犬の耳かきが必要なのはどんな時? 自宅でできる耳かきをご紹介

  • そもそも犬の耳かきはしたほうがいいの?
  • 犬の耳かきが必要なのはどんな時?
  • 耳かきの際に気を付けることは?

このようなお悩みを解決します。

犬の耳かきが必要なときは、犬の耳を覗いてみて分かるほど耳垢が溜まっているときなどがあります。
また、外耳炎など耳の病気を患っているときも耳かきが必要です。

愛犬の耳かきが必要なのを確かめて適切に処置してあげてください。
もし、犬が嫌がっていたら無理に耳かきすることは絶対にやめましょう。
耳を触られたくない犬は、耳に痛みがある可能性が高いです。
なんらかの病気だと考えられるので、耳に触れることを嫌がる場合はすぐに獣医師に見てもらいましょう。

この記事では、どんな時に耳かきが必要なのかや、自宅でできる正しい耳かきの方法も紹介しています。

そもそも耳かきはしたほうがいいの?

野生で生活している動物は本来耳かきは必要ありません

人間も本当は耳かきは必要ないと言われていますよね。
人間や犬など動物の耳には耳垢を外に出す自浄作用が備わっています。
間違った耳の掃除をすることで外耳炎になることもあるので、耳かきはしない方がよいでしょう。

しかしながら、野生でない犬は人に合わせた高温多湿の環境で過ごすこともあるため、耳の中に湿気が溜まりやすく、放置していれば外耳炎などの耳の病気になってしまうこともあります。
愛犬の耳を確認して耳垢が溜まっている場合は、適切な方法で耳かきしてあげる必要があります。

また耳垢が溜まっている場合は、生活環境に原因があるかもしれません。
耳の病気である外耳炎になりやすい時期は湿度の高い梅雨の時期です。

以下に当てはまるのであれば、現在の生活環境が犬にとって湿度が高くなっていないか見直す必要があります。

  • 加湿器をつけている
  • 暖房を常に入れている
  • 湿気が溜まりやすくカビが生えやすい

犬に適した湿度は40~60度と言われています。
犬が生活するスペースに湿度計を置いて調整しましょう。湿気が溜まりやすい家の場合は、乾燥剤を使用することをおすすめします。

耳かきが必要なのはどんな犬?

耳かきが必要な犬は耳垢が溜まっている犬です。

耳垢が溜まりやすい犬は、下記を参考にしてください。

  • 外耳炎が起きている時
  • 脂漏症などで分泌物が多い犬
  • アメリカン・コッカースパニエルなど耳垢腺が過形成を起こしている犬
  • 短頭種などの耳道が狭い犬

普段、耳が隠れている犬は湿気がこもりやすく、耳垢が溜まっていることがあります。

犬が嫌がっていないかを確認して、耳垢が溜まっていないか見てみましょう。
その際、耳の奥まで確認する必要はありません。
見てわかるほどの耳垢があった場合は、耳かきが必要です。

また、黒い耳垢が多い時には、耳ダニという目には見えない小さなダニが寄生している可能性があります。
すぐに動物病院に連れていき獣医師に診てもらいましょう。

愛犬に耳かきが必要かどうかわからない場合は、一度動物病院で耳の中の様子や耳垢の状態を見てもらい、耳掃除について相談しましょう。

自宅でできる耳かきのやり方

耳かきが必要な犬のために自宅でできる正しい耳かきのやり方を紹介します。

犬の耳かきは、イヤーローションを使うか耳掃除用のシートで拭くのが一般的です。
犬の耳の中は傷つきやすいため、人間の耳かきのように綿棒を使ったり奥まで掃除することは控えてください。

イヤーローションを使う

イヤークリーナーやイヤーローションと呼ばれる洗浄液を犬の耳に入れる方法です。
繊細な耳の中を傷つけることがないため犬の耳掃除に最良のケア方法とされており、犬への負担も少ないので耳掃除が苦手で暴れてしまう犬におすすめです。

使い方は簡単で、数滴ほど愛犬の耳に入れ、耳の根元を飼い主さんが指でつまんで何度か揉むだけで掃除ができます。
手を放し犬がぶるぶると顔を振った時に余分な液体が外に排出される仕組みです。

イヤークリーナーやイヤーローションはペットショップや動物病院で購入することが可能です。
さまざまな商品が発売されており、肌が弱かったりアレルギー体質の犬には天然素材100%のものもあるので、愛犬に合わせて適した商品を選びましょう。

耳掃除用シートを使う

犬の耳の表面に耳垢などがついている場合は、耳掃除用のシートで拭き取りましょう。
耳掃除用のシートもイヤークリーナーと同様、ペットショップや動物病院で購入することができます。

使い方は、ティッシュやシートを指先に巻き付け、見える部分の耳垢を軽く拭き取ってあげるだけです。
耳が垂れている犬種の場合は耳を裏返して、裏返した表面のみを拭き取ります。
このときにゴシゴシ力を入れる必要はありません。犬の耳を傷つけないよう優しく拭いてあげましょう。

耳掃除用シートがない場合は、イヤーローションや水をコットンに染み込ませて使用しましょう。
代わりに消毒用アルコールや赤ちゃんのおしり拭きを使いたくなるかもしれませんが、アルコールやエタノールの成分は中毒を起こす危険性があります。犬にとっては毒なので絶対に使用しないでください。

まとめ

ペットショップなどで耳掃除グッズが販売されているため、耳掃除が必要だと思い定期的に耳掃除していた方もいると思いますが、耳に異常のない犬に耳かきは必要ありません

間違った方法で耳のケアをしてしまえば炎症を起こす原因にもなるので、不安な方は動物病院で獣医師へ、耳掃除か必要かどうかや耳掃除の方法などを聞いてみましょう。

犬の耳かきはイヤーローションや耳掃除用シートを使う方法があります。
犬の性格や飼い主の扱いやすさで選びましょう。

また、代用にアルコールやエタノールを使ってしまえば中毒症状が起きてしまいます。
植物オイルも中毒症状が出るものがあるので気をつけてください。
耳掃除用のグッズがない場合は、水を含ませたコットンを使用しましょう。

耳垢が出ている際にちゃんと気づけるように通常の状態を知っておくことが大事です。
犬がリラックスしている状態のときに、耳を覗くなどして定期的にチェックをしましょう。
顔まわりを触られるのを嫌がる犬の場合は、少しずつ時間をかけて慣らしていくしかありません。
リラックス状態のときに体から触っていくことからはじめましょう。

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