犬アレルギー・猫アレルギーの症状とは? 検査方法や反応を極力抑える方法
  • 犬・猫を飼いたいけどアレルギーが気になる。
  • 犬・猫と同じ空間にいるとアレルギーのような症状が出る。

など、既に飼育していて、またはこれから飼育する上で気になっている方。

今回は自分にアレルギーかあるかどうかを検査する方法や、アレルギーが判明したが既に飼育しているのでどうにかしたい!という方にご参考になればなと思います。

主要アレルゲン

犬アレルギーの原因であるアレルゲンは「Can f」と呼ばれ、Can f1~Can f7まで、合計7種類あります。その中でもCan f1が主要なアレルゲンで、犬のフケと唾液に多く含まれています。毛づくろいで被毛に、おもちゃでの遊びなどで床や衣類などに付着します。犬の毛にアレルギーがない場合でも、唾液がついているとアレルギー反応が起こります。

猫アレルギーの原因であるアレルゲンは「Fel d」と呼ばれ、Fel d1~Feld8まで、合計8種類あります。その中でもFel d1が主要なアレルゲンで、皮脂腺・唾液腺・肛門腺の分泌液に含まれています。去勢前のオス猫はFel d1の産生量が多いため、去勢前のオス猫を飼育している場合は、去勢をすることでアレルギーがかなり減ることもあるようですよ。

アレルギー症状

犬アレルギーに関する主な症状としては、目のかゆみ・充血、鼻水、くしゃみ、咳、皮膚のかゆみなど、花粉症などに近い症状がでます。同じアレルギーだからですね。

喘息を持病で持っている方は、犬アレルギーで症状が悪化してしまうことも。無理して飼育することはオススメできません…。

猫アレルギーに関する主な症状は犬アレルギーとほぼ同様で、目のかゆみ・充血、鼻水、くしゃみ、咳、皮膚のかゆみなど、となっております。

アレルギーの検査方法

犬アレルギー・猫アレルギーの検査は、内科・耳鼻科・皮膚科・アレルギー科で検査をしてもらえます。

皮膚検査と血液検査の二種類があり、所要時間や精度が異なります。

プリックテスト(皮膚検査)

所要時間は約15分。費用は1つのアレルゲンに対し400円ほど。

皮膚に出血しない程度の穴をあけ、アレルゲンを皮膚の表面において反応を確認するというやり方です。

RASTテスト(血液検査)

所要時間は約1週間(判明まで)。費用は1つのアレルゲンに対し800円ほど。

血液検査だとアレルギーレベルまで細かくわかるため、どこまで気を付ければいいかがわかりやすいです。日数はかかってしまいますが、精度が高いのでこちらの血液検査がオススメです。

アレルギー反応を極力抑えるためには

アレルギー検査の結果が出て、アレルギーであった場合。

既に犬・猫を飼育している方は、どうにかしてアレルギー反応を押さえたいですよね。

アレルギー反応を抑えるには、被毛や唾液などに注意してあげると、比較的抑えることができるようになります。

こまめに掃除をしたり、空気清浄機を用意したりすることでかなり抑えることができるようです。

犬の場合はこまめにトリミングサロンなどでカット・シャンプーを行ってもらい、家では一日一回はブラッシングをしてあげてフケや抜け毛を極力防いであげると良さそう。

猫の場合はシャンプーを行ってあげることができないので、頻繁なブラッシングを行い、壁に身体をこすりつけたりもするので壁の清掃もこまめに行いましょう!

毎日掃除機をかけ、毛が舞わない状態にしてあげるととてもラクになるって話も耳にしたことがあります。こまめな掃除・洗浄、ぜひお試しください。

毎日掃除機をかけるのは、時間があまりないので難しい、って方もいらっしゃると思います。

血液検査でアレルギーのレベルがわかれば、抗アレルギー薬などでコントロールすることもできますから、それを検討するのも良いかもしれません。

これから犬・猫を飼育したい方

犬アレルギー・猫アレルギーがあるけど、どうしても飼育がしたい方。

ちなみに、主要アレルゲンが根本的に異なっているので犬アレルギーがあっても猫を飼育することはできます。逆に猫アレルギーの方でも犬を飼育することはできます。

その場合は良いですが…犬アレルギーだけど犬を飼育したい。猫アレルギーだけど猫を飼育したい。

こちらに当てはまる方は、ご自身もきっと苦労することになりますし、どんなにつらくてもしっかりと面倒を見てあげなくてはいけません。その覚悟ができているのであれば、抗アレルギー薬を使用し、清掃をこまめに行ってできるだけアレルギー反応がでないように努めていけば、きっと大丈夫だとおもいます。

種類によっては、アレルギーが起こりにくい個体がいたり、抜け毛が少ない種類だと、アレルギー反応が出づらくなる例もあります。

犬ならマルチーズ、トイプードル、パピヨン、ミニチュア・ピンシャー、イタリアン・グレイハウンドなど、シングルコートと呼ばれるアンダーコート(保温・保湿効果のある、換毛期に抜ける毛)がない犬種。

猫ならロシアンブルー、サイベリアン、スフィンクス、ラパーマなどの猫種が挙げられます。

まとめ

アレルギーはご自身で判断せず、血液検査であるRASTテストでアレルギーのレベルまでしっかり検査しましょう。その度合によっては、こまめな掃除・シャンプー・ブラッシングを行うことでほとんど症状がでないケースもあります。

酷い場合は抗アレルギー薬を使用して症状をコントロールすることができます。

これを利用すれば、アレルギーがある方でも犬や猫と接しても症状を抑えることができます。

アレルギーがあって、これから犬・猫を飼おうと考えている方は抜け毛をしづらい種類を選んであげるのがいいかもしれません。

アレルギーはこまめな掃除、ペットのケアである程度は抑えることができます。もし、アレルギー症状が出ているなと思ったら病院で検査をしてもらい、今後のことも考えてお薬を貰うのがいいかもしれませんね。

以上、犬アレルギー・猫アレルギーについてでした。

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