犬がずっと吠えていると、近所迷惑になって困りますよね。
- 犬が吠え続けて泣き止まないのはなぜ?
- 認知症かもしれないって本当?
- 犬が吠え続ける原因と対策は?
犬が吠え続けるのにはほとんどの場合理由があります。理由に合った対策で解決することもありますので、是非この記事を参考にしてくださいね。
愛犬が高齢になってからよく吠えるようになったという場合は、認知症を発症している可能性もあります。徘徊や夜鳴き、異常な食欲など認知症によく見られる症状についても紹介するのでチェックしてみてください。
犬が一日中吠える2つの原因
犬が吠え続ける理由は大きく分けると精神的・肉体的の2つの原因があります。それぞれの原因について詳しく紹介します。
①精神的な原因
犬が一日中吠え続ける原因は、ストレス、不安、恐怖を感じていることも考えられます。また、飼い主に構ってほしくて気を引こうと吠えていることもあります。以下で紹介するポイントをチェックしてみて下さい。
ストレスが原因の場合
犬はストレスが溜まると吠えることで発散するようです。例えば、家の中で一日中留守番をさせているなど、犬にとってストレスの溜まる環境になっていないか確認してみましょう。
ストレスは運動で発散させる方法がおすすめです。散歩の量が足りているか、家でも体を動かして遊べる環境があるかなどを見直しましょう。
恐怖や不安が原因の場合
家に知らない人が来た時に吠える犬は、恐怖や不安を感じているのかもしれません。犬は縄張りを守ろうとする本能があるためです。
また、飼い主がそばを離れたり、外出したりする際に不安になり吠えることもあります。
構って欲しい時
飼い主に対して「構って」「遊んで」などと要求して吠える犬もいます。この場合は、吠えるのをやめさせるため要求に応えるのではなく無視することが重要です。
吠えるのをやめるまで別の部屋で待ったり、吠えるのをやめたら構ってあげたりしましょう。これを繰り返すことで、犬は吠えても構ってもらえないと覚えてくれます。
要求吠えについては別の見出しで詳しく解説します。
②肉体的な原因
吠えている時に小さな声で「クンクン」「クゥーン」などと鳴いている場合は、愛犬の様子を注意深く観察してみてください。
もしかしたら体調が悪く病気だったり、怪我をして痛みを感じていたりなど何かしらの肉体的な違和感を感じているかもしれません。今までずっと吠えることがなかった愛犬が、突然吠え続けるといった場合は注意が必要です。早めに動物病院に行きましょう。
吠える原因は認知症かもしれない?
老犬が一日中吠える時は、認知症を発症していることが多いと言われています。高齢になって吠えだしたという犬は認知症が考えられそうです。
吠え続ける以外にも、以下のような認知症の特徴的な症状があるので併せて確認しましょう。
- ご飯をしょっちゅう食べたがる
- 生活が昼夜逆転する
- 抑揚のない、単調な声で鳴き続ける
- 狭いところに入りたがり、入って身動きが取れなくなる
- 同じ場所をグルグルと歩き回る
- 飼い主の呼びかけに反応しなくなる
- 出来ていたことができなくなる
認知症が原因の場合、吠えた時に叱るのはやめましょう。叱ることでストレスになりさらに症状が悪化する場合もあります。
獣医師などと一緒に対処法を考えることをおすすめします。
犬が一日中吠える時の3つの対策
吠える原因が病気や怪我などの可能性がある場合は動物病院に行くことをおすすめしますが、原因によっては飼い主が対策できることもあります。
要求吠え・威嚇吠え・恐怖吠えの場合はしつけ次第で改善できることが多いので、それぞれの原因と対策法を紹介します。
1)要求吠えの原因と対策
犬を甘やかしてしまう飼い主に多いのが犬の要求吠えです。犬が吠えて何かを訴えるとつい、おやつを与えたり散歩に連れて行ったりしていませんか?犬は吠えると要求が通るということを覚えています。
吠えるのをやめさせたいなら、犬が吠えた時は無視をするようにしましょう。犬はいつものように吠え続けると思いますが、吠えるのをやめたら褒めてあげましょう。
これを続けていくことで、犬は吠えても構ってもらえない、吠えなかったら褒められるということを覚えます。時間がかかるかもしれませんが、要求吠えがなくなっていくはずです。
いつも散歩や食事の時間を決めていて、時間になったら吠えるという犬は毎日時間を変えることで要求吠えが解消されます。
2)威嚇吠えの原因と対策
犬が威嚇をする理由はいくつかあります。
犬同士での物やおやつの取り合いだったり、遊びに夢中になりすぎて興奮し威嚇してしまったり、縄張り意識が強く知らない人を威嚇したりということがあります。
威嚇吠えは原因ごとに対応が必要です。犬同士でのトラブルの場合はおやつや新しいおもちゃはそれぞれ別のスペースで与える必要があります。
興奮しすぎる犬は、できるだけ刺激を与えないように遊ぶことが大切です。
縄張り意識が強い犬の威嚇吠えに対しては、まず叱りすぎないようにしましょう。名前を呼んだりすると褒められていると勘違いし、さらに吠え続けます。
犬が吠えるのをやめたタイミングでご褒美をあげるなどのしつけを続けましょう。
3)恐怖吠えの原因と対策
臆病なため恐怖心から吠えているなら、恐怖の対象となっているものに慣れさせることが大事です。特に怖がりの犬ならば、叱らずに優しく「大丈夫だよ」と声をかけてあげながら撫でてあげるのも効果的です。
人が苦手なら、他の人におやつを与えてもらったり可愛がってもらうなどして慣れさせていきましょう。雷など特定の音などを怖がっている場合は、飼い主がいつもと同じように振る舞い、声をかけてあげたりして犬が安心できるように心がけましょう。犬は聴覚が優れているため、ちょっとした物音に不安感を覚えていることもあります。
まとめ(犬がずっと吠えるのは認知症?)
しつけには時間がかかりますが、根気よく続けることで改善されていくので頑張りましょう。認知症の犬は介護や治療など、適切なケアが必要です。
病気や怪我などの肉体的な辛さが原因で吠えている時は、放っておくと重大な事態になる可能性もあります。
理由が分からない時は飼い主さんで判断せずに、動物病院を受診しましょう。