愛犬がいつも食べているドッグフード。
愛犬がドッグフードを美味しそうに食べる姿は、とてもかわいらしいですよね。犬は食べることが大好きなので、ごはんの時間をとても楽しみにしていることが多いでしょう。愛犬が食事をしている姿はとてもかわいらしいですが、ドッグフードは適切な回数や量で与えられているでしょうか。
「毎日決まった時間にドッグフードをあげているけど、正しい与え方なのかわからない」
「ドッグフードにはたくさん種類があるけど、どうやって愛犬に最適なドッグフードを選べばいいんだろう」
特に犬を飼い始めたばかりの飼い主さんは、このような悩みを抱えている方も多いかもしれませんね。愛犬を健康に育てるためには、食事から必要な栄養素を摂取する必要があります。
今回は、ドッグフードの選び方や与え方、そして安全性について解説します。愛犬のドッグフードについて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ドッグフードの選び方
ドッグフードとは
ドッグフードとは、工場などで機械により生産された犬用の食料です。
犬に必要な栄養素を含む原料から生産されています。
ドッグフードの原料は、主に以下のものがあります。
- 肉類(チキン、ビーフなど)
- 魚介類(白身魚など)
- 卵
- 野菜類(カボチャ、キャベツ、ほうれん草など)
- 穀類(麦、トウモロコシなど)
- 食物繊維
- ビタミン
- ミネラル
サプリメントや犬のおやつも、ドッグフードの一種です。
ドッグフードは犬が毎日食べるものだからこそ、犬にとって必要な栄養素を含んでいるものを選んであげましょう。
ドッグフードによって原料は異なるので、犬の体質にあわせて選んであげるとよいでしょう。
ドッグフードの種類
ドッグフードは、含まれる水分量によって種類が分類されます。
- ドライフード
- ソフトドライフード
- セミモイストフード
- モイストフード
ドッグフードは、主にこの4種類に分けられます。
ドライフードは硬め、そしてソフトドライフードとセミモイストフードは『半生フード』とも呼ばれ、やや柔らかいことが特徴です。
そしてモイストフードは、ドッグフードの中で最も柔らかい種類です。
一般的にドッグフードというと、カリカリとした硬さが特徴のドライフードを想像する方が多いでしょう。
ドライフードは4種類の中でも人気が高く、保存期間が長いため長期保存ができます。
しかしドライフードは硬さがあるため、歯の弱い犬や老犬は、ドライフードを食べづらいことがあります。
ドライフードを好まない場合は、比較的柔らかくて食べやすいソフトドライフードなどを選んであげるとよいでしょう。
ドッグフードの安全性
ドッグフードは犬が毎日食べる食料です。
直接口から体内に入るものなので、ドッグフードの安全性が気になる飼い主さんも多いでしょう。
実はこれまでドッグフードなどの犬用の食料は、法律では「食料」や「食品」とはいえず、安全性を確立できない信頼性が低いものでした。
製造業者が安全性が確保できないドッグフードを販売しても、罰せられることがなかったのです。
そんな中で、大切な家族である犬のドッグフードの安全性を確保するために、平成21年6月1日にある法律が施行されました。
それが『愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)』です。
この法律が施行されたことにより、ペットの体に良くない成分が入っているドッグフードなどは製造と輸入、そして販売が禁止されました。
さらに、ドッグフードの製造業者名や賞味期限・消費期限などの表示が義務付けられています。
この法律によって、ドッグフードは最低限の安全性が確保されるようになりました。
しかし、現在でも安全性がきちんと確保されているのかはっきりとわからない商品があることも事実です。
愛犬の健康面に悪影響を及ぼさないために、どのようなドッグフードを避けるべきなのでしょうか。
これだけは避けたいドッグフード
避けた方がよいドッグフードを選ばないために、原材料の表示を確認しましょう。
たとえば、危険な保存料が使われているドッグフードは避けた方がよいです。
主に以下の保存料が記載されている場合は、注意が必要です。
- エトキシキン
- BHA
- BHT
- 没食子酸プロピル
- プロピレングリコール(PG)
これらは酸化防止剤としてドッグフードに含まれていて、発がん性や毒素を含んでいる可能性があるため注意しましょう。
また、着色料が使われているドッグフードもおすすめできません。
着色料が使われていると「赤〇〇号」「青〇〇号」といった表示があります。
着色料は毒性が強いといわれているため、着色料が使われていないドッグフードを選びましょう。
ほかには「肉類」と表記がある場合も、廃棄寸前の肉が使われていることがあるので、肉の品質や種類が明確に表記されているかチェックが必要です。
また、アレルギーの原因となる「小麦」「トウモロコシ」が多く使われているドッグフードも、アレルギー発症を防ぐために避けた方がよいでしょう。
- 危険な保存料が使用されている
- 着色料が入っている
- 肉の明確な種類などの表示がない
- アレルギーの元になる小麦やトウモロコシが大量に入っている
ドッグフードを選ぶ際は、主にこれらのことをチェックして、愛犬の体によいものを与えてあげましょう。
ドッグフードの与え方
回数・量はどうやって決めるの?
ドッグフードの適切な回数や量は、犬の年齢や体調によって異なります。
- 幼年期:1日に3〜4回程度
- 成犬期:1日に2回
- シニア期:1日に3〜4回程度
食事の回数は、上記を目安にするとよいでしょう。
幼年期は犬が一番成長する時期なので、成長するためのエネルギーが必要です。
そのため朝・昼・晩に食事を与えることで、成長に必要な栄養素を摂取できます。
成犬は一度にたくさん食べられるようになるので、1日に2回の食事が基本です。
シニア期に入ると消化機能が衰えるため、食事の回数を分けてあげるとよいでしょう。
シニア期の食事回数は1日に3〜4回程度がおすすめです。
食事量は、ドッグフードのパッケージに記載されている規定量を基準にしてあげるとよいでしょう。
犬によって体質や食欲が違うため、まずは規定量を与えてみて食べきれるかどうかを確認します。
ペロリと食べきったり残してしまうようであれば、犬にあわせて量を調節してあげます。
ただし、食べ過ぎは肥満の原因なので、量を増やしすぎないように注意しましょう。
食事のしつけは必要?
食事のしつけは、盗み食いや誤食を未然に防ぐために有効です。
また、犬はしつけを覚える時にご褒美があると覚えやすいので、食事をご褒美にすることでしつけを覚えやすくなります。
「まて」や「おすわり」を覚えさせると、食べる前に飼い主の許可を求める習慣が身につきます。
そのため、盗み食いや誤食がなくなりトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
おかわりはあげていいの?
食事のおかわりは、できるだけあげない方がよいといわれています。
人間と同じく、犬も食事量は適量が望ましいため、食べ過ぎると肥満体型になってしまうことも。
犬は健康管理が自分ではできないため、飼い主が食事量を調節してあげる必要があります。
おかわりを要求する時はストレスがたまっていることもあるので、散歩やスキンシップなどでストレスを解消してあげるとよいでしょう。
人間の食べるものを与えてもいいの?
人間が食べるものは、犬に与えてはいけません。
人間と犬では、必要な栄養素が違います。
また、人間は食べられるものでも犬にとっては有害な食べ物もあります。
特に下記の食べ物は、犬にとって有害なので与えないように注意しましょう。
- 玉ねぎ、ねぎ、にんにくなどのねぎ類
- チョコレート
- いか、たこ
- かに、えび
- マカデミアナッツ
- 卵の白身
これらは犬が食べると中毒症状を引き起こすことがあります。
人間の食べ物は与えることはできませんが、犬にも手作りご飯をあげることは可能です。
まとめ
ドッグフードの選び方や与え方、そして安全性について紹介しました。
人間と同じく、犬にとっても食事はとても大切な行為です。
必要な栄養素を摂取することができなければ、犬は健康に過ごすことができません。
特に幼年期には、成長のためにも必要な栄養素がきちんと揃ったドッグフードを食べる必要があります。
成犬になった後でも、犬の体質や体調にあわせたドッグフード選びが大切です。
愛犬の様子をみながら、美味しく食事ができるドッグフードや食事の与え方を見つけて、食事の時間をより楽しいものにしましょう。