愛犬のトイレのお悩み1つとして、「トイレの位置は覚えているみたいだけど、うまくトイレシートにしてくれない」ということはありませんか?
そんなとき、犬は、間違いなくトイレでしていると思っているのです。
原因は、トイレに前足だけしかのっていない状態でしていたり、しゃがんだときにお尻の先だけはみ出していたり、足を上げる方向が的の外だったりと、残念ながら外れてしまっていた、ということの方が多いでしょう。
「結構な頻度でトイレシートを外してトイレをしてしまう。」
こうした悩みをお持ちの飼い主さんに向けて、おすすめの囲いのあるトイレをご紹介します。
トイレトレーニングは必須ですが、選ぶトイレによって、愛犬も飼い主さんもトイレに関するストレスを減らすことができます。
この記事ではトイレの囲いの必要性と、囲いのあるおすすめトイレを紹介していきます。
犬のトイレに囲いをする4つのメリット
「トイレシートは大きなものにしている。」「常にきれいな状態にしている。」
それでも、トイレシートをはみ出してしまう、というときは、トイレに囲いをしてみましょう。
ここでは、犬のトイレに囲いをするメリットについてご紹介します。
① 汚れを防止できる
トイレに囲いをすると、犬もその範囲の中に納まった状態でトイレをすることになり、トイレシートから
はみ出してしまうことがなくなります。
たとえば、足を上げてするオス犬のおしっこ対策にも、身体がトイレに乗り切れていない体の大きな犬の
おしっこ対策にもなります。
このように、トイレに囲いをすることで、飛び散り防止やはみ出しを防止することができます。
② トイレの空間を認識しやすい
トイレに囲いをすると仕切られた空間になるため、犬もその範囲をトイレと認識しやすくなります。
また、トイレシートに似たもののうえで、間違えてトイレをしてしまうようなこともなくなります。
特に、落ち着いてトイレをしたい子や視力の落ちたシニア犬などには、囲いをしてあげるとよいでしょう。
③ 匂い防止の効果がある
トイレに囲いをすると、飛び散り防止やはみ出しを防止するだけでなく、匂いを周りに飛散することを防ぐ効果もあります。
これにより、トイレのなかだけが自分の匂いがする場所になるので、さらにトイレの失敗を防ぐことにも
つながります。
また、囲いに使われている素材には、防臭、消臭効果のあるものもあります。
④ 排尿・排便をするまで行動を制限できる
サークルから出るとすぐにおしっこをしてしまう、という子もいるのではないでしょうか。
そんなときは、トイレトレーニング用の囲いを使うことで、トイレを済ませたら囲いから出られる(=排尿・
排便をするまで囲いからは出られない)というトレーニングを行うこともできます。
トイレを済ませてから出られたら、思い切り褒めてあげましょう。
囲いがあるオススメのトイレ
トイレに囲いには、「ゲージ型」、「トイレトレイと囲いの一体型」という大きく分けて2つのタイプがあります。
ここでは、それぞれのタイプのおススメの商品とその特徴についてご紹介します。
トイレトレーニング用サークル(ケージ)
トイレトレーニング用サークルは、サークル(ゲージ)の中にトイレを設置するタイプのものです。
トイレのみのタイプと、トイレと寝床が一体化したタイプのものがあります。
このトイレトレーニング用サークルは、特に、はじめて迎い入れた犬(特に子犬)の場合、自分の場所を作りやすくなることから、トイレの場所を認識するトレーニングに有効です。
なお、慣れてきたら、サークルから出ることも多くなり、行動範囲も広がります。犬の習性から考えると、その頃には、トイレはサークルの外に出し、寝床から遠い場所にしてあげるとよいでしょう。
しつけ用トイレ
しつけ用トイレは、3面、または、全面に低めの囲いのあるトイレトレイです。
このタイプのトイレトレイの多くが、メッシュのカバーの下にトイレシートを敷き、固定することができます。また、壁にもトイレシートを固定できるものもあります。
トイレと認識しやすい空間を作ることができることから、トイレトレーニングが終了していない子が
トレーニングをステップアップするためのトイレとしても有効です。
このしつけ用トイレは、周りが囲まれているため、落ち着いてトイレができ、トイレの失敗や飛び散りを防ぐことができます。
プラダントイレ
プラダンは、軽量プラスチックダンボールの略で、軽くて水洗いのできる素材です。
移動も簡単にできるうえ、柔らかく、粘着剤を使って前面にシートを貼り付けることもできるので、特に、シニア犬のトイレとしておススメです。
プラダン素材でできたトイレも販売されていますが、愛犬に合ったサイズ、設置場所に合った形状にしたいときなどは、100均のプラダンでDIYすることも可能です。
このプラダントイレは、サイズの大きなものも売られていたり、作ったりすることができるので、シニア期の
大型犬にも安心して使わせてあげられます。
クリアタイプのトイレ
クリアタイプのトイレは、主にアクリル板を素材としたトイレです。囲いが透明でインテリアとマッチしやすく、強度もあるうえ、掃除もしやすい素材です。
また、透明なことで汚れが気になり、常に清潔に保てるというメリットもあります。
なお、フルオーダーのトイレを販売しているアクリル板メーカーもあるので、愛犬や飼い主さんの要望に合わせた色やサイズのトイレを作ってもらうことも可能です。
このクリアタイプのトイレは、お部屋を選ばず、掃除もかんたんで、常にトイレを清潔に保つことができます。
犬のトイレ問題を解決するために
飼い主さんが最初にぶつかる壁ともいえるトイレ問題。
愛犬にとっても飼い主さんにとっても快適なトイレにするには、囲いが有効であることをご紹介しました。
しかし、トイレトレーニングもうまくいき、トイレ習慣もついたはずなのに、時折失敗することがある、ということもあるのではないでしょうか。
犬がトイレを失敗するには、何か理由があるはずです。そんなときは、もう一度、トイレ環境をチェックしてみましょう。
犬の習性を理解しよう
犬は、寝床ではトイレをしません。
犬には、寝床や食事場所からできるだけ遠い場所でトイレをする習性があります。
そのため、室内に設置するトイレも、寝床や食事場所からなるべく遠い場所に配置してあげることをおススメします。
ケージ内のトイレは、あくまでも緊急時用と考えましょう。たとえば、寝るときやお留守番をするとき、来客があるときなど、ゲージのなかに長時間入っていなければならないときもあります。そのようなとき、ゲージのなかにあるトイレでできるようにトレーニングしておくと、愛犬にとっても飼い主さんにとっても安心です。
成功したらちゃんと褒めましょう
トイレトレーニングのときに一番大切なことは、「褒めること」です。
トイレに成功したら、思い切り褒めてあげましょう。はじめのうちは、併せてご褒美をあげることも効果的です。
そして、犬のトイレの成功率が上がるまで、できればトイレのときは目を離さずにいましょう。成功を見届けてから、しっかり褒めてあげてください。もしも、お尻がトイレトレイからずれているときは、そっと押してあげてスペース内に収めてあげるとよいでしょう。
たとえ、トイレに失敗してしまったとしても、大きな声で起こったり、
粗相した場所に犬の顔を近づけて怒ったりするようなことはしないでください。
トイレをする→怒られると思ってしまい、食糞をするようになる場合もあるので注意しましょう。
また、犬の見ているところで汚れた場所を掃除することも避けた方が良いです。
トイレをする→構ってくれる、遊んでくれると思ってしまう場合があります。
まとめ
トイレトレーニングがうまくいかない、できているはずなのにたまに失敗してしまう、トイレシートから外れてしまうなど、愛犬のトイレの悩みを抱えている飼い主さんも多いことでしょう。
今回は、トイレの悩みを解決する方法の一つとして、囲いのあるトレイを紹介しました。
近頃は、さまざまなお悩みを想定した、素材や形状の囲いや囲いのあるトイレが販売されています。
トイレグッズや環境を変えてあげることが、トイレ問題解決の糸口になることもあります。
今のトイレ環境が、愛犬にとってベストな状態かどうか、一度、確認してみましょう。
そして、犬の性格や状態と解決したい悩みに合うトイレグッズを、是非、見つけてください。