犬の身体が赤くなっていてニキビなどが出来ている状態なら、膿皮症と呼ばれる皮膚病になっている可能性が高いです。
犬種に関わらず、犬は膿皮症になりやすいので慌てなくても大丈夫。
原因を知ってあらかじめ予防できるようにしてあげたいですね。
膿皮症になってしまった場合に使用するオススメのシャンプーもご紹介しますので、ぜひご一読ください!
膿皮症の原因
膿皮症とは、毛穴とその周りの皮膚に起こる表在性の細菌感染症。
言葉通り皮膚が膿む病気で、なにが原因で膿皮症になってしまうのかというと、
・皮膚の下に入り込んだ草の種などの異物
散歩などで草むらに入ったときに、小さい種などが皮膚に入り込んでしまうことがあります。
・外傷
咬まれた跡だったり、切り傷だったり擦り傷だったり。それを清潔でない足で搔いてしまうことで膿んでしまいます。
・ノミ、ダニ
虫に咬まれて皮膚が痒くなり、外傷と同じように搔いてしまうことで膿んでしまいます。
他にも食物アレルギーや、甲状腺機能低下症、自己免疫疾患などのホルモン疾患が原因でなってしまうこともあります。
膿皮症の症状
症状は様々で、一般的に症状が出やすい場所は、皮膚のしわ、顎、唇、指の間などだそうです。
すごく痒そうにすることもあれば、そこまで普段と変わらない、ということもあるようです。こんな症状だったら、要注意かもしれません。
- 赤いブツブツ
- 吹き出物
- 皮膚のかさつき
- 脱毛
- 皮膚の変色
- 過剰なフケ
膿皮症は一般的に皮膚が痒くなるだけで、それ以外は健康です。
膿皮症の検査方法・治療方法
基本的には膿皮症に感染していると想定される部位からサンプルを採取し、細菌・ダニなどをチェックします。突然血液検査をすることは少ないようです。
膿皮症の治療方法は、原因によって変わっていきます。細菌が原因の場合は塗り薬や薬用シャンプーを使用して治療をしていきます。場合によっては経口・注射で抗生物質を摂取させることもあるようです。
先天的な原因だったり、薬剤耐性菌であった場合には治療が難しいケースもあります。
治療期間は約1~2か月。その間に再発してしまうこともあります。こまめにシャンプーをする必要があるため、結構大変です。
膿皮症にオススメのシャンプー
膿皮症のシャンプーには「クロルヘキシジン」と呼ばれる成分が入った薬用シャンプーを使用することが一般的です。
週に1~2回シャンプーをしてあげましょう。4週間も使用すればかなり改善されるはずです。
改善してきたら保湿系のシャンプーに切り替えてあげましょう。
このシャンプー療法は、皮膚の状態によっては悪化してしまうこともありますから、必ず獣医師さんからの指示を受けて行ってください。
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低価格で動物病院へ行かずとも個人で購入することもできるので、こちらのシャンプーはとてもおすすめです!
他の市販のシャンプーには、「クロルヘキシジン」が含まれているものが見つかりませんでした。このシャンプー以外を使用したい場合は病院で購入をするしかないかもしれません。
シャンプーのやり方
日々のシャンプーのやり方も、とても大事になってきます。
①身体全体をぬるま湯で濡らす。
温度は人肌くらいで。熱いお湯だと、皮膚や毛の乾燥を招いてしまう恐れも。
②シャンプー剤を良く泡立てる。
シャンプーを泡立てず、直に皮膚や毛に塗ってしまうのは刺激が強いためNG。皮膚が余計荒れてしまったり、毛が抜けてしまう恐れがあります。
③泡で優しくなでるように洗う。
泡が汚れを吸着してくれるので、洗剤直で洗うより洗浄効果が高いと言われています。泡がクッションの役割を果たしてくれるので、強く痒がっていたり、痛みを感じている犬の皮膚にも刺激を与えないで済みます。
④シャンプー剤を丁寧にしっかり洗い流す。
すすぎ残しがないように、しっかりと洗い流してあげましょう。すすぎ残しがあると、そこから荒れてしまうこともありますので、念入りに。シワの多い部分などは特に残りやすいので気を付けましょう!
⑤柔らかいタオルとドライヤーでしっかりと乾かす。
吸水性の良いタオル(マイクロファイバークロスなど)を使って、水分をふき取りながら乾かしてあげましょう。近すぎたり、同じ場所にドライヤーを当てると高温になりやけどしてしまうこともあります。手を当てて熱すぎない温度で調整しながら乾かしてあげてくださいね。
まとめ
膿皮症の治療方法は、原因によって変わっていきます。細菌が原因の場合は塗り薬や薬用シャンプーを使用して治療をしていきます。場合によっては経口・注射で抗生物質を摂取させることもあるようです。先天的な原因だったり、薬剤耐性菌であった場合には治療が難しいケースもあります。
治療期間は約1~2か月。その間に再発してしまうこともあります。
以上、犬の膿皮症についてでした。肌にわかりやすく出てしまうので凄く不安になってしまいますが、犬にはよくある皮膚病なので、慌てず焦らず、適切に対処して行きましょう!
参考になれば幸いです!