愛犬家のみなさん、こんにちは! みなさんはどの仔犬が一番可愛いと思いますか?
もちろん「うちのこが一番可愛い」というのは決まっているかと思います(笑)。
ただ、あえて言わせていただけるなら、私は断然「柴犬」です! もう「フワッフワッ」で「コロコロ」で……可愛すぎる……。
可愛い犬種ランキングでも毎回ダントツトップの「柴犬」ですが、可愛いからと言って甘やかしすぎてはいませんか?
犬を飼うと、必ずしなければならないのは「しつけ」。中でもトイレのしつけは重要です。特に柴犬は、トイレトレーニングが他の犬種とはちょっと違います。本日は柴犬の仔犬のトイレトレーニングについてご紹介します。
いくら可愛いからと言っても、甘やかし過ぎはNGです! これからお迎えしたいと考えている方は必見です!
柴犬のトイレ事情
柴犬は、元々外で飼われていた犬種ということもあり、成長するにつれ、習性的に外で排泄をするようになることが多い犬種です。このため、他の犬種とはトイレトレーニングのやり方が異なります。
例えば、外で排泄するのが当たり前になると、逆に屋内ではしないようになってしまいす。そうなると、排泄のためだけに外出しなくてはなりません。留守番時などは排泄を我慢させることになってしまうので、飼い主にも愛犬にも大きな負担となってしまいます。
こうした状況を避けるためにも、トイレトレーニングは早い段階から確実に身に付けることが重要です。
柴犬のトイレトレーニング
柴犬のトイレトレーニングで最も重要なことは、環境作りです。我慢できる時間が短い仔犬の場合は、行動範囲を狭めたり、排泄のタイミングを知ることで成功確率を増やすことがポイントです。
まずはトイレの準備をしましょう。
寝床から離れた位置に設置
小型犬のトイレは、寝床となるサークル内に設置するケースが一般的ですが、柴犬の場合は寝床となるサークルからは離れた位置にトイレを設置する必要があります。理由は、柴犬は寝床となる場所では排泄をほとんどしないためです。
これは野生時代の影響で、自らの巣を外敵に悟られないようにするための、自分を守る習性のひとつと考えられています。また、柴犬はとてもきれい好きで、自分の巣は汚したくないと思っています。
理想はトイレと寝床の部屋を分けることですが、寝床用とトイレ用のサークルを別々に用意することでも十分効果的です。トイレ用サークルが用意できない場合は、何らかの形でスペースをつくり、段ボールや板などでトイレのスペースを囲むと良いでしょう。
トイレのスペースは、柴犬が中で動き回れるようにあらかじめ広めにとっておきます。トイレの場所は、人の出入りが少ない静かな場所が効果的です。ただ、あまりにも遠い場所や、到着するのが困難な場所は避けましょう。
トイレのサインを見逃さない
犬には、トイレのサインがあります。愛犬を良く観察して、排泄のタイミングやサインを見逃さないようにしましょう。
- そわそわする
- お尻を気にする
- 床のニオイを嗅ぎだす
- 後ろ脚の動きがぎこちない
こういった仕種を見せたら、すぐトイレの場所まで誘導しましょう。
排泄時に声をかける
排泄のタイミングで、愛犬に向かって“飼い主さんが決めた言葉”をかけ続けます。「いちに、いちに」や「ワンツー、ワンツー」など簡単な言葉で大丈夫です。
この一連が愛犬に根づくと、言葉と排泄行為が頭の中で関連付けられ、最終的には合図で排泄をしてくれるようになるはずです。
注意点としては、優しく声をかけるようにしましょう。大声ではプレッシャーをかけてしまい、愛犬が萎縮してしまって出るものも出なくなってしまいます。あくまでも、言葉の合図はバックミュージックのように柔らかく、愛犬から視線をそらしてさりげなくが基本です。
おおげさに褒める
うまく排泄することができればよく褒めてあげましょう。「すごい!」「えらい!」などと明るく高い声と大きな動作で褒めて、愛犬が喜ぶように声をかけるのが良いでしょう。
褒められる理由を理解したら、犬自身もトイレと定めた場所を認識して、その場所で用を足すようになります。トイレ場所で成功した際は、おおげさなくらいほめてあげてください。
トイレトレーニングで大事なこと
ミスしても絶対に叱らない
トイレシーツ以外の場所で粗相をしてしまった場合は、叱らずに、ニオイが残らないようによく拭き、片付けましょう。
排泄は生理現象の一つですから、怒られてしまうと犬は何を怒られたのか理解できずに困惑してしまいます。
我が強い子はそのまま飼い主に反感を持つようになり、攻撃してくる恐れもあります。神経質な犬は排泄=駄目なことと認識してトイレを我慢してしまい、膀胱炎などになってしまうので、注意が必要です。
トイレはいつも清潔に
犬はキレイ好きなので、トイレも清潔さを保つようにしましょう。
用を足した状態のままにしておくと、その後同じ場所で排泄しようとはしません。トイレシーツは使用する度に交換するようにしてください。トイレトレーもこまめに掃除して清潔に保つようにしましょう。
散歩中は基本NG
犬の排泄行為は、ニオイによるマーキングとしての側面もあります。
マーキングをすることで、そこが自分のテリトリーであると他の犬に主張します。その行為がクセになってしまうと、所かまわず色々な場所で排泄するようになってしまいかねません。
そうならないよう、家でトイレを済ましてから散歩に出かけるようにして、散歩中は排泄しないようにコントロールする必要があります。どうしても屋外で用を足す必要がある場合は、飼い主さんが許可した時だけ排泄するよう覚えさせてください。
まとめ
トイレトレーニングは、優先度が高いしつけの1つです。
排泄は毎日欠かさず行う行為なので、できるだけ速やかにマスターしたいところ。1日の排泄リズムが分からないようなら、よく観察して排泄の記録をつけていくと効果的でしょう。
また、どうしても排泄してほしくない場所は、犬が入れないように囲いをするなどして、少しでも失敗するリスクを減らしてあげましょう。犬が成功しやすい環境を整えてあげることで、トイレトレーニングがしやすくなります。
そして何より、成功したときは大げさに褒めてあげることが大切です。褒め言葉だけ、撫でるだけ、ではなく、たっぷりと褒め言葉をかけながら撫でたり、スキンシップを取ったりしてあげてください。