「アレルギー」という言葉はよく聞く事がありますよね。
人間でも金属アレルギーや食べ物でのアレルギー、花粉症なんかもアレルギーの一種ですよね。
そんなアレルギーは犬にも存在します。
今回はそんな犬のアレルギーとアレルギー対策のドッグフードをいくつか紹介していきたいと思います。
犬のアレルギー症状の種類
犬がアレルギーになる原理は人間と同じです。
花粉や食べ物、カビやダニなどが原因となる事があります。
様々なアレルギーがありますがその中でいくつか代表的な物を紹介していきます。
〇ノミアレルギー性皮膚炎
ノミアレルギーを持っている犬がマダニなどに吸血される事で起きる症状です。
マダニは一般的には7月~10月の暖かい時期に活発に活動するようになります。
室内の場合だと常に暖かい事が多いので年中活動する事もあります。
外からマダニに感染する経路としては散歩中の草むらや、他の犬に寄生していたマダニが付着して寄生する事があります。
このノミアレルギー性皮膚炎が発症すると、強いかゆみを引き起こしたり、赤い斑点がでてかさぶたになる事があります。
〇通常疥癬(つうじょうかいせん)
この症状は主にヒゼンダニと言われるダニに寄生される事で起きるアレルギー症状です。
ヒゼンダニというダニは健康な犬の皮膚にも生息しているダニではありますが、何かしらの影響で増殖しすぎると犬に強いかゆみを引き起こしたり、ふけや赤い発疹がみられるようになります。
このヒゼンダニは非常に小さく、体調は0.2ミリほどしかありません。
肉眼では確認する事が難しいうえに、皮膚を食い破って内部に侵入する為、ダニが寄生しているのか確認する事が困難なダニです。
もし犬が異様にかゆがっていたり、顏を左右に振る行為が増えてきたら、動物病院で検査をしてみる必要があります。
〇マセラチア皮膚炎
マセラチアというのは細菌なのですが、健康な犬の皮膚にも生息している常在菌で、犬の皮脂を餌に生息しています。
その為、このマセラチアが悪さをする事は基本的にはないのですが、免疫力が低下する病気や老化によって皮膚の防御機能が低下してしまうと、異常にマセラチアが増加してしまい、皮膚炎に繋がる事があります。
また、犬が外耳炎になる原因の約7~8割がマセラチアだと言われています。
このマセラチアは皮膚を餌として分解するのですが、犬の耳で増殖してしまうと耳垢が多く出るようになります。
耳垢が多くなって溜まる事で様々な外耳炎になってしまうようです。
〇食物アレルギー
食べ物に含まれる特定のたんぱく質が原因で起きるアレルギー症状です。
食物アレルギーの多くは1歳未満の犬に多くあらわれますが、高齢期の犬にも突然あらわれる事があります。
食物アレルギーといえば皮膚に異常が起きると思っている方が多いと思いますが、皮膚以外にも、下痢や嘔吐、かゆみなどを引き起こす事もあります。
便の回数が多かったり、ご飯の後にかゆがっている、口や目の周りや背中に炎症がある場合は食物アレルギーの可能性があります。
〇犬アトピー性皮膚炎
犬アトピー性皮膚炎は花粉やハウスダストなどの環境中にある物質が原因で起こるアレルギー症状です。
かゆみが長く続き、3歳までの若い犬に起こりやすい症状です。
完治が難しい病気の為、うまく付き合っていく方法を探る必要があります。
食物アレルギーに対する食事対策
そんな犬のアレルギーの中でも今回は食物アレルギーに重点を置いて見ていきます。
食物アレルギーの炎症を抑える処置としては、ステロイドを投与するという方法がありますが、これはあくまでも対処療法となります。
根本的に対処する為には、普段から口にしているもの、ドッグフードを見直す必要があります。
そんな食事対策をいくつか紹介していきます。
〇除去食
与えるドッグフードなどの食事の中にアレルギーの原因となるもの(アレルゲン)が含まれていないか確認しつつ、もしアレルギー症状が出てしまった場合は可能性のあるアレルゲンが含まれていない食事に変えていき、少しずつアレルギー症状を特定していく方法です。
根気強く観察し、時間がかかりますがアレルゲンを特定する事ができれば、与えてはいけない食事が分かる為、注意できるようになります。
〇分解されたタンパク質
ドッグフードの中にはタンパク質をより細かくして
免疫機構にアレルゲンだと認識させないように対策されたドッグフードもあります。
うまくいけば、このドッグフードにするだけでアレルギー症状を起こさなくなる可能性があります。
しかし、分解タンパク質のドッグフードはアレルギー対策としては優秀ですが、ずっと食べ続けていくとなると健康上にどのような影響が出るのかはっきりしない面もあります。
〇免疫力維持
アレルギー症状が起きる犬は免疫バランスが崩れている事が多いです。
その為、免疫力を維持する事を心がけることでアレルギーの発症を抑える事ができます。
具体的には腸の健康を保つ事が大切です。
腸が健康な状態を保つためには食物繊維の摂取が必要になるのですが
緑黄色野菜などの食物繊維は犬にとって固い為、逆に腸の負担となってしまいます。
野菜ではなく、穀物やイモ類から食物繊維をとるようにしましょう。
アレルギー対策オススメドッグフード
〇アランズナチュラルドッグフード ラム
このドッグフードは原材料がわずか9種類となっている為、アレルギーがある犬でも食べられる可能性がかなり高いドッグフードです。
さらにアレルギーになりずらいと言われているラム肉を全体の40%使用しており、卵や人工加工物なども一切入っていない為、アレルギー対策にはおすすめのドッグフードです。
〇このこのごはん
このドッグフードには卵が使用されているのですが、実は卵の卵白の部分アレルゲンであり、このこのごはんには卵黄のみ使用されています。
酸化防止剤などの添加物も使用されておらず、犬の食いつきもいいと大好評のドッグフードです。
さらに原材料には人間も食べられるもの(ヒューマングレート)が使用されている為
安心して愛犬に与える事ができます。
〇ポンポンデリドッグフード
このドッグフードには動物性タンパク質が鶏肉1種類、卵は卵黄のみ、グルテンフリーで小麦は取り除くなどアレルギー対策がきちんと行われているドッグフードです。
さらに腸を整えるためのオリゴ糖や乳酸菌が2500億個も含まれているのです。
腸の健康を保つ事ができればさきほども記述したようにアレルギーの発症を抑える事ができるのでこれもまたアレルギー対策としておすすめのドッグフードになります。
さいごに
犬のアレルギーとおすすめのドッグフードを紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
いくら気を付けていても、どうしてもアレルギー症状が出てしまう事がありますので、アレルゲンが何であるのか、食事がきちんと犬に合っているのかなど、しっかりと観察をしてあげる事が大切ですね。
愛犬にいつまでも元気に生活してもらうためにも食事には気を付けていきましょう。