- 犬猫どっちも好きだけど、どちらが飼いやすい?
- 自分の性格と合っているのは犬猫どっち?
- どちらを飼うのが合っているか見極めたい!
と考えていませんか?
自分の生活環境などと合わせて、どちらを飼う方が適しているか見極め方を知り、自分に合ったペットを迎えるための参考にしてください。この記事では、犬・猫どちらをペットとして迎えるべきか見極め方をご紹介します。
犬と猫の飼いやすさの違いは人それぞれ
犬と猫の飼いやすさは、飼い主それぞれの生活スタイルや好みなどで変わってくるので、犬と猫それぞれの違いを押さえておきましょう。
犬猫それぞれの習性で考える
飼いやすさの違いのひとつは、犬と猫それぞれの性格や習性にあります。本来、犬の習性は群れを作って行動するのに対し、猫の習性は単独行動です。
犬は一緒に暮らす家族を群れの仲間だと認識し、飼い主に従順で旅行やお出かけも一緒に行くことができます。しかしながら、長時間ひとりでいることが苦手で、寂しくなって問題行動を起こすこともあります。
猫は群れを作らないので、あまりにも近い距離感を好みません。スキンシップが苦手な子が多く、抱っこやお出かけ、お手入れは難しいですが留守番は比較的得意です。
どちらが飼いやすいかは、飼い主さんの生活スタイルや性格にも左右されるので、一概には言えません。犬猫の性格や習性を考慮して決めると後で困ることも少ないでしょう。
以下の記事では、さらに詳しく犬と猫の習性の違いについて解説しています。
飼いやすさのポイントは真逆の傾向
一般的に飼いやすさのポイントとして、犬猫は真逆の傾向にあります。犬と猫それぞれの飼いやすさのポイントを挙げていくので見ていきましょう。
犬の飼いやすさポイント
- 従順でしつけがしやすい
- ペット可のホテルや旅館があるので、一緒に出掛けられる
- 不審者が家に入ると吠えて知らせてくれる
猫の飼いやすさのポイント
- 散歩が必要ない
- トイレトレーニングが楽
- 体臭が少ない
- 留守番が得意
このようなポイントを参考にして考えてみるのもよいでしょう。犬と猫の性格によっては当てはまらない子もいますが、基本的に人間との距離感が犬は近い距離、猫は遠い距離を好む子が多いです。
また、マイナスポイントで考えてみるのもよいでしょう。例えば、朝や夕方に散歩へ行くのが面倒だと感じる方は猫がおすすめですし、お出迎えがなかったりそっけない態度が苦手な人は犬がおすすめです。
自分に合っているのはどっち?5つの見極めポイント
これまでは犬猫目線で飼いやすさについて紹介しましたが、ここでは飼い主目線でポイントを紹介します。
①いつも飼い主のそばにいてほしいかどうか
いつも飼い主のそばにいてほしいのであれば、個体差はありますが犬がおすすめです。犬は自分の家族を自分の群れだと認識します。そのため、群れのリーダーである飼い主さんに従順に従う傾向にあります。
犬は、飼い主と一緒に出かけることが大好きで、散歩やドッグランなどで他の犬と出会えば一緒に遊んだり親しくなることもあります。まさに犬は社交的なタイプだと言えます。飼い主も人との交流を好むような社交的タイプであれば、犬との生活は楽しくなるでしょう。
その点、猫は人と自分は平等に考えている傾向にあります。猫も個体差がありますが、基本的には抱っこや撫でられたりなどスキンシップを好みません。飼い主が普段一緒にいてほしいけれどあまり依存してほしくないタイプの方であれば猫が合っているでしょう。
②ペットに留守番をさせる必要があるかどうか
1人暮らしで仕事が忙しいなどペットの留守番が長時間になる方は、犬よりも猫がおすすめです。猫は夜行性で昼間寝ることが多いことから、比較的留守番が得意とされています。
しかし、中には不安から体調を崩すという子も少なくありません。その場合はペットホテルに預けてしまうと知らない場所でストレスを感じてしまう子もいるので、ペットシッターにお願いするなど工夫も必要です。
また、犬の留守番は6〜8時間ほどが望ましいとされています。寂しがって吠え続けたり、いたずらをする子も多く長時間の留守番は苦手です。狭いクレートやハウスに入れるのであれば、留守番の時間はさらに短くする必要があります。
キレイ好きな犬であれば、トイレのペットシートが一度使ったものだと別の場所でしてしまうこともあります。長時間の留守番になる場合はペットホテルに預けるのがよいでしょう。
③ペットにお手入れなどケアができるか
犬、猫ともにブラッシングや爪切りなどお手入れが必要になります。ペットのケアを怠れば、傷を作ってしまったり皮膚の病気になることもあるので気をつけましょう。
犬の場合は、定期的なシャンプーやブラッシングをしてあげなくてはいけません。普段散歩に行く犬は、汚れがついていたり毛が絡まったりしてしまうのでキレイな毛並みを保つためにもケアはこまめにしてあげましょう。
また、シングルコートの犬種だと毛が伸び続けるのでトリミングする必要があります。毛の生え変わる犬種の場合は、ブラッシングで古い毛を取ってあげなくてはいけません。換毛期には犬の生活スペースが毛だらけになってしまうので掃除機やコロコロで毛を取ってあげましょう。
猫の場合、グルーミングで体を清潔に保つことができるので、犬のようにトリミングやシャンプーをしてあげる必要はないとされています。ただ、長毛種だと毛に汚れがついてしまうので月に1回ほどはシャンプーをしてあげた方がよいでしょう。毛の絡まりを防ぐため、どの品種でもブラッシングは必要になります。
④適した生活環境を準備できるか
犬、猫それぞれに合わせた生活環境を準備できるかどうかも重要なポイントです。犬と猫ともに人間よりも嗅覚が優れているので、芳香剤や香水などにおいがキツイものは避ける必要があります。そして快適だと感じる温度や湿度が人間と違うため、暑くなりすぎないように気をつけ、加湿を控えるなどこれまでの生活環境を変えることも必要になります。
犬は、ボールを追いかけたり走り回って遊ぶことが好きなので、部屋にある程度の広さが必要になります。ケージも、犬種にもよりますが猫に比べて幅が広めのものが必要なので、犬が生活する部屋は広ければ広いほどよいでしょう。
その点、猫は上下で移動できるもの(柵やキャットタワー、出窓など)さえあれば部屋の広さは問題視されません。ケージは2階タイプなど高さに余裕があるものが好ましいので、犬に比べて幅の広さは必要ありません。
⑤散歩に連れて行ってあげられるか
犬は、小型犬や室内犬であっても運動や脳の活性化などの面で散歩をさせてあげるとよいとされています。定期的に散歩へ連れていってあげられる時間を確保できるかどうかを考えてみましょう。
猫は、完全室内飼いが基本とされるので、基本的には散歩は必要ありません。ただ、運動不足にならないよう、キャットタワーを置くなど猫が運動するための配慮は必要になります。
犬・猫を一緒に飼う場合に気を付けること
犬と猫をどちらも飼いたいという場合は、性格や習性が違うため注意が必要です。大きくなってから犬や猫を迎え入れた場合などは、馴染めず仲良くなれないこともあります。子犬・子猫の段階で迎え入れるのであれば環境に馴染みやすくなるので、迎え入れるタイミングは考慮した方がよいでしょう。
万が一どうしても仲良くなれない場合は、無理をして会わせようとせず別々の部屋で飼うという工夫も必要になります。
以下の記事で犬と猫を一緒に飼う場合についてより詳しく解説していますので、参考にしてください。
【犬と猫は仲良しになれる?一緒に暮らすための3つのポイント 】
まとめ
犬、猫どちらも魅力的でどちらを飼うか簡単には決められない方もいらっしゃると思います。ですが、かわいいだけで迎え入れてしまえば、生活スタイルが合わなかったり、好みと違う性格でかわいがってあげられなかったりで後々困ることになります。
犬猫の習性や、ご自身の生活状況と合わせてどちらを飼うのがよいかをじっくり考えてみてください。いざ犬か猫を迎え入れたら、たくさん愛情を注いであげましょう。