タイプ別犬の膿皮症薬9選|考えられる原因と対策方法
  • 犬の膿皮症ってどんな病気?
  • 犬の膿皮症の予防・治療法には、どんなものがあるの?
  • 膿皮症薬 はどんなものがある?

この記事は、下記のような悩みや疑問をお持ちの方に向けて「犬の膿皮症」について詳しく紹介しています。

愛犬が膿皮症か心配な方は、犬が気にしている、掻いている部分をよく見てください。
毛が抜けていたり、カサブタになったりしているのであれば膿皮症かもしれません。

犬の膿皮症は一般的な皮膚疾患で、軽度であれば約2〜3週間の治療で完治します。
しかし、膿皮症を放っておくと、症状が広がり、激しいかゆみや痛みを伴うようになってしまうので早期発見・早期治療が大事です。

この記事を読めば、膿皮症とは何かとその対策方法がわかりますので、ぜひ参考にしてください。膿皮症は再発しやすいので、原因を知ることで再発防止に努めましょう。

犬の膿皮症とは?

犬の皮膚が荒れていて毛が少なくなっている、カサブタになっている場合は、膿皮症の疑いがあります。
ここでは、膿皮症の種類や症状を詳しく紹介しています。

膿皮症とは  

膿皮症は皮膚病の一種で、皮膚が細菌に感染することによってかゆみや脱毛、皮膚の赤みや湿疹を引き起こします。
犬の膿皮症は大きく分けて、皮膚の外側に起こる表面性膿皮症、表皮内に起こる表在性膿皮症、さらに奥の真皮に起こる深在性膿皮症の3つに分類されます。

膿皮症の症状

膿皮症の主な症状は、フケや痒み、皮膚の赤み、カサブタなどです。進行してしまうと、症状が全身に広がってしまいますが、顔全体には出ないことが特徴です。

最も軽い症状の表面性膿皮症では、フケや痒み、皮膚の赤み、カサブタなどがみられます。
表在性膿皮症では、皮膚の表面にニキビのような膿を含んだ突起物がみられ、最も重い深在性膿皮症では、強いかゆみや痛みも伴います。また菌の繁殖によって化膿や悪臭、体調への影響などもあるため、素早い対処が必要です。

犬の膿皮症の原因

膿皮症の原因になる細菌はブドウ球菌や緑膿菌、大腸菌などです。これらは正常な皮膚の上にも棲んでいる菌ですが、皮膚のバリア機能が異常を起こし細菌が増殖しすぎることで発症すると考えられています。

膿皮症の発症は、ホルモン異常やアトピーなどのアレルギー疾患が背景にあることも多く、皮膚のバリア機能が未熟な子犬の発症も多くみられます。

皮膚のバリア機能が低下する要因はさまざまです。皮膚が汚れている状態が続いたり、逆に洗いすぎたりするのも良くありません。
犬の体に合わないシャンプー剤のほか、ハウスダストやカビ、花粉などのアレルゲンも皮膚疾患につながることがあります。また、ストレスで体の免疫機能が低下することも要因になります。

犬の膿皮症の対策方法

愛犬が膿皮症だと思われる場合は、動物病院を受診し、治療を始めましょう。
膿皮症は、放置することで症状が酷くなったり広がったりするので早期治療が大事です。膿皮症かどうか判断できない場合でも、皮膚に異常がみられるなら病院へ行ってください。

膿皮症の主な治療は、3日に1回のシャンプー、毎日の抗生物質の投薬です。症状の重さにもよりますが、治療を欠かさず行えば軽度の場合は2〜3週間で完治します。

膿皮症は再発が多い皮膚疾患なので、再発しないために原因を特定しておきましょう。もしシャンプーが犬の体に合っていないとしたら、同じものを使ってしまうと再発するのは当然です。思い当たるものがあれば病院に持っていき、獣医師に相談するとよいでしょう。

【タイプ別】犬の膿皮症薬9選

犬の膿皮症薬は大きく分けて以下の3種類です。

  • シャンプー
  • 錠剤
  • 塗り薬

これらを組み合わせて治療を行うことで、軽度であれば約2〜3週間で症状の改善が見込めます。
膿皮症薬は抗生物質が入っているため、定められた使用期間を守り、他の用途では使用しないようにしてください。

