犬にとって体の自由を奪われ、長時間体を触られるのはストレスなものです。だからと言って犬の皮膚、健康のために耳掃除や爪切りを怠るわけにもいきません。
爪切りや耳掃除をするとき、犬に対して「押さえつける」「しつこく行う」「叱る」など、無意識にしてしまってはいませんか?うまく行ったら褒め、おやつをあげるようにするとある程度我慢できるようになる傾向にあります。
今回は子犬の耳掃除を嫌がる時の対処法とおすすめの耳掃除方法について細かくご説明していきます♪
子犬の耳掃除はいつからOK?
いつからでもOKですが、子犬が触られるのを嫌がらなくなったタイミングがベストです!犬は体の末端を触られるのが苦手です。大人になってから慣れさせるのはなかなか難しいため、小さい頃から慣れさせていきましょう!
犬は触られるのが好きな部位として、口元から耳にかけての部分が挙げられます。褒めてあげる時に、口元から耳までの部分をたくさん撫で、ほんの少し耳に触れます。その耳に触れる時間を褒めてあげるごとに伸ばすだけでOK。少しずつ慣れていきましょう。
耳に触っても嫌がらなくなったら耳掃除に挑戦。まずは脱脂綿などで簡単に拭くところから初めてみましょう^^♪
やってはいけないこと
- 叱る
- 耳を引っ張る
- 多人数で押さえつける
- 嫌がってもしつこくやる
- 逃げる犬を無理やり捕まえる
これらは犬にとってストレスとなり、トラウマにもなります。これをされたら怖いことをされるという認識になってしまうと、今後耳掃除を行うのがとても大変になります。
嫌がられないためにも、我慢できたらおやつをあげる、たくさん褒めるなど犬との信頼関係を築いていきましょう!
優しく触れているのにもかかわらず、あまりにも嫌がる場合は、痛みを伴っているケースもあり得ます。耳の中が炎症を起こしているとか、耳が痒くて頻繁に掻いてしまい耳が怪我をしてしまっているなどです。
この場合、家ではなかなか治療できないものとなりますから、病院へ行って外用薬などの処方をしてもらいましょう。放置するとそこから菌などが入り、もっと悪い症状になってしまうこともあります。
耳掃除の頻度
犬種などにもよりますが、犬の耳掃除の頻度は、月に1~2回程度です。耳が健康的な状態であれば、月に一度のシャンプーと同様のタイミングで耳掃除をしてあげると、忘れずにケアすることができます。
耳掃除はやりすぎると逆に炎症を起こしてしまうこともあるため、汚れが気になったらイヤークリーナーを染み込ませた脱脂綿で拭う、くらいがちょうどいいですよ。
長毛の犬種や、アレルギーや皮膚病を持っている犬種はもう少し頻度が高くなります。シャンプーついでに耳掃除をしてあげるのがタイミング的に良さそうです。
自分でやるのが難しければ、病院に依頼するのも手ですよ。病院では1500円から2000円くらいで耳掃除を行ってくれるようです。
日頃からこまめに病院へ行くのは耳掃除以外にも気になったことを相談できる機会にもなりますから、病気の早期発見にも繋がります。難しいなと感じたら、無理せず病院へ!
トリミングサロンでも爪切り、耳掃除を行ってくれるところもあるようですから、トリミングサロンでも大丈夫そうです。シャンプーと同時にできて、全て一気にできちゃうので手間が減りますね。
おうちでできる耳掃除
【用意するもの】
- ガーゼや脱脂綿
- 犬用のイヤークリーナー
まずはガーゼや脱脂綿に洗浄液を染み込ませておきます。
犬を保定した後、用意した洗浄液が染みたガーゼや脱脂綿で耳の外側を優しく拭いてあげましょう。
その後耳の中に少しずつ洗浄液をいれ、耳の付け根あたりをマッサージします。
犬が自分でブルブルと頭をふり汚れを飛ばすので、その汚れを取ってあげましょう。
そして浮き出た汚れを拭き取って終わりです。
犬は保定されるのを嫌がります。耳掃除の時だけ保定するのではなく、日頃から慣れさせていくことが重要となります。子犬の頃からぜひ躾をしていってあげてください。飼い主からしても、犬からしてもその躾をおこなっておいて損はありません。
耳のトラブルが出た時だけ耳掃除をするというのもお勧めできません。トラブルが起きているということは、痛みを伴っている可能性がありますから、耳を触られる=痛いという認識になってしまうことも。日頃から定期的に耳掃除をおこなってあげましょう。
まとめ
【子犬の耳掃除のタイミング】
耳を触られるのを嫌がらなくなったタイミング!
【嫌がる犬にしてはいけないこと】
- 叱る
- 耳を引っ張る
- 多人数で押さえつける
- 嫌がってもしつこくやる
- 逃げる犬を無理やり捕まえる
【耳掃除の頻度】
健康で病気などがなければ、月に1回から2回。
病気がある場合は、医師の指示に従う。
耳掃除を自分で行うのが難しい場合、病院やトリミングサロンでも行ってくれます。
【耳掃除のやり方】
用意するもの
- ガーゼや脱脂綿
- 犬用のイヤークリーナー
まずはガーゼや脱脂綿に洗浄液を染み込ませておきます。
犬を保定した後、用意した洗浄液が染みたガーゼや脱脂綿で耳の外側を優しく拭いてあげましょう。
その後耳の中に少しずつ洗浄液をいれ、耳の付け根あたりをマッサージします。
犬が自分でブルブルと頭をふり汚れを飛ばすので、その汚れを取ってあげましょう。
そして浮き出た汚れを拭き取って終わりです。
いかがでしたか?耳掃除を嫌がるのに心当たりが……なんて方もいらっしゃるかもしれません。子犬の時期に耳に触られるのに慣れてもらい、今後のグルーミングを楽に行えるようにしていきましょう!
足なども触られても嫌がられないようにしておくと、爪切りがしやすくなるかもしれませんね。普段は触られても嫌がらないのに、いきなり嫌がるようになったら怪我や病気の可能性などにもすぐ気づくことができますから、犬とのコミュニケーションの一環としてぜひ触れ合いを大事にしてあげてくださいね。