愛犬が耳をかいている姿をよく見るという飼い主さんも多いのではないでしょうか?
特に垂れ耳の犬の場合は、通気性が悪く外耳炎や皮膚炎などの病気になっているということもありますが原因はそれだけではありません。犬は嬉しい時や、緊張しているなどの気持ちを耳をかくことで表していることもあります。
この記事では、愛犬が耳をかく原因と解消法を詳しく紹介します。動物病院を受診する目安についてや、愛犬の気持ちについて考えるきっかけにしてくださいね。
犬が耳をかくのは病気だけではない
犬が耳をかく原因に外耳炎やアレルギーなどの皮膚炎の病気、ノミなどの感染症があげられますが、それだけでなくストレスを感じていたり、不安や緊張という気持ちを表していることもあります。ストレスの場合は、耳だけでなく首や身体をかく場合もあるようです。
愛犬が頻繁に耳をかいている場合、どのような時によく耳をかいているか愛犬を観察し原因を見つけてあげましょう。
犬が耳をかく3つの原因
犬が耳をかく時に考えられる3つの原因について見ていきましょう。
ストレスがある
犬も普段の生活の中で人間と同じようにストレスを感じています。悲しい、不安などのストレスがあると、自分の気持ちをなだめるためにかゆがるしぐさをします。犬がストレスを感じる原因は引っ越しなどの環境の変化や、赤ちゃんが来たなどの家族関係の変化、騒音や室温などの飼育環境など様々です。
また、トレーニング中に葛藤を抱えている時や、旅行など慣れない場所で周囲の環境が落ち着かない、苦手な犬と遭遇したときなどに緊張を和らげるために耳をかくこともあります。
気持ちが満足している・不満がある
犬が耳をかくときは、満足しているという気持ちを表していていることもあります。例えば、飼い主さんと遊んだ後や食事の後など「後ろ足」で耳をかいている様子を見たことはありませんか?
この場合は気持ちが満たされているサインだと言われます。愛犬の表情も穏やかなはずなのでよく観察してみましょう。
また、「前足」でなでつけるようにかいている場合は、もっとかまってほしいなどの不満があると言われています。犬がどのような時に耳をかいているのかをよく観察し、満足なのか不満なのかを知ってあげることが大事です。
病気のサイン
病気の場合は、明らかにいつもと違うサインを出しているので以下のポイントをチェックしてみましょう。
- 耳が臭う
- べっとりした耳垢が出る
- 耳が赤くなっている
- 頭をふるようなしぐさをする
このような症状が見られれば、細菌やノミ・ダニなどが原因でおこる感染症、外耳炎、食物やハウスダストでおこるアレルギー、皮膚炎など耳に炎症がおきているので病院を受診しましょう。耳に薬をいれるなどの治療が必要になります。
犬の耳が赤いときにチェックしたいポイントについて詳しく紹介している記事がありますのでこちらもチェックしてみてくださいね。
【犬の耳が赤い時の3つのチェックポイント。こんな時は不調のサイン!】
犬が耳をかくときの解消法
続いては犬が耳をかくときの解消法を紹介します。原因に合った解消法をみつけてあげましょうね。
ストレスがある時は発散させる
ストレスが原因と考えられる場合は、犬が何をストレスに感じているのかを見つけてあげる必要があります。そのためにはまずストレスの原因と考えられるものを取り除いていきましょう。
例えば、テレビを付けると部屋の隅に離れ耳をかいているという場合はテレビの音量を下げてみましょう。新しい仔犬を迎えたという場合は、慣れるまで仔犬と一緒にいる時間を短くし徐々に長くしていくなどの工夫も必要です。
また、犬が心地よいと感じる時は、飼い主のそばにいる時です。できるだけ1人の時間を少なくしたりスキンシップをたくさんとるなどしてあげましょう。身体を動かすのが好きな犬は、散歩の量を増やす・ボール遊びやドッグランなどの運動で思いっきり遊ばせてあげるなどもおすすめです。ただし、小型犬や高齢な犬は激しい運動はかえってストレスになることがあるので注意してください。
病気が考えられる時は獣医師に診てもらいケアをする
耳の病気が原因と考えられる場合は清潔な布でやさしく拭いてあげるなど清潔にしてあげる必要がありますが、悪化しないように早めに病院に行くことをおすすめします。
耳道が狭いと言われるフレンチブルドッグやパグ、耳毛が多いトイプードルなどはよく注意してあげましょう。このような犬種は定期的に耳の中の毛を抜いたり、耳掃除をするなどの必要があります。獣医師に診てもらい適切なケアをしてあげてくださいね。また、それ以外の犬種でも耳垢が出る・耳が臭うなどの症状があったら病院を受診してくださいね。
犬の耳垢について詳しく解説している記事がありますので参考にしてください。
【犬の耳垢どうしてる?掃除は必要?正常な耳垢と注意が必要な耳垢の特徴】
犬のストレスサインを理解しよう
言葉を話すことが出来ない犬は、自分の立場や不安やいらだちなどの感情を伝えるために身体でシグナルを発します。これをカーミングシグナルといい、自分と相手の気持ちを落ち着かせるための合図とも言えます。以下のようなしぐさがあれば、愛犬の気持ちが理解できますので普段の様子をよく観察してみましょう。
- 顔、目をそらす=少し怖いと思う相手へする行動
- あくびをする=不快感を感じた時に出る行動
- 噛んだあとに舐める=もう逆らわないでという表現。飼い主と犬とのリーダーシップが逆転しかねない行動
まとめ
愛犬が耳をかく原因と解消法について紹介しましたがいかがでしたか?
病気が考えられない場合はストレスが原因であると考えられそうです。犬のストレスに早く気づき、早めに対処してあげましょう。
また、犬は飼い主さんと一緒に過ごしたり、遊んだりするのが大好きです。愛犬がストレスを溜め込まないように、スキンシップをたくさんとり、愛情をたっぷり注いであげてくださいね。