シャンプー

マラセブシャンプー 

マラセブシャンプーはマラセチア皮膚炎の治療に用いるミコナゾール硝酸塩、クロルヘキシジングルコン酸塩配合の殺菌性薬用シャンプーです。
2つの殺菌成分がマラセチア皮膚炎の原因となるマラセチア(真菌)とスタフィロコッカス(ブドウ球菌)を殺菌し、洗浄成分により菌の繁殖の原因である過剰な皮脂と汚れを洗い流します。

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メディダームシャンプー

メディダームシャンプーはブラックモアズ社から販売されている、犬用のマラセチア皮膚炎予防薬用シャンプーです。
有効成分として、ピロクトンオラミンが含有されています。ピロクトンオラミンには、抗菌・抗真菌に対して作用します。マラセチア菌やブドウ球菌に働きかけ、これらを原因としたマラセチア皮膚炎や膿皮症の予防に効果を発揮します。

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ペルシーミコナケアシャンプー

ペルシーミコナケアシャンプーはマラセチア皮膚炎の治療に有効なミコナゾール硝酸塩とクロルヘキシジングルコン酸塩配合の薬用シャンプーです。
蚊の忌避効果や保湿効果、毛艶を美しく保つ効果もあるスグレモノ。主成分にはミコナゾール硝酸塩とクロルヘキシジングルコン酸塩を配合しています。

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錠剤  

ジスロマック細粒

ジスロマック細粒は抗生物質アジスロマイシンを含有したマクロライド系の細菌性感染症の治療薬です。炎症、化膿といった、細菌による感染症に対して有効です。
アジスロマイシンはマクロライド系に分類される抗生物質で、細菌による症状に対し幅広く効果を発揮します。アジスロマイシンは細菌のタンパク質の成長を阻害し、増殖を抑制することで死に至らしめます。

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アタキシン錠(バイトリル・ジェネリック)

アタキシン錠はコスパ抜群のバイトリルのジェネリックです。
主に膀胱炎や尿路感染症などの細菌感染症の治療に用いられるニューキノロン系抗菌剤です。1日1回、あるいは2回の投与でさまざまな細菌に対して幅広く効果を発揮します。

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リクセン錠600(リレキシペット)

リクセン錠600はセフェム系の抗生物質セファレキシンのフレーバー錠です。
日本ではリレキシペットA錠という商品名で販売されており、リクセンとリレキシペットは全く同じお薬です。セファレキシンは細菌の中でも特にブドウ球菌に対して優れた殺菌力と安全性から主に犬の膿皮症治療薬に選択されています。その他にも細菌性の外耳炎や膀胱炎などの感染症の治療にも用いられています。

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塗り薬(軟膏・ローション)

オトマックス軟膏

オトマックス軟膏は犬の外耳炎治療のための塗り薬です。
犬の感染性の外耳炎及び皮膚炎の治療用軟膏で、抗菌剤、抗真菌剤、ステロイドを含み、細菌と真菌を殺菌。犬の炎症による痛みやかゆみを抑えます。マラセチア皮膚炎と膿皮症の治療に最適です。

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イサダームジェル

デクラヴェテリナリープロダクトが製造、販売を行なうイサダームジェルは、犬の膿皮症の治療に用いるお薬です。
有効成分としてフシジン酸とベタメタゾンを配合し、殺菌とかゆみを抑える効果があります。

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トピゲン耳・皮膚用ローション

トピゲン耳・皮膚用ローションは犬猫用の塗り薬です。
犬猫の抗菌、抗真菌、抗炎症とかゆみ止めに効果があります。マラセチアなどの真菌感染性の外耳炎の治療の他、細菌、真菌感染性皮膚炎の治療にもお使いいただけます。

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まとめ(タイプ別犬の膿皮症薬)

犬の膿皮症は、早期発見・早期治療を行えば2〜3週間で完治する一般的な皮膚疾患です。
しかし、放置しておくと激しい痛みやかゆみを伴う重症化する疾患でもあります。愛犬の皮膚の状態を確認し、膿皮症の疑いがある場合は、すぐに動物病院を受診することをおすすめします。

膿皮症は、ホルモン異常やアレルギー疾患が背景にあることも多く、間違ったケアやストレスなども原因となります。再発率が高い病気なので、原因を特定することが大事です。軽度の膿皮症の場合でも個人で判断せず、専門家である獣医師に相談しましょう。

また、膿皮症に関わらず病気を早期発見するためには、日頃から体を触る、一緒に遊ぶなどのコミュニケーションが重要です。愛犬の苦しみをすぐに取り除けるように、コミュニケーションを欠かさないようにしましょう。

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