子犬の餌(ドッグフード)の与え方は?子犬におすすめ餌5選

子犬の時期は、食事がとても重要です。この時期の食事は子犬の成長に大きくかかわり成犬になってからの健康にも影響を与えるといわれています。子犬が健やかに育つように栄養バランスを考えた食事を与えることが大切です。

大切な家族として迎えた子犬の健康のために、食事内容についてもきちんと考えてあげたいですよね。

最近では、子犬用に開発されたドッグフードがたくさん販売されています。子犬用のドッグフードは種類が豊富なので、「どれも良さそうに見えて選べない」という飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

今回は、子犬の食事についてお悩みの飼い主さんに向けて、子犬用のドッグフードの与え方と選び方をご紹介します。

子犬の餌を与えるときに注意するべき4つのこと

子犬の食事はその後の成長に大きくかかわるので、正しい方法で与える必要があります。
子犬に餌を与えるときは、以下の4つのことがとても大切です。

  • 子犬期の食事はとても重要
  • 食事の回数と量は配慮が必要
  • 栄養の不足・与えすぎにも注意
  • ドッグフードに含まれる成分に注意

以上の4つを念頭に置いて、子犬に食事を与えましょう。

子犬期の食事はとても重要

子犬の時期の食事は、栄養面やしつけの面から考えるととても重要です。
栄養面では、子犬は約1年で体が成犬まで成長するので、栄養バランスが整った食事が大切です。
この成長期に体の免疫機能が発達して、骨格も成長します。しかし、栄養不足になると免疫機能がうまく発達せず、しっかりとした骨格も形成されないなどの問題が生じます。

子犬の正しい成長のために、栄養バランスはとても大切だということを念頭に置き、子犬の食事に関してはしっかりと気を配るようにしましょう。
そしてしつけ面では、犬をわがままにしないためにも子犬の時期の食事がとても重要です。
子犬は生後4ヶ月から生後9ヶ月頃の間に、反抗期を迎えることがあります。
個体差はありますが、反抗期の間は食事に関しても反抗的な態度を見せる犬もいます
そのときに、子犬が餌を食べないことが心配で、つい必要以上に子犬に話しかけたりしてしまうことがあるでしょう。

しかし、子犬が餌を食べないからといって必要以上に構ってしまうと、「餌を食べなければ構ってもらえる」と間違った学習をしてしまうことがあるのです。
そのため、食事の与え方や食事の環境には注意しなければいけません。

食事の回数と量は配慮が必要

子犬の食事は、回数と量に配慮が必要です。
子犬の胃はまだ小さく消化機能も発達していません。胃に負担がないように食事をするためには、栄養価が高く消化しやすいものを、数回に分けて与える方法が理想的です。
餌の量も、子犬の体重にあわせて調節してあげてください。

栄養の不足・与えすぎにも注意

子犬の食事は、栄養の不足や与えすぎにも注意しましょう。
子犬の餌は、健康な体づくりの元になるとても大切なものです。栄養が不足していると健康に育つことができないので、栄養バランスがよいドッグフードを与えるようにしましょう。

一方で、栄養の与えすぎにも注意が必要です。
たとえば、犬の成長にはカルシウムが重要だと考えられています。たしかにカルシウムは成長には欠かせませんが、総合栄養食タイプのドッグフードがあれば、カルシウムを余計に与える必要はありません
特に子犬用のドッグフードには、あらかじめカルシウムが多めに含まれているものがあります
そのようなドッグフードを食べていれば、カルシウムは十分に摂取できていると考えてよいでしょう。
なかでも大型犬は、カルシウムを摂取しすぎると成長スピードが速まってしまい体に負担がかかることがあります。


大型犬の成長スピードは小型犬よりもゆっくりなので、成長を急ぐ必要はありません
本来の成長スピードで体が育つように、栄養を摂取しすぎることは避けましょう。
食事の量に関しても、子犬の時期はよく食べる子が多いので、ドッグフード以外におやつを与えてしまうこともあるでしょう。
おやつはあくまでもしつけ用と考えて、与えすぎないように注意しましょう。

ドッグフードにふくまれる成分に注意

子犬のドッグフードに含まれる、添加物などの安全性に注意しましょう。
実は、少し前までは国内でドッグフードの安全を確保するための法律がなく、ペットの健康を害する成分が入っていても、罰せられることはありませんでした
日本では、2009年6月に『愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)』が施行され、最低限の安全が確保されることになりました。
しかし、現在でも安全とは言えない成分が含まれているドッグフードも流通しています

現在では、ペットフード安全法によって、ドッグフードの原材料はすべて表示することが義務付けられています。そのため、ドッグフードを選ぶ際は必ず原材料や成分を確認してから購入するようにしましょう。

時期別の餌の与え方のポイント

ここからは、時期別に子犬への餌の与え方のポイントをご紹介します。 
子犬の成長度合いによって、食事の回数や量は異なります
しっかりと子犬の成長をサポートできるように、時期によって適切な方法で餌を与えられるようにしましょう。

離乳期(~2ヶ月頃まで)

生後5週目頃から生後2ヶ月頃までは、子犬は離乳期になります。
少しずつ、普通のドッグフードにも興味を持ち始める時期です。
この時期はまだ歯が生え揃っていないので、柔らかくふやかしたドッグフードを与えるようにしましょう

熱湯でドッグフードをふやかすと、熱によってドッグフードに含まれる栄養素が壊れてしまうことがあるので、ドッグフードはぬるま湯でゆっくりとふやかすことをおすすめします。
離乳期は、一度にたくさんの量を食べることができないので、回数を分けて与えましょう。
食事回数の目安は、3~5回程度です。
偏りなく栄養を摂取するために、総合栄養食と表示されているドッグフードを与えるようにしましょう。

離乳期~1歳(3ヶ月~1歳ぐらい)

生後3ヶ月〜1歳頃は、子犬が最も成長する時期です。
そのため、この時期は特に食事の与え方には注意を払うようにしましょう。

生後3ヶ月を過ぎると、離乳食からドライフードに切り替えていきます
いきなりドライフードに切り替えると消化器官に負担がかかるので、ふやかすためのぬるま湯の量を減らすなどして、少しずつ硬さがあるドッグフードに移行します。
子犬が成長するにつれて歯も生え揃い、一度に食べられる量も増えてくるので、だんだんと食事回数を減らすことができるでしょう。
この時期の食事回数の目安は、​​3~4回程度です。

生後6ヶ月くらいで子犬の成長スピードが緩やかになるので、状況によって与え方を調整する必要があります。
ドッグフードによっては、生後6ヶ月を過ぎると量を減らすものもあるので、必ずドッグフードに表示されている給与量を確認しましょう

成犬期(1歳くらい~)

1歳になると、犬は成犬期を迎えます。
心も体も立派な大人といえるので、ドッグフードも成犬用のものに切り替えます
いきなりドッグフードを成犬用に変更すると食べなくなることがあるので、数日をかけて少しずつ切り替えるようにしましょう。

成犬期の食事回数は、1日2回が適正といわれています。
食事回数は減りますが、1回の食事量は子犬の時期よりも増やしてあげましょう
ただし、与えすぎは良くないので、1日に必要なカロリーを計算して調節してあげてください。

おすすめのドッグフード5選

ここからは、子犬におすすめのドッグフード5選をご紹介します。
子犬のドッグフード選びに迷っている飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください。

ロイヤルカナン「ミニ インドア パピー」

「ミニ インドア パピー」は、室内で生活する小型犬の子犬用に開発されたドッグフードです。
このドッグフードは、およそ生後10ヶ月頃までが適齢です。
ビタミンEを含む独自の抗酸化成分を配合し、子犬の免疫力をサポートします。
「ミニ インドア パピー」は総合栄養食なので、栄養素がバランスよく配合されています。
ドライフードのため、食感はカリカリとしていることが特徴です。
柔らかい食感ではありませんが、よく噛むことによって、子犬の歯石の形成を抑えることができます。
「ミニ インドア パピー」は、保存料として「ソルビン酸カリウム」が使用されているので、安全性が気になる方は注意が必要です。

MARS ニュートロ「シュプレモ」「ナチュラル チョイス」 全犬種用(子犬用)

「シュプレモ」「ナチュラル チョイス」 は、90年以上の歴史を誇るニュートロが開発したドッグフードです。
「シュプレモ」はふやけやすい小粒サイズで、自然素材を最適な栄養バランスになるように組み合わせて犬の健康をサポートします。
「ナチュラル チョイス」はカリカリのドライフードで、良質な動物性タンパク質を豊富に含むチキンやラムなどを主原料としており、抜群のおいしさが特徴です。
どちらも危険性がある保存料は使用されておらず、安全性が高いといえるでしょう

ヒルズ「サイエンス・ダイエット」

「サイエンス・ダイエット」は小型犬用大型犬用が開発されており、それぞれの健康ニーズにあわせて最適な栄養バランスを実現しています。
小型犬用も大型犬用も、高品質な魚油由来のDHAを含み、健康的な脳と目の発育と優れた学習能力をサポートします。
カリカリとしたドライフードと、水分を含んだ柔らかい形状の2種類があり、犬の成長にあわせて最適な形状のものを与えることが可能です。
「サイエンス・ダイエット」は着色料が不使用で、危険性がある保存料も使用されていません
そのため、安全性は高いといえます。

モグワン

「モグワン」は、手作り食の美味しさと栄養バランスを両立したドッグフードです。
子犬用の設定はありませんが、年齢やライフステージに関係なく食べられるように作られています。
「モグワン」は動物性たんぱく質を50%以上配合し、高タンパクでグレインフリー(穀物不使用)という点が大きな特徴です。
形状は平べったく、カリカリのドライフードですが、ぬるま湯でふやかしてあげることで子犬も食べやすくなります
合成保存料や着色料は不使用のため、「モグワン」も安全性が高いといえます。

アカナ「パピーラージブリード」

「パピーラージブリード」は、大型犬の子犬を対象とした総合栄養食のドッグフードです。
原材料の55%にカナダ産の新鮮鶏肉と卵、魚などの栄養価の高い肉を使用し、大型犬の子犬の成長をサポートします。
そして子犬が体重を維持できるように、ドッグフード自体は高たんぱく低炭水化物となっています。
ドライフードなので、子犬の歯がまだ未発達で食べづらいときは、ぬるま湯でふやかしてあげるとよいでしょう。
「パピーラージブリード」は、保存料は不使用です。
そして原材料は、信頼する地元の農家や牧場主などから仕入れたものを使っているので、安全性が高いといえるでしょう。

まとめ

子犬の餌の与え方や、おすすめのドッグフード5選をご紹介しました。

子犬の時期は、健やかに成犬に成長するためにも食事内容がとても大切です。総合栄養食タイプのドッグフードを与えて、バランスよく栄養を摂取できるように工夫してあげましょう。

また、ドッグフードを選ぶときは、ドッグフードの原材料や成分に注意しなければいけません。できるだけ、保存料や着色料を使用していないドッグフードを選んであげると安全です。

ライフステージによって適切な餌の与え方を行い、愛犬の成長をしっかりとサポートしてあげましょう。

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