう。

代表的な物ですと、軟骨の強化にいいグルコサミン、コンドロイチン硫酸、フィッシュコラーゲンペプチド骨を強化し炎症を抑えるMSM（メチルスルホニルメタン）などがあります。

関節というのは慢性的に続く痛みになっていくので、しっかりと食事でケアをして上げる事で、少しでも老犬に負担がかからないようにしてあげましょう。

【どんなご飯を選べばいいの？】

手作りであれば上記の内容を踏まえて、栄養のバランスが偏らないように作っていけばいいのですが、ドックフードを買う場合は何を参考にしたらいいのでしょうか？

上記の内容を全て踏まえるというのはなかなか難しいですが、その中でもオススメのドックフードを紹介していきたいと思います。あくまで個人的な感想ですので参考程度にして頂ければと思います。

①ピッコロ

こちらは肥満犬や老犬の為に作られたドックフードですので、高タンパク質、低脂質、低カロリーです。また上記でも紹介した関節にいい成分、グルコサミンやコンドロイチン、MSMも配合されています。さらに犬には消化しずらいとされている穀物類の代わりに上質な食物繊維であるサツマイモやエンドウ豆などを使用しています。

そして最後に、なんと総量の70％がチキン＋サーモンが使われていますこのような食材が全て人間用の良質な食材が使用されています。

②ブッチ

犬は雑食ではありますが、どちらかというと肉食よりの雑食です。

腸の長さを比べてみると、犬の腸の長さは全長の約6倍です。人間は約12倍、牛ですと約20倍もあるそうです。腸が短いというのは肉食動物の特徴ですよね。そんな肉食よりな犬の為にこの商品は出来る限り生肉に近い状態を再現しています。

生肉と同じ水分含有量が70％もあるうえに、健康な体作りに欠かせない肉類の割合が最大92％あります。しかも上記でも説明した植物性タンパク質ではなく動物性タンパク質を使用しています。

ウェットフードという事で少し敬遠されがちですが、犬にとっていい条件が揃っていますのでぜひお試しください。

③ナチュロル

犬には高タンパク質なご飯がいいとお話しましたが、一般的に売られている高タンパク質ドッグフードの中には、品質の悪いタンパク質が多く含まれている場合があります。

この商品には原材料にこだわった良質なタンパク質が豊富に入っているのが特徴です。また、犬も人と同じく腸内環境を整える必要があるのですが、この商品には腸内環境を整える乳酸菌が配合されています。

乳酸菌は熱に弱い為、ナチュロルでは低温調理がされており、生きた乳酸菌がきちんとお腹に届くので安心です。

【まとめ】

老犬、と一言でまとめてしまっていますが、やはりそれぞれにとって健康状態が変わってきます。

その中でどの成分が必要なのかをしっかりと理解した上で、必要なご飯を用意してあげるのが犬の為になるのではないでしょうか。

高タンパク質、低脂質、低カロリーがいいと紹介をしましたが、もし病気を持っていたり、あまりにも弱っている場合は高タンパク質から低タンパク質に切り替えるなど、犬にあったご飯選びが大切になりますね。

犬も一緒に生活する家族の一員です。ご飯だけで健康が保てるわけではありませんが、きちんとした栄養をとる事も犬の健康の第一歩だと思います。

いつまでも元気に過ごしてもらうためにも、きちんとしたご飯をあげられるようにしたいですね。