赤ちゃんと犬の同居を考える時、同居のタイミングはいつが良いのかご紹介します。
赤ちゃんと犬が仲良くなるには、迎え入れるタイミングが重要
赤ちゃんがいる家庭に、後から犬を迎える場合
迎え入れるタイミングとして、赤ちゃんの生後100日以降がオススメします。
出産直後は飼い主さん自身の体調も万全になってるとは言えないうえ、生まれたばかりの赤ちゃんには免疫力が弱いため生後1ヶ月ほどは外出などもできません。
なので、そのタイミングで犬を迎えてしまうと、散歩や必要なトレーニングがおろそかになり、犬が運動不足になったり、ストレスが溜まってしまう可能性があります。
赤ちゃんと犬のお互いの健やかな成長のためにも、余裕のあるタイミングで迎えるようにした方が良いでしょう。
犬がいる家庭に、後から赤ちゃんが同居する場合
すでに犬を飼っている家庭で赤ちゃんを出産する予定がある場合、犬を別の所に預けるのはあまり良いとは言えません。
家から離され、やっと帰宅できたと思ったら、見知らぬ赤ちゃんがいることになります。
これは、犬にとって大変なストレスになりますよね。
別の所に預けたりせず、犬を家に住まわせ、出産後の落ち着いてきたタイミングで赤ちゃんと犬を会わせ、少しずつ一緒に増やす時間を増やすようにしましょう。
赤ちゃんを出産する前にしておくべきしつけは?
もともと犬と一緒に暮らしている家庭で赤ちゃんの出産が控えている場合、事前に犬に覚えさせておくと良いしつけがあります。
・待て!を覚えさせる
赤ちゃん自身に興味を持ち、じゃれたくなってしまったり、赤ちゃんのおもちゃや食事に興味を持って奪ってしまうこともあります。
そんな本能部分の行動を抑えるためにも、「待て」を覚えさせた方が良いでしょう。
・飼い主さんの後を歩くよう教える
階段や廊下などスペースの少ない狭いところで、赤ちゃんを抱っこしている時に犬が足元をすり抜けたり、走り回ると事故の原因にもなりかねません。
必ず飼い主さんの後を歩くように犬に覚えさせた方が良いでしょう。
・散歩の時のために、つけ!を覚えさせる
犬がベビーカーやあちらこちらに走ると、リードがベビーカーに引っかかってしまったり、最悪の場合、ベビーカーを横転させてしまうこともあり危険です。
犬がリードをピンと張る所まで先に行こうとしたらすぐにリードを引っ張り、犬が立ち止まったらご褒美をあげるなどして「つけ」を覚えさせた方が良いでしょう。
・日々のチェックに慣れさせる
病気や感染症のリスクを減らすためにも、愛犬の健康管理は大切です。
日頃から健康チェックが簡単にできるよう、口の中や目や耳など、いつでも触れられるように犬を慣れさせておくと良いでしょう。
・予防接種や定期検診を忘れずに
フィラリアの予防、寄生虫(ノミ、ダニ)の予防や狂犬病と各種混合ワクチンの予防接種などを定期的に行いましょう。季節ごとの健康診断を定期的に受けていれば、赤ちゃんへの悪影響も限りなく減らすことができます。
また、毎日の被毛の手入れをしていれば皮膚疾患を防ぐことができます。
赤ちゃんを出産する前にしておくべき準備は?
さきほどご紹介した犬のしつけの他にも準備しておくべきこともあります。項目ごとにご紹介します。
・ベビーサークルやベビーベッドの用意
犬が超えられない高さのものを用意しましょう。
寝室に犬を入れないとしても、日中の間に過ごすリビングに柵のついているベッドを赤ちゃん専用で用意しておくと安心して家事などもできます。
・犬用のサークルやクレート
さきほどとは逆に赤ちゃんから愛犬を守るためのものです。好奇心旺盛な赤ちゃんが犬を無理に触ろうとした場合などに、犬にとっての逃げ場所になります。
犬は簡単に飛び越えられ、赤ちゃんは超えられない高さが理想的です。
・ベビーカーの練習をしておく
犬の散歩をベビーカーを押しながらする予定の場合は、事前にベビーカーを入手して練習しておくと良いでしょう。
ベビーカーは思ったより取り回しにコツが要りますし、犬によってはおびえたり、興奮してしまうこともあります。
その時に赤ちゃんだけでなく犬も巻き込まれることがないようにしっかり注意しましょう。
・世話の分担を決める
産後のお母さんはホルモンバランスの変化などもあり、犬の世話を負担に感じることも少なからずあるかもしれません。
例えば、犬は散歩は毎日必要ですが、その時間を取ることも難しい時もあります。
散歩へいけないとストレスが溜まり、それが原因で問題行動を起こす可能性もあります。
愛犬の預かりサービスやペットシッターなどを利用することも考え、飼い主さんも赤ちゃんも愛犬もストレスを感じないように生活を送ることが理想です。
赤ちゃんと愛犬の引き合わせ当日
- 愛犬が赤ちゃんに対して飛びついたりしないように、リードをしっかりとつけておきます。
- そして、夫婦の一方が赤ちゃん、もう一方が愛犬を抱っこします。
- 様子を見ながら少しずつ引き合わせていきます。
この時、おやつをあげながらすることで、この子といると良いことがおこる!と思わせてあげることも効果的。
※リードを張りすぎるのは良くありません。愛犬をより緊張させてしまうことになります。
赤ちゃんだけでなく愛犬にも愛情をもって接してあげて!
産後の疲労と赤ちゃんのお世話、家事などで大変な時期だと思いますが、愛犬にも愛情を伝えてあげましょう。
混乱や寂しさから愛犬が問題行動を起こしてしまうこともあるかもしれません。でも、それは飼い主さんに遊んでもらいたい、かまってもらいたい、ただそれだけなのです。
赤ちゃんが寝ているときなど、愛犬だけを見てあげられる時間をつくって沢山スキンシップをとって、愛情を伝えてあげてください。
赤ちゃんが成長したら
赤ちゃんが歩けるようになってくると、興味本位などから犬を追いかけ回したり、おもちゃを取り合いをするようになるかもしれません。すると、突如ストレスを感じてしまうようになる場合もあります。
そういった強いストレスを受けて、赤ちゃんに唸ったり、最悪の場合噛みついたりするようなこともあるかもしれません。
ですが、犬はただ、自分の身を守ろうとしているだけなのです。
愛犬がストレスを感じているようなそぶりを見せたら、怒るのではなく、赤ちゃんを引き離すようにしてあげましょう。
赤ちゃんも愛犬も、大事な家族であることには変わりません。あきらめずに慣れさせれば、最初はうまくいかなくてもきっと仲良くなれるはず。
さいごに
赤ちゃんと愛犬の同居には、感染症や事故など注意しなくてはいけないこともありますが、それ以上に多くのメリットもあります。
赤ちゃんと愛犬が、仲良く楽しく快適に過ごすことができるようにしっかりと準備をし、新しい家族スタイルを作って行けたら良いですね!