日本犬の中でも人気のある柴犬は、海外でもペットとして飼育されるなど注目の犬種ですね。
柴犬を飼ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
柴犬についてネット検索すると、トイレのしつけに関する話が多く出てくることに気が付きます。これは柴犬には他の犬種とは違う習性やコツがあるためです。
- 柴犬のトイレトレーニングってそんなに難しいの?
- 何を準備しておけばいいの?
- 気をつけるべきポイントはあるの?
と不安に思っている方も、柴犬ならではの習性を理解しておくと、しっかりトイレトレーニングをする心構えができると思います!
柴犬は他の犬種より少しトレーニングに時間がかかるかもしれませんが、必ずできるようになりますので、この記事を参考にトイレトレーニングを実践してみてくださいね。
まずは柴犬の習性を知ろう
柴犬のトイレを成功させるためには、柴犬の習性を知っておく必要があります。
トレーニングを開始する前に、以下で紹介する習性を理解しておきましょう。
寝床から離れた場所で排泄したがる
犬は基本的に自分の寝床では排泄をしません。敵に自分の居場所が分からないように、寝床に匂いを残さないようにする習性があるためです。
特に柴犬は今でも野生が色濃く残っているため、自分の巣となる場所では絶対に排泄をしません。
さらに、柴犬は綺麗好きなので寝床を汚すことはありません。
屋外で排泄したがる
柴犬は習性的に他の犬より外で排泄したがる傾向が多いと言われます。
外での排泄は室内にニオイが残らないのは良いですが、雨が降ったり飼い主さんが体調が悪くなったりした日も散歩に行く必要があり大変です。排泄は室内でできるようにしつけをしましょう。
柴犬にトイレをしつける3つのコツ
柴犬のトイレをしつけるコツを紹介します。
成犬になってからしつけをすることもできますが、子犬のころから毎日しつけをしておくと早くできるようになってくれますよ。
①トイレはサークルから離して設置する
上記で紹介したように、柴犬は寝床では排泄をしたがりません。寝床であるゲージの近くにあるトイレや、トイレと寝床部分がつながっているタイプのゲージでも排泄をしないようです。
そのため、寝床となるサークルとは別にトイレを用意しましょう。
場所は寝床から離れた場所で、部屋の隅など落ち着ける場所がおすすめです。トイレは小さすぎず余裕のある大きさで、落ち着いて排泄できるように四隅を囲ってあげるといいでしょう。
部屋のスペースや柴犬の大きさに合ったトイレがないという場合は、手づくりという方法もあります。
こちらの記事で犬のトイレをdiyで作るコツを紹介しているので参考にしてくださいね。
②排泄は基本的に室内でさせる
柴犬が外でしか排泄できなくなると、留守番中や外に行けない時に我慢してしまったり、ところかまわずマーキングしたりするなどの問題が起こります。
トイレは室内で済ませてから散歩に出掛けるように、飼い始めた時から習慣付けるようにしましょう。
屋外で排泄する必要がある場合は、飼い主さんの誘導で排泄できるようにすると困りません。
③失敗しても叱らないようにする
柴犬に限らず、犬のトイレトレーニングは失敗しても叱らないことが大切です。叱ってしまうと自然現象である排泄に悪いイメージがついてしまうので、飼い主さんの見えない場所で排泄をしてしまうなど、余計にトレーニングが進まなくなってしまうこともあります。
できた時にはしっかりと褒めてあげ、失敗したら何も言わずに素早く片付けましょう。
初心者向けではない? 柴犬に関する知識あれこれ
柴犬は野生の習性が他の犬より強く残っているため、初めて犬を飼う方には少し難しい犬種かもしれません。柴犬を迎える前に、柴犬についてよく知っておきましょう。
柴犬の性格は?
柴犬は縄文時代から日本で暮らしてきた犬です。この時代は本州各地で狩猟犬として活動していました。
性格は個体差があるものの、頑固で気難しく飼い主に忠実なため、人にベタベタ甘えるタイプではありません。ですが、信頼している飼い主には可愛い一面を見せてくれることが多いです。
柴犬の種類や特徴は?
柴犬は1936年に国の天然記念物に指定された犬で、日本犬の中でも一番多く飼育されている犬種です。
柴犬の種類や特徴について詳しく見ていきましょう。
種類 | 赤、黒褐色、胡麻、黒胡麻、赤胡麻 |
体高 | オス:39.5cm、メス36.5cm程度 |
体重 | オス:10㎏、メス:8㎏程度 |
平均寿命 | 約13~16歳 |
特徴 | ダブルコートのため春・秋に換毛期がある |
種類は毛色によって分けられ、一番多くみられる赤毛、黒い被毛に白い模様が入った黒褐色、赤と黒の毛が混ざった胡麻の3種類です。さらに胡麻には赤毛の割合が多い赤胡麻、こげの割合が多い黒胡麻に分けられます。
白い柴犬も居ますが、日本犬保存協会やジャパンケネルクラブには公認されていません。さらに最近では、身体が小さい豆柴とよばれる柴犬が人気を集めていますが、こちらも公認はされていません。
柴犬はダブルコートと言われる二重被毛のため、換毛期には抜け毛があります。こまめにブラッシングをしてあげてください。また、トリミングの必要はないので自宅でのお手入れもしやすいです。
柴犬の平均寿命は一般的に13〜16歳程度とされています。
柴犬で気をつけたいことは?
柴犬をはじめとする日本犬はアレルギーを起こしやすく、特に柴犬はアトピー性皮膚炎や内分泌性皮膚炎、膿皮症などの皮膚炎が多いと言われています。
他にも、膝蓋骨脱臼、僧帽弁閉鎖不全や白内障等に注意が必要です。さらに、老犬になると認知症を発症する確率も高いと言われています。
柴犬のアレルギーについて詳しく説明している記事があるのでこちらも参考にしてください。
まとめ
柴犬のトイレトレーニングについて紹介しましたがいかがでしたか?
野生みが強く残る柴犬に、野生の習性である「寝床から離れた屋外で排泄する」とは真逆なことを教えるトレーニングには根気が必要です。
粘り強くトレーニングして、犬も飼い主も安心して過ごせる習慣を付けましょう。
柴犬は褒められるのが大好きです。トイレができたらおもいっきり褒めてあげてくださいね